看護師国家試験の難易度について、知りたいと思っている人も多いはず。看護師国家試験は看護師になるために必ず受けなければならない試験ですが、受験するにあたって不安に思う人も多いでしょう。そこで、このコラムでは看護師国家試験の難易度はどのくらいか、どういったものなのかをご紹介します。これから試験を受けようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
看護師国家試験は、看護師になるうえで必ず受験しなければならないものです。この試験に合格すると「正看護師」と名乗ることができ、一生ものの資格を取得したといっても過言ではありません。では、看護師国家試験の難易度はどのくらいかをご紹介します。
看護師国家試験は、大学などで学んだことを存分に発揮すれば、合格をつかみ取るのは難しいことではありません。ボーダーラインと合格率を見てみましょう。
看護師国家試験は、この点数を取れば必ず合格できるとは言えません。合格のボーダーラインは、合格発表日に厚生労働省のWebサイトで確認することができます。2020年2月16日に行われた、第109回看護師国家試験のボーダーラインは以下のとおりでした。
・必修問題:50点中40点以上
・一般問題と状況設定問題:210点中155点以上
※必修問題を1問1点とし、一般問題と状況認定問題を1問1点とする
合格のボーダーラインを決めるのも厚生労働省ですが、事前に合格ラインを知ることはできません。もし、合格ラインを定めて対策を行いたいのであれば、過去の合格率から推測してボーダーラインを決めて対策を行いましょう。また、独自に合格ラインの予想を立てている予備校もあるので、そちらを参考にしてみるのも一つの方法です。
看護師国家試験の合格率は、毎年90%前後という高い合格率を示しています。過去の看護師国家試験の合格率を見てみましょう。
・第100回:91.8%
・第101回:90.1%
・第102回:88.9%
・第103回:89.9%
・第104回:90.0%
・第105回:89.4%
・第106回:88.5%
・第107回:91.0%
・第108回:89.3%
・第109回:89.2%
参考元
厚生労働省
第109回看護師国家試験の合格発表
過去10年間の看護師国家試験の合格率の平均は、89.8%です。また、2020年度に実施された第106回保健師国家試験は91..5%、第103回助産師国家試験は99.4%となっており、どれも非常に高い合格率となっています。
看護師国家試験は、受験者をふるい落とすのではなく、現場で業務を遂行できる知識やスキルを身に付けているかをみる試験です。大学などで学んだ知識を存分に発揮できれば合格に繋がる可能性があります。
看護師国家試験ではどのような問題が出題されるのでしょうか。出題される問題の種類を確認しておきましょう。
看護師国家試験には3種類の問題で構成されています。出題される内容は毎年変化するので、どんな問題にも柔軟に答えられるようにしておきましょう。
看護に必要な基礎的な知識を問われる問題で、出題数は50問です。また、合格するには80%以上の点数を取らなければならず、一般・状況設定問題で満点を取ったとしても80%に満たなければ合格にはなりません。
基礎看護学や精神看護学など、特定の11科目からなる130問が出題されます。科目によって出題される内容はバラバラです。当日までどの問題が出やすいか分からないため、事前に過去の問題集や出題傾向を予測して苦手科目を少なくしておくことが大切でしょう。
看護過程を通したうえで、どう判断するかを問われる問題が60問出題されます。必修・一般問題と比べて問題が長い傾向にある、いわゆる応用問題です。
問題数や形式は、今後予告なく変更される場合があります。どのような問題が来ても大丈夫なよう、過去問題などを参考にして、しっかりと対策をしておきましょう。
試験時間は合計5時間20分となっており、午前と午後で2時間40分ずつの配分になっています。この時間内に120問を解かなければならないので、1問にかけられる時間は2分もありません。見直しなどの時間も考えると、テンポ良く回答していかないと時間が足りないことも。試験内容の知識を身に付けることももちろん大切ですが、試験本番どういう時間配分で回答していくか対策を考えておくことも重要です。
看護師国家試験を取得し、看護師になることで生じるメリットは数多くあります。その一部を見てみましょう。
正看護師は国家資格を持つ看護師のことを指しますが、准看護師は都道府県知事が発行した資格のことを指します。正看護師より准看護師の方が短期間で資格取得が可能ですが、求人によっては正看護師のみの求人も少なくありません。選択肢を広げるためにも正看護師の資格を取得しておくと良いでしょう。
周りと連携して患者の命を支えたいと思っている人は看護師に向いているでしょう。責任の大きい仕事ですが、周りと協力して目標を達成した時の喜びははかり知れません。また、連携して業務を行うことにより、チーム医療の発展を行うことも。自身のスキルアップだけではなく、医療チーム全体に貢献することができます。
全国的に看護師が不足しているため、転職を比較的スムーズに行うことができます。看護師資格のみで就ける求人は数多くあり、自身のスキルアップや将来の予定を見据えて転職を行うことができるでしょう。
看護師国家資格を取得するすることによって生じるメリットは、主に上記の3点です。看護師の仕事は決して楽な仕事ではありませんが、「将来を見据えて資格を取得したい」「人の役に立ちたい」という気持ちがある方は、資格を取得し看護師を目指してみましょう。
看護師国家試験を受けるにあたって、必要なものや日程を紹介します。詳細は厚生労働省のWebサイトに掲載されているので、そちらもあわせて確認しましょう。
毎年2月の日曜日に行われます。2021年度の試験日は2月14日です。
試験場所は、北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県の各試験会場で行われます。
試験科目は、人体の構造と機能、疫病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度、基礎看護学、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、在宅看護論、看護の統合と実績からなる11科目です。
下記の条件にあてはまれば、看護師国家試験に受験することができます。厚生労働省のWebサイトに各受験資格が掲載されているので、確認しておきましょう。
1.看護師になるのに必要な学科を修めて卒業した者
2.指定された学校に、看護師になるために3年以上必要な学科を修めた者
3.指定された養成学校を卒業した者
4.看護師免許を取得してから3年以上、または、指定された学校・養成所で2年以上修業した者
5.厚生労働大臣が、(1)から(3)と同等以上の知識と技術を取得していると認めた者
6.インドネシア・フィリピン・ベトナムとの協定で、日本語研修と看護導入研修を受け、厚生労働大臣が(1)から(3)と同等以上の知識と技術を取得していると認めた者
7.(6)で受験資格を認められた者
8.保健師助産師看護師法を改正する法律の第8項に規定する者
看護師国家試験を受けるすべての人は、受験願書・写真・返信用封筒が必要です。受験願書は、保健師助産師看護師法施行規則第2号様式により作成し、戸籍に登録されている文字を使用します。願書に使う写真は、出願6ヵ月以内で脱帽して正面から撮影されたものでなくてはいけません。大きさは縦6cm、横4cmで裏側に撮影日を記入しましょう。また、必要な書類とともに、返信用封筒も同封します。縦23.5cm、横12cmの大きさを使い、529円(定形郵便94円+一般書留435円)の郵便切手を貼り、書類書留の表示をしましょう。
その他当てはまる受験資格によって、修業証明書や認定書の写しが必要です。受験志願・写真・返信用封筒以外に何が必要になるのか確認しておきましょう。
看護師国家試験の合格発表は、毎年3月下旬に厚生労働省のWebサイトで確認できます。受験地と受験番号を掲載して発表する形式なので、受験が終わっても忘れずに控えておきましょう。
参考元
厚生労働省
看護師国家試験の施行
高い合格率の看護師国家試験ですが、悔しい思いをする受験生も少なくありません。看護師になるための知識をしっかりと身に付けたり、対策を行ったりして試験に臨みましょう。
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