日本人の5人に1人は睡眠の問題に悩んでいると言われています。とくに夜勤が不可欠な看護師には、慢性的な睡眠不足の悩みを抱える人も多いでしょう。
今回は、看護師の睡眠の実態についてとことん検証していきます。
たかが睡眠不足と言って油断してはいけません。睡眠が乱れると、生活全体が不規則になっていきます。
不規則な生活は、いずれ糖尿病や高血圧症といった生活習慣病も引き起こしかねないばかりか、最悪の場合は心筋梗塞や脳梗塞などといった疾患に発展する可能性も考えられるのです。
ほかにも肌の新陳代謝低下や免疫力の低下などの身体的なダメージ、集中力の低下やイライラすることが増えるなどの精神的なダメージを与え、うつ病との関連も示唆されています。
夜勤では日中の勤務に比べて集中力が散漫になりやすいので、インシデントにつながるケースが少なくありません。
最も眠い時間帯に仕事をするため、心身ともにストレスフルな状態になってしまうのです。若いうちはなんとか乗り切れたことでも、体力が落ちて年々夜勤がきつくなっているという人もいるのではないでしょうか。
夜勤を終えていざ睡眠をとろうにもなかなか寝付くことができず、睡眠導入剤を処方してもらうというケースも。とくに女性はホルモンバランスの乱れ・肌荒れなどを起こさないよう注意したいものです。
総務省統計局「社会生活基本調査」によると、国内の女性平均睡眠時間は7時間35分です。一方で日本ナースヘルス研究(JNHS)が30歳以上の女性看護師約3万9,000人を対象に行った調査では、平均睡眠時間6.4時間という結果でした。
「ナースときどき女子」で看護師を対象に行ったアンケートでは、約100人中なんと86%の人が日常的に睡眠不足や睡眠の質の悪さを感じていると回答。
また、眠れないときに睡眠薬を内服したことがある看護師は、約220人中38%という結果でした。
夜勤ありきの看護師の働き方を問題視する声はあるものの、なかなか改善されないのが現状です。
良い睡眠をとるということは、ただ長く眠ればいいということではありません。むしろ短時間でも質の良い睡眠は満足度が高く、疲労の回復につながる可能性があります。
質の良い睡眠をとる対策のひとつとして、寝る前のテレビやスマホ、パソコンなどを控えることが挙げられます。強い光刺激、とくにスマホやパソコンなどが発するブルーライトは脳を覚醒させてしまうと言われています。
就寝する1~2時間前には照明を暗くして環境を整え、電子機器の画面を見ることは控えましょう。そうすると、脳の松果体からメラトニンという睡眠を促すホルモンが分泌され、自然な入眠につなげることができます。
このメラトニンは「睡眠ホルモン」と呼ばれ、体内時計のような役割を果たすもの。起きたときに朝日を浴びると、メラトニンの分泌が抑制され、この体内時計は一度リセットされます。
その後、14?16時間が経過すると深部体温が下降しはじめ、メラトニンの分泌が増加し眠りを誘うと言われています。とにかく起床時に日光を浴びることがカギとなるので、朝起きたらまずカーテンを開けて日光を浴びる習慣を身に付けましょう。
看護師が抱える睡眠の問題は深刻です。睡眠不足から注意力散漫になり、インシデントやアクシデントにつながってしまうことにもなりかねません。
それを防ぐためにも、短時間でも質の良い睡眠をとれるように心がけましょう。
ぜひ今夜から質のいい睡眠がとれるよう、環境を整えていきたいですね。
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