医療現場で活躍している男性看護師をピックアップして紹介している「ナースどきどき男子部」。今回は救急救命センターで看護師として働きながら、バレーボール実業団チーム・ヴィアティン三重で選手として活躍している米村尊選手についてご紹介します。
米村尊(よねむらたける)
福岡県出身の看護師兼バレーボール選手。長崎大学医学部保健学科を卒業後、整形外科を経て、看護師として大学病院のICUで働き始める。その一方で、中学時代から始めたバレーボールで実業団チーム・ヴィアティン三重に所属し、選手として活動している。三重県内の救命救急センターで看護師として勤務しながら、Vリーグトップへの昇格を目指す。
米村選手がバレーボールを始めたのは中学時代のこと。中学3年生の時に新しい顧問と出会ったことがきっかけで、本格的にバレーボールの魅力に目覚めたそうです。高校、大学と本格的にバレーボールを続けた結果、バレーの強豪大学から進学のオファーがあったそうですが、それを断り長崎大学医学部保健学科に進学することを決意。大学を卒業して整形外科での経験を経たあと、看護師として大学病院のICUに勤務し実力と経験を積み上げ、現在は三重県にある救急救命センターに勤務しています。看護師としてのキャリアは10年以上になるそうです。
一方、米村選手はバレーボールの道でも活躍。大学卒業後は何度かチームを移籍し、現在は三重県にあるヴィアティン三重というチームで活動しています。移籍する際は所属先チームがある場所から近い病院に就職し、看護師の仕事を続けていたそうです。
米村選手が勤務するのは、救命救急センターです。救命救急センターでは、街の診療所では対応できないような症状の患者(救急患者)を専門に対応しています。そのため、運ばれてくるほとんどの方は重症患者さん。各都道府県に設置されている救命救急センターは決して多くないので、常に重症患者を受け入れることができる環境はもちろん、臨機応変に対応できる看護師のスキルも問われるのです。
救命救急センターでは重症患者の受け入れや蘇生を行っているだけでなく、ICU患者の対応や一般病棟に移動する患者さんに対応したり、夜勤があったりと業務内容は幅広いです。さらにはいつどんな患者が運び込まれてくるか分からないため、常に知識・実力ともにスキルアップに励む必要があります。
激務と言われる救命救急で看護師の仕事をこなしながら、アスリートとして活躍し続けることはそう簡単なことではありません。看護師とバレーボール選手の両立は心身ともにとてもハードであることが想像できます。
米村選手は現在、三重県の救命救急センターで正看護師として働きながら、バレーボール選手としての活動もしています。
大学病院を母体としているバレーボールチームの中には、医療現場で働きながら選手としても活躍する人はいるようです。しかし、大学病院や救命救急センターの現場でキャリアを積みながら選手を続けている男性はたいへん珍しい例といえます。
やはり看護師の仕事は肉体的にも精神的にも負担が大きいので、スポーツに限らず、やりたいことを諦めてしまう人も多いのが現状。ですが米村選手がそれを可能にしているのは、看護師という仕事とバレーボールに対する熱意、そして好きな気持ちがあるからではないでしょうか。
日々過酷な現場で患者さんの命と向き合いながら、バレーボールでも夢や目標を持ち続けている米村選手。看護師の仕事は過酷ですから、プライベートや他のやりたいことを諦めてしまう人も多いですが、米村選手のようにバランスをとりながらどちらも両立し、第一線で活躍する看護師もいます。医療現場では看護師の人手不足が問題になっていますので、今後は米村選手に影響を受けてやりたいことを兼業する看護師が増えていくかもしれませんね。看護師としてキャリアを積み上げながら、バレーボール選手としてもチームのVリーグトップ昇格への昇格を目指す米村選手。今後も注目です!
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