海外の妊婦は日本への旅行を自粛?!風疹の流行が止まないニッポン、さあどうする?
風疹の流行は、2020年の東京オリンピック開催を目の前にして世界でも妊婦の来日自粛要請が出されるなど、深刻な問題となっています。
そこで、政府は東京オリンピック開催までに風疹の流行を抑えるため、さまざまな取り組みを始めています。今回は風疹の流行と患者ゼロを目指す対策について解説していきます。
風疹は風疹ウイルスに感染し発症する病気で、「三日はしか」とも呼ばれています。主に飛沫によって感染し、約2週間の潜伏期間を経て発症します。
発症後は発熱や関節痛、リンパ節の腫れ、発疹などの症状が5日間ほど続きます。
風疹が流行している現在、患者の多くは30代?50代の年代層の男性です。
その理由は、この年代の男性は定期接種が義務化されておらず、予防接種を受けていない人が多いため。風疹抗体保有率が低いために、この年代の患者が急増しています。
ただ発症してもほとんどの場合は少しずつ症状が改善されていきますし、麻疹に比べると治りも早いです。
風疹が大きく問題視されている理由は、妊婦が感染すると赤ちゃんが「先天性風疹症候群 (CRS)」にかかってしまうリスクがあるからです。
先天性風疹症候群 (CRS)にかかると、難聴や白内障などさまざまな障がいを持った子どもが生まれる可能性があります。
たとえ風疹に感染していても自覚がない場合もあり、無意識のうちに妊婦に感染してしまうリスクもあるのです。そのため、風疹の予防対策がいま重要視されています。
2020年の東京オリンピックを控える中で、日本での風疹の流行は世界の国々でも深刻な問題として考えれらています。
アメリカのCDC(疫病対策予防センター)は、特に風疹の予防接種を受けていない妊娠中の女性に対して、日本への渡航自体を控えるよう警告を出しました。
3段階ある警告レベルのうちレベル2引き上げたほか、日本への旅行者に対しては風疹の予防接種を受けているかという確認も行われています。
アメリカのように日本への渡航に警告を出す国は他にも出てきており、今後のオリンピック開催に向けて日本国内での風疹対策が急務となっています。
こうした状況を受け、日本では2020年に向けて「”風疹ゼロ”プロジェクト」が始動しました。2月4日を”風疹ゼロ”プロジェクトデーとし、風疹についての啓蒙活動などを積極的に行っています。
具体的な活動内容としては次の4つがあります。
1. 海外にでかけるなら風疹の用心と万全の対策を!
2. 海外から帰国後の体調異変はもしかしたら風疹かも!診察をうけてから職場へ
3. 30~50代の男性は風疹への抵抗力が弱い人が多く、ぜひMRワクチンを接種してください(かかりつけ医、職場健康相談で尋ねてください)。
4. 妊娠を考えているお方へ
風疹対策は大丈夫ですか? 予防接種は妊娠前に忘れずに!
(各市町村で風しん抗体検査助成事業が実施されています‐詳しくは保健所へ)
引用:http://www.jaog.or.jp/rubella/
“風疹ゼロ”プロジェクトでは、海外への渡航者に対して風疹の予防接種を推進したり、妊娠を考えている女性に事前の予防接種を呼びかけたりなど、風疹発症のリスクを減らす活動にも力を入れています。
また2019年度より、30代?50代の男性に対して予防接種の無料化も検討されています。
2020年のオリンピックを控えた日本。そんな中、風疹患者をゼロにすることは日本の重要課題となっています。
そのためにはまず、それぞれが風疹の正しい知識や認識をもち、積極的に予防接種を受けることが大事なのです。
また日本のみならず、風疹は世界中のあらゆる国でも感染するリスクがあります。
海外旅行や出張機会のある方は、予防接種を打っているか必ず確認しましょう。一人一人の予防意識が”風疹ゼロ”に繋がっていきます。
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