仕事でミスをしてしまうことは誰にでもあり、それは看護師も同じです。自分の行動を振り返ると、落ち込んでモチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。しかし、大切なのはミスの原因を突き止めて、同じ過ちを繰り返さないことです。この記事では、看護師に多いミスや再発を防ぐための対策法、落ち込んだ時の立ち直り方などについて紹介します。
新人の看護師だけでなく、ベテランの看護師でもミスをしてしまうことはあります。ここでは、看護師が起こしやすいミスを5つご紹介。あらかじめ起こしやすいミスを念頭に置いておくことで、防げる失敗もあるでしょう。
毎日たくさんの患者さんと関わっていると、名前を呼び間違うミスをしてしまうこともあるでしょう。しかし、それがもし投薬時であったなら、誤薬により重大な医療ミスに繋がってしまうかもしれません。人の名前を覚えるのが苦手な場合は、新しく患者さんを受け持つたびにメモを取ったり、症状と名前を関連づけてみたりしながら、自分で工夫して覚えるようにしましょう。
受け持ちの患者さんの情報をきちんと把握できていないと医療ミスに繋がることもあります。また、ご家族にも病状や治療に関することを的確に説明できません。患者さんの情報はしっかりと頭に入れ、忘れてしまいやすいことは細かくメモをとるようにしましょう。特に新人の看護師は覚えることが多く、さまざまな情報を正確に把握できていない場合が多いので注意が必要です。
看護師は患者さんのケアをしながら点滴の速度確認などの業務を同時進行で行うため、投薬はミスが起きやすい業務のひとつです。新人看護師の場合は、先輩の看護師が付いてミスを未然に防ぐようにしている職場もあるでしょう。しかし、新人看護師による重大な投薬ミスが、患者さんに影響を及ぼしてしまったというケースも少なくありません。新人看護師はもちろんのこと、慣れている看護師でも投薬の際には細心の注意が必要です。
看護師のミスとして、コミュニケーション不足による伝達ミスも多く挙げられます。たとえば、指示の伝え忘れであったり、誤った情報を伝えてしまったりしたことで、インシデントに繋がったというケースです。また、新人の看護師が仕事の手順を理解しきれていないにも関わらず、確認しないまま自己判断で業務を行ったためにミスをする場合もあります。伝達ミスも確認不足も、どちらも医師や看護師と密な連携がとれていれば防げるミスなので、普段から職場でコミュニケーションをとることを意識してみましょう。
看護師は、カルテ記録や検査依頼書といった書類の作成と管理の事務作業も多く担います。その際、書類の書き間違いにも注意しなければなりません。書類に関するミスの原因は、誤った判断やコミュニケーション不足などが考えられます。特に新人の看護師や夜勤明けの看護師は、激務による疲れから集中力が途切れてミスをすることもあるので注意してください。
医療の現場で自分のミスが発覚したら、誰でも慌ててしまうでしょう。特に入って間もない新人の看護師であれば、「自分のせいで患者さんに何かあったらどうしよう」と頭が真っ白になってしまうことも考えられます。しかし、看護師は患者さんの命を預かる立場のため、どのような状況でも冷静さが必要です。ここでは、ミスが発覚した際の対処法を紹介します。
まず、最初にするべきことは医師や先輩看護師など上司への報告です。たとえば、投薬ミスをしてしまったとしても、その後の処置が早ければ大事に至らずに済む可能性が高くなります。逆に、報告が遅くなればなるほど患者さんの命に関わる事態になりかねません。自分がミスをしてしまった、あるいは誰かのミスを発見したときは、慌てず速やかに報告して指示を仰ぎましょう。
ミスをしたときに、嘘をついたり隠したりするのは厳禁です。医療の現場では、小さなミスが患者さんの命取りになるかもしれないということをしっかり頭に入れてください。自分のミスを報告するのは勇気が必要です。また、プレッシャーからつい自分の落ち度を隠したくなる気持ちもあるでしょう。しかし、ミスを隠したことが発覚したときに自分が失う信用や、とるべき責任の重さは計り知れません。たとえミスをしてしまっても正直に報告し、仕事に対して常に誠実であるようにしましょう。
仕事において完全にミスをなくすことはベテランの看護師でも難しいことですが、ミスをしないためにできる行動はあります。以下の3つの行動を心掛けて、ミスを減らしていきましょう。
同じミスを繰り返してしまうのであればメモ帳やノートを持ち歩き、忘れやすいことや間違いやすいことを書いておきましょう。仕事を完了させたら内容を見直し、ミスがなかったかを確認をすることが大切です。やるべきことを文字として視覚化するだけでも自分の記憶に残りやすくなるので、ミスが多い方は実践してみましょう。
看護師はコミュニケーション能力が必要な仕事です。患者さんにはもちろんのこと、看護師同士でコミュニケーションをとることで業務がとても円滑になります。こまめな確認や伝達をすることでミスがあってもお互いにカバーできるようになり、インシデントを未然に防ぐこともできるでしょう。
新人の頃は先輩の看護師から、分からないことは医師やほかの看護師になんでも聞くようにと言われます。言葉どおり、疑問に感じていることや少しでも不安に思うことは、遠慮なく質問しに行く姿勢を持つことが大切です。放置した小さな不安が後々大変なミスに繋がらないよう、疑問は早めに解消してしまいましょう。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥です。
ミスをして怒られれば誰でも落ち込むものです。たとえ小さなミスだったとしても、連発すると自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。ミスをして落ち込んだときは、前向きに考えられるように気分転換するのが大切です。
どんな看護師でも、ミスをした経験は必ずあるものです。仕事のできるベテランの看護師も、新人時代があって今があります。病院には毎日異なった年齢や病気の方が訪れるため、すべての患者さんに当てはまる絶対のマニュアルは存在しません。自分だけがミスしていると落ち込むよりも、どうしたらミスを次の仕事に活かせるのかを考えて成長に繋げましょう。
落ち込んだ気持ちを1人で抱えていると、さらにネガティブに考えてしまいます。自分より経験を積んだ先輩の看護師に相談したり、同僚に話を聞いてもらったりするのも気持ちを切り替えるための手段です。ほかの看護師に「自分もそういうことがあった」と共感してもらえることで、気持ちが楽になる場合もあります。1人で抱えこまずに、身近な人に相談するのがおすすめです。
細心の注意を払っていても、ミスをしてしまうことはあるでしょう。しかし、その失敗経験から学べば同じミスは防げます。ミスをして落ち込むこともあるかもしれませんが、そんな状況でも前向きな姿勢でいるように努めましょう。ミスは後悔するだけでなく、今後の仕事に活かせるよう経験として消化することが大切です。
度重なるミスで看護師を辞めたいと思ったときは、まず気持ちを落ち着かせるのが大切です。そのためにも、休息は大事といえます。また、どうしても辞めたいときは、転職も一つの方法です。
ミスが続いてしまう看護師は、休息が充分でない可能性が考えられます。前日の疲れがとれないまま仕事をすれば、個人差はあれど業務に支障が出てしまうのは当然のことです。疲労やストレスの蓄積は、心身のパフォーマンスに少なからず影響を及ぼします。休息がとれないと疲労からミスを起こし、その処理に追われて充分に休めず、翌日もまたミスをしてしまう…という悪循環に陥ってしまうのです。有休を使ってたっぷり休んだらミスが減ったという場合もありますので、1度まとまった休暇をとることをおすすめします。
ミスを誘発する原因が職場の環境であれば、別の病院で看護師として再スタートする選択もあります。病院の環境や人間関係が変われば気持ちも前向きに変化し、仕事のミスが減るかもしれません。看護師の仕事自体が嫌でなければ、現在の経験を活かして働ける職場に転職を検討してみるのも良いでしょう。
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