男性看護師の現状は?年収や抱える悩みのほかキャリアアップの方法をご紹介

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「男性看護師って将来性はあるの?」という疑問を持ちながら働いている男性看護師の方もいるのではないでしょうか?女性看護師と比べると男性看護師の割合はまだまだ低く、看護業界のなかでは少数派。しかし、昨今その人数は増加傾向にあり、今後ますますの活躍が期待される職業でもあります。このコラムでは、年収や働く場所、抱える悩みなど、男性看護師の現状について説明したうえで、キャリアアップの方法も解説します。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

男性看護師の現状

近年、男性看護師の割合は増加傾向にありますが、まだまだ女性に比べると少ないのが現状です。「看護師」といえば、まず女性を思い浮かべるという人も多いのではないでしょうか。ここではまず、医療現場における看護師の男女比や給料など、男性看護師の現状についてを確認しておきましょう。

男性看護師の割合

看護師全体のうち、男性看護師が占める割合は10%にも届きません。しかし、厚生労働省の調査によると、年を追うごとに男性看護師の割合は増加傾向にあるという結果が出ています。以下、看護師として働いている人の数と、その男女比の推移を確認してみましょう。

<男性看護師と女性看護師の就業率>

2008年

全体:87万7182人
男性:4万4884人(全体の約5.1%)
女性:83万2298人(全体の約94.9%)

2010年

全体:95万2723人
男性:5万3748人(全体の約5.6%)
女性:89万8975人(全体の約94.4%)

2012年

全体:101万5744人
男性:6万3321人(全体の約6.2%)
女性:95万2423人(全体の約93.8%)

2014年

全体:108万6779人
男性:7万3968人(全体の約6.8%)
女性:101万2811人(全体の約93.2%)

2016年

全体:114万9397人
男性:8万4193人(全体の約7.3%)
女性:106万5204人(全体の約92.7%)

2018年

全体:121万8606人
男性:9万5155人(全体の約7.8%)
女性:112万3451人(全体の約92.2%)

男性看護師の割合はたしかに年々微増しているものの、全体の90%を占める女性看護師とは圧倒的な差があります。しかし、2008年~2010年の2年間で増加した男性看護師の人数が9000人弱だったのに対し、2014年~2018年の4年間では、2年ごとに1万人以上も増えるという結果に。この結果から、今後も男性看護師の総数や割合が上昇する可能性は高いといえるでしょう。

参考元
厚生労働省
平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

男性看護師の平均年収

厚生労働省が発表した「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、男性看護師の平均年収は496万1000円。そして、国税庁が発表した「平成30年分民間給与実態統計調査結果」によると、日本男性の平均年収は545万円です。この点から、看護師の収入は男性としてはやや低い傾向にあるといえます。

【看護師の平均年収】
全体:482万9100円
男性看護師:496万800円
女性看護師:481万3600円

女性看護師と比べると、男性看護師の年収のほうがやや高い傾向にあります。これには、男性看護師のほうが家族手当の支給額が多かったり、勤務先の病院が比較的大きかったりすることなどが影響しているようです。

参考元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査

国税庁
平成30年分民間給与実態統計調査結果

男性看護師が働く現場

男性看護師は比較的規模の大きい病院で働くことが多いようです。また、一般病棟よりも、救命救急や手術室のような緊急性が高い職場に配置されやすいという傾向も。病院によって配置される場所は異なりますが、筋力や持久力を必要とされる現場からのニーズが高いとされており、具体的には次に挙げるような場所で男性看護師の活躍がみられます。

・手術室
・救急外来
・ICU(集中治療室)
・精神科
・整形外科
・リハビリテーション科
・人工透析内科

ICUや手術室を抱えている病院は比較的規模が大きいこともあり、それが「大きな病院で働く男性看護師が多い」という理由の一つになっているといえます。また、地方の小さなクリニックなどではまだまだ男性看護師という存在がメジャーではなく、受け入れに慣れていないことも影響しているようです。

 
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男性看護師が抱えやすい悩み

男性看護師のなかには、女性患者や女性看護師との接し方に悩む人が少なくありません。昨今、男性看護師が増えているとはいえ、男女の割合にも表れているように「女性がメインの社会」というのが看護現場の現実。ここでは、そのような環境の下で男性看護師が抱える悩みの種を解説します。

女性患者との接し方

看護する際には性差によって対応しづらいことがあり、女性患者との接し方に悩む男性看護師が多いようです。女性患者のなかには、処置をするうえで必要な場合でも、男性看護師に触れられることに抵抗感を抱く人がいます。特に、清拭や排泄時の介助など、入院中に必要となる身の回りのケアを男性看護師に担当されることを気にする女性患者は少なくありません。また、知識は持っていても、自分が実際に体験できない婦人科系の疾患や症状など、女性特有の悩みに寄り添うのはなかなか難しいようです。ただし、この悩みは女性看護師にも共通するもの。女性看護師が男性患者との接し方に悩むこともあります。自分だけで悩まずにそれぞれが協力しあい、より患者に負担をかけない看護を行うことが大切です。

女性看護師との人間関係

「職場に男性は自分だけ、相談相手がいない」というように、同性の仲間がいないことで人間関係に悩む場合もあります。男性看護師のなかには、女性社会に上手く馴染めずに孤立してしまったり、異性であるがゆえに遠慮してしまったりする人も。毎日過ごす現場で自分のポジションが上手く確立できない状態が続くと、ストレスを溜め込みやすくなってしまうようです。職場では男女関係なく良好な人間関係を築くのが理想ですが、同性であったり年齢が近かったりしたほうが話しやすいという場合もあります。同性とのコミュニケーションの方が楽という感覚が強い人ほど、異性が多い現場での人間関係に悩みやすいといえるでしょう。

男性看護師が職場で心がけたいポイント

男性看護師が今後ますます活躍するためには、男性ならではの特徴や視点を活かしながら働くことが大切です。少数派であることをマイナスに捉えず、男性看護師の将来のためにも、積極的に看護現場の改善に努めましょう。

男性の特長を業務に活かす

移乗介助や体位変換は、男性看護師が積極的に手助けすることで円滑に業務が進むでしょう。一概にはいえないものの、力仕事の面では男性のほうが有利なことが多いです。大型の医療機器を取り扱う際にも、男性看護師は頼られることが多いでしょう。また、患者のなかには女性看護師に対して強気な態度で理不尽な要求をしたり、モラルに反した行動をとったりする人も。このような相手に対しては、男性が対応することで比較的穏やかに問題が解決される場合があります。性別によって仕事の向き、不向きを明確に分けることは難しいですが、その時々の状況に応じて自分の力をより活かせる行動をするように心がけましょう。

男性視点から職場環境の改善を試みる

少数派であるからこそ男性看護師の意見は貴重であり、職場の改善にも役立てられます。看護現場はどうしても女性社会になりがちですが、同性だからこそフランクに関係を築ける反面、互いに立ち入り過ぎたゆえにこじれるケースもあるようです。そのような場面において男性看護師には、男性ならではの視点や考え方で場を和ませたり、間に入って双方のコミュニケーションを円滑にしたりと、潤滑油のような役割が期待されています。また、自分の後輩となる未来の看護師のためにも、普段から積極的に職場の改善に意見を挙げ、男性看護師がより働きやすい環境作りに積極的に取り組むようにしましょう。

身だしなみに気を付ける

男女問わず、看護師として働くには清潔感を大事にしましょう。見た目の清潔感だけではなく、体臭や口臭などにも気を付け、周りに不快感を与えないようにするのがマナーです。看護師という職業柄、衛生面という観点でも周りから厳しくチェックされます。休憩時やお手洗いの際には、都度自分の姿を確認して身だしなみを整える癖をつけましょう。

男性看護師のキャリアの積み方とは?

男性看護師が、よりモチベーション高く仕事を続けていくためには、明確なキャリアプランを持つことが大切です。ここでは、資格の取得や研究職への転身、男性ニーズの高い現場への転職など、さまざまなキャリアの積み方を紹介します。

キャリアアップに繋がる資格を取得する

認定看護師や専門看護師など、特定の分野に特化した資格をとることで、看護師としてのステップアップを目指せるでしょう。どちらも収入アップにつながる可能性が高く、より高い技術や知識を身に付けられます。また、保健師や介護士、臨床心理士など他職種の資格を取得するのもおすすめです。看護師以外のスキルと知識を手に入れれば、病院というフィールドに留まらずに、さまざまな職場で働くチャンスを手に入れられるでしょう。

外部の研修や大学で学ぶ

自分の所属している病院内だけでなく、院外で開催される看護セミナーや講座などに積極的に参加し、知識を得ることでスキルアップが期待できます。また、短期大学や専門学校の卒業後に看護師になった人は、看護系の大学に進学して学士の資格を取るのも良いでしょう。既に看護師免許を持っている人であれば、通信制大学や放送大学のプログラムを利用して、働きながら学士取得を目指せます。学ぶことへの興味関心が高い人は、研究を行っている医療機関に所属して論文を書くなど、学問として看護を極める道も選択肢の一つとして頭に入れておくと良いでしょう。

男性ニーズの高い現場へ転職する

男性看護師ニーズの高い現場に転職することで、活躍のチャンスを増やすという手もあります。たとえば救命救急センターや手術室など、緊急性の高い現場では男性看護師が比較的多く求められる傾向にあるようです。ICUでの救急対応など、各現場で身に付く専門スキルは今後のキャリアアップにおいて役立てられるでしょう。また、ニーズが高いということは、すなわち男性看護師という存在が認められ、評価されているということ。転職先によっては、基本給や手当などの面においてこれまでより良い条件を得ることが期待できます。

このように一口に看護師いっても、どのような方法でキャリアアップを目指すかは人それぞれ。現状では少数派の男性看護師ですが、その分、将来の可能性を多く秘めた存在です。自分の進むべき道をしっかりと見極めることで、どんどん高みを目指せる仕事だといえるでしょう。

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