本コラムは看護師国家試験について、過去の合格率の推移やボーダーラインをご紹介しています。
また、万全の状態で試験に臨むために、前日までに準備しておきたいことをまとめました。看護師国家試験の受験を控えている人、受験後の合否判定の参考にしたい人におすすめしたい記事です。
試験の合否は合格基準点によって決まります。この基準点がいわゆる「ボーダーライン」と呼ばれるものです。
看護師国家試験は、看護師として必要な知識が備わっているかを確認するための試験です。
定員数によって受験生をふるいにかけ、決まった人数を合格にする試験ではありません。
合格者数に上限はなく、ボーダーラインに達していれば、高得点・低得点に関わらず合格できます。
では、そのボーダーラインをどうやって確認すれば良いのか、以下より確認していきましょう。
合格基準点は毎年、厚生労働省のWebサイトにて発表されます。このページで確認できるのは、新卒者と既卒者それぞれの出願者数・受験者数・合格者数・合格率です。看護師試験以外にも、保健師、助産師の試験結果が同時に掲載されています。
看護師国家試験の問題構成は「a:必修問題(全50問/1問1点)」「b:一般問題(全130問/1問1点)」「c:状況設定問題(全60問/1問2点)」の3種類。このうち、配点は(a)と(b+c)の2つに分けられており、それぞれにボーダーラインが存在します。
以下より、2つのボーダーラインについてチェックしましょう。
(a)の必修問題に関しては絶対基準となっており、毎年のボーダーラインに変動はありません。得点率80%以上と定められているので、1問1点の全50問中、40点以上を取る必要があります。
一方(b+c)の得点率は相対基準となっており、毎年変動があります。例年の動向を見る限り、得点率60~70%あたりを推移しているようです。
合格するには(a)と(b+c)、両方のボーダーラインに到達する必要があります。どちらか一方では不合格になることを覚えておきましょう。
参照元:厚生労働省 – 国家試験合格発表
ここでは、「b.一般常識」+「c.状況設定問題」のボーダーラインの推移をチェックしていきます。以下に第99回~第108回までの合格基準点と得点率をまとめました。
・第108回(2019年):155点以上/250点(62.0%)
・第107回(2018年):154点以上/247点(62.3%)※
・第106回(2017年):142点以上/248点(57.2%)※
・第105回(2016年):151点以上/247点(61.1%)※
・第104回(2015年):159点以上/248点(64.1%)※
・第103回(2014年):167点以上/250点(66.8%)
・第102回(2013年):160点以上/250点(64.0%)
・第101回(2012年):157点以上/247点(66.3%)※
・第100回(2011年):163点以上/250点(65.2%)
・第99回(2010年):151点以上/250点(60.4%)
※採点除外問題有り
上記の結果で目を引くのは、得点率60%を下回った第106回(57.2%)と最高値を出した第103回(66.8%)。最低値と最高値の年には、どちらも背景に「出題基準の改定」という共通点があります。
第106回が実施された2017年は、翌年に実施される第107回試験において出題基準の改定が予定されており、その影響で問題の傾向に変化が見られ、難易度が上がったと感じる受験者が多かったようです。
逆に、103回の出題基準の改定の際には、前年よりも難易度が下がったことがデータから読み取れます。また、改定が行われた第107回の試験では、前年の影響もあり取り組みやすい問題が増加したようで、得点率は前回よりもアップしました。
次に、看護師国家試験における受験者数・合格者数・合格率の推移を見ていきましょう。厚生労働省の開示情報を参考に、以下に第99回~第108回までのデータをまとめました。
・第108回(2019年):63,603人/56,767人(89.3%)
・第107回(2018年):58,682人/64,488人(91.0%)
・第106回(2017年):55,367人/62,534人(88.5%)
・第105回(2016年):55,585人/62,154人(89.4%)
・第104回(2015年):54,871人/60,947人(90.0%)
・第103回(2014年):52,900人/58,891人(89.8%)
・第102回(2013年):50,224人/56,530人(88.8%)
・第101回(2012年):48,400人/53,702人(90.1%)
・第100回(2011年):49,688人/54,138人(91.8%)
・第99回(2010年):47,340人/52,883人(89.5%)
前項の得点率には最高値と最低値で約10%の開きがありましたが、合格率の推移には大きな開きはなく、おしなべて90%前後をキープしています。受験する看護師のうち9割が合格することを考えると、比較的資格を取得しやすい試験といえるでしょう。
超高齢社会に突入した日本の社会において、医療施設だけでなく福祉の現場においても看護師への需要は高まっています。この合格率の高さからは、受験者に対し毎年90%以上の看護師を確保したいという国の方針を推測できるでしょう。
参照元:厚生労働省 – 保健師助産師看護師国家試験の現状について
看護師国家試験の実施日や概要などは、厚生労働省が毎年8月1日に発表します。
このとき試験地や受験願書の提出日などをしっかり確認し、事前に準備を整えること大切です。以下、試験当日までにやっておくべきことをまとめました。
例年、10月中旬頃に受験願書が配布されます。提出締切日を確認し、必ず間に合うように提出してください。郵送の場合は配達にかかる時間を加味したうえで、余裕をもって送るようにしましょう。
その後、1月中旬頃に受験票が発送されます。受験票は当日に必要な大事な書類です。試験日まで失くさないようにしっかり保管しておいてください。
可能なら受験前に試験地を下見しておきましょう。会場までの移動手段、交通経路、所要時間を把握しておくと、当日に焦らずに済みます。
受験票や筆記用具など、試験当日に必要なものは前日までに準備しておくこと。また、試験は例年冬に実施されます。防寒対策にも備えておきましょう。
看護師への道のりは、看護師国家試験に受かってからが本番です。就職先が決まらなくては、看護師として働くことは叶いません。
とはいえ、自分がどんな職場に向いているのか、どんな働き方がしたいのか、まだ分からない人も多いでしょう。
そういった方には、就職エージェントの利用がおすすめです。就職エージェントでは、業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの希望条件を丁寧にヒアリングしてくれます。
中でも「レバウェル看護」は、看護職に特化した転職支援サービスで、保有する求人数は全国で15万件以上(2024.11月時点)と業界トップクラス。
希望を鑑みたうえで、能力や適性にマッチした職場をご紹介いたします。
紹介するのはきちんと訪問を行った優良求人ばかりなので、初めて就職する方でも安心して選考に臨めます。
「まずは相談だけ」といった方も、ぜひお気軽にご連絡ください。
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載