お役立ち仕事
2018.6.27
経験を重ねるにつれて、いろんな役割が増えてきますね。
安全対策委員会や事故防止対策委員会、記録委員会、外部の研修から定期的な病棟会もあります。
そして頭を抱えるのが、指導教育分野ではないでしょうか。もちろん、看護学生が病棟に実習にくることもあるので教えるのが上手な人もいますね。
でもそんな指導が得意な人ばかりではありません。
自分の仕事だけでやっとなのに、後輩の指導までできない…と思っている先輩たちも多いのではないでしょうか。
今回は、そんな先輩たちの悩みを伺いながら、悩みすぎないためのヒントを一緒にみていきたいと思います。
自分の知っていることを伝える。
「教える」というと難しく聞こえるかもしれませんが、「伝える」だと何となくできそうな気がしませんか。
誰でも最初は、「教える」ことに慣れているわけではありません。
そして1回伝えただけでは、わかってもらえないというのも事実。
記憶は、1時間で半分忘れてしまうもの。
そんなふうに考えたら少し気持ちが楽になりませんか。
これも指導者に多く聞かれる悩みです。
伝えたつもり。説明したつもり。でも、自分だけがわかっていても、相手に伝わっていなければ教えたことにはならないですね。
伝わったのか自信がないという場合は、説明したあと少し時間をとって相手に聞いてみるといいですよ。意外と相手にちゃんと伝わっていることもありますよ。ただ教えられた時はいっぱいいっぱいで、反応している余裕がなかっただけなのです。
もしも上手く伝わっていなかったという場合には、そのことに気づけたのですから、何でひっかかっているのかを聞き出してから、相手はどんな説明を必要としているのかを考え直してみるといいかもしれません。
コミュニケーションは相互作用。予測がつかないからこそ、会話や対話が必要だと思います。自分の中だけで「説明したつもり」になることなく、相手の躓いている箇所を探り出して、必要な情報を伝えてあげてくださいね。
後輩を育てる楽しさはあります。しかし教えることが楽しいと最初から思える人は、きっと多くはいないと思います。
教えたことが伝わって成長していく過程がみれた時、教えた相手が自分ができたことに喜んでいる時などに、教えることを楽しいと感じることがあります。
それは毎回つねにできることではありません。時にはどう伝えても伝わらないこともあり、悩みはつきないものです。
そんな時でも、全部を伝えることの方が難しい。そんなふうに考えていれば、肩の力が抜けて、別の視点から関わることができるかもしれません。
また一人で悩んで行き詰った時には、他の誰かに相談すると客観的に見ている人からの意見をもらえて、その後輩の苦手としているポイントに気づかせてもらえたり、実は成長していた後輩の姿に気づかせてもらえますよ。
後輩を育てることが、時には難しいと感じることもあります。経験を重ねたからと言って、上手く人を育てることができるということでもなく、日々迷いながら指導や教育をしていると思います。
でも、振り返ってみると、教え始めの頃より後輩のできることは増えているのではないでしょうか?
説明したことがちゃんと伝わっているか、あまり上手く伝わっていないのか、その違いは、自分が教えたいと思っていることを、まず教える側の中でしっかりと捉え、明確になっているのかどうかで変わってくると思います。
また教える相手は、それぞれの背景、さまざまな性格、特徴のある人間です。相手によって、指導や教育の難しさは違ってくるかもしれません。
それでも、あなたが教えた後輩が成長して、多くの患者さんに看護が提供できるように育つことは、とても素晴らしいことですよね。
あなたが看ることのできる患者さんには限りがあります。だからこそ、人を育てることは、より広い看護にあなたが貢献できる方法でもあるのです。
ぜひ、あなたの経験をたくさんの後輩にも伝えていってくださいね。
指導に悩んだ時は、上記のことを頭に少し置いて頂き、後輩の指導や教育で悩んだ時の参考の一つにしてみてくださればと思います。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。
記事検索
よく検索されているワード
2024.3.28
2024.3.27
2024.3.26
2023.7.26
2020.3.20
2022.9.5
2020.3.20
2019.3.12
2020.10.21