新人看護師は慣れない環境で覚えること、やらなくてはいけないことが山積です。
入職時は元気でいきいきとしていた新人も、疲労の蓄積や悩みで元気がない日もあるかと思います。看護師であれば誰しも経験するものですが、たまに様子がおかしくなってしまう新人看護師もいます。
「もしかして精神的に思い詰められていて心の疾患を抱えているのではないか」と思った時、先輩看護師としてどのように接して対処すればよいのでしょうか?
今回は新人看護師に多い悩みと共に考えていきたいと思います。
新人看護師は入職すると、看護実習のときとは違って主体性をもって看護をしていくことになります。もちろん先輩看護師がプリセプターとしてフォローしてくれますが、それでも不安要素は多くあります。
ここではまず、新人看護師が抱えているよくある不安の事例をまとめました。
新人にとって一番強いのは、自分にできないことがある、わからないことがあるという不安です。新人なので当たり前なのですが、白衣を着ている以上は看護師。患者さんが目の前でつらそうにしていたら、まずは自分で状況を把握し、迅速でただし対応をしなければなりません。新人はとくに強いプレッシャーを持っていることでしょう。
看護学生時代にイメージしていた看護観と実際に勤務することで変わった看護観とのギャップ、疾患の多さや業務で覚えることの多さや、知識不足などによって戸惑いを感じて不安になっているのかもしれません。
一番近い指導者であるプリセプターと上手くいかない、あるいは特定の苦手な先輩がいるなど、職場での人間関係が上手くいっていないことで、質問や悩みを打ち明けることができず不安になっているかもしれません。
あるいは、患者さんとのコミュニケーションの取り方もまだ要領を掴めていないことから、受け持ちの患者さんとどのように接していけばいいのか分からず悩み、仕事をやっていけるのか不安に感じているのかもしれません。
新人看護師は何かと研修や勉強会が多く、プライベートの時間が少なくなっています。プライベートの時間も仕事時間にできないことに追われているかもしれません。
また夜勤や準夜勤デビューすると、友人や家族と生活リズムが異なり、息抜きの時間が少なくなってしまい、安心できる時間があまり持てないことから、不安感が強まっていることもあります。
では、悩みや不安を持っている新人看護師にできることは何でしょうか?
新人看護師は見ること、やることすべて初めてで、処置や看護も経験不足なこともあり、正しくできているか不安でいっぱいです。
先輩看護師は「今のは正しくできていたよ」「ここはもう少しこうするといいよ」など声をかけ、新人看護師が自分のやっている行動が正しいのか、間違っているのかを随時教えてあげることも必要です。
とくに正しいことをできた場合に言葉をかけると新人は安心できます。先輩は教える立場から、つい間違った場合のみ声をかけがちですが、正しい時に正しいということは、成功体験を新人看護師に持たせ、自身をつけさせることに繋がり、成長へと導きます。
休憩時間や勤務後に新人看護師と食事する機会を作ってみてください。ご飯を食べている時は自然と心を開きやすい雰囲気ができ、不安や悩みを聞きやすい環境を作ることができます。
ただし、毎回一緒にごはんだと、新人看護師も息抜きができないので、たまにくらいがいいかもしれません。新人からは自発的に誘いづらい部分があります。先輩から歩み寄ることで、新人も心を開きやすくなるのではないでしょうか。
新人看護師が休みがちになった時、一度じっくり話を聞く機会を設けてみることが必要です。時間を気にせずじっくり聞ける機会を設け、本心をしっかりと傾聴してあげてください。
自分ならこうするとか、みんなこういうものだという慰めやアドバイスは、悩みの真っ只中で自分で解決できない新人看護師にとっては心に響きません。この場合は、アドバイスよりとにかく話を聴く姿勢が重要です。
もし休養が必要な場合は、専門家の受診を勧め、復帰を焦らないでも大丈夫だと伝えることが肝心です。
新人看護師は慣れない環境で時に情緒が不安定になってしまうことがあります。先輩だからこそできる助言もありますが、まずは親身になって話を聞くことが大切です。
また、休養が必要な時は制度を上手く使って休みを取得できること、焦って復職しなくてもよいことを伝えるといいかもしれません。
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