正看護師の収入を公開!収入アップのためにできること

2020.3.21

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正看護師の平均給与は?

正看護師の月収は30万円前後ほど。一般的な会社員の給料と大差なく、比較的安定した職業だといえるでしょう。なお、男女で見ると、やや男性看護師のほうが給料を高くもらう傾向にあります。ただ、これは男性のほうが継続的に勤務するケースが多いからであり、特に女性が不利というわけでもありません。実際、長くキャリアを重ねた女性看護師は高給をもらっていることもあるでしょう。なお、正看護師にはボーナス額もありますが、その金額は病院によって異なります。

さらに、役職手当や夜勤手当も点は看護師のメリットです。看護師は何らかのリーダー職につけば、責任が重くなる分給料も増えます。しかも、夜勤のシフトが入ったときは特別な手当が支払われるのです。なるべく多く稼ぎたい看護師には、あえて夜勤のシフトをたくさんにしていることも少なくありません。
そのかわり、夜勤は看護師の体力を奪うので私生活とのバランスが重要です。看護師になったなら、「目標収入」とそれに見合った職場を選ぶことが肝心でしょう。就職活動をこれから始めるのであれば、給料額を決して無視してはいけません。情報を集め、労働条件の実態を調べておくことがおすすめです。

▼参照:平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況

 
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看護師の収入は何で決まる?

看護師の給料額は、さまざまな条件が組み合わされて決定します。ただし、年功序列の傾向は色濃く残っている業界と言えるでしょう。ただ「年齢を重ねれば自動的に給料が上がる」というわけでもなく、看護師は経験が増えるほど能力が上がっていきます。結果的にはベテランの看護師ほど、スキルに見合った給料を用意してもらいやすくなるのです。

男性の給料が高くなりやすいのは、結婚や出産で休職することが少ないから。経験値を着実に上げていきやすいため、最終的には女性看護師の給料を上回ることが多いでしょう。ただし結婚や出産を経験した女性でも、職場への貢献度が高ければ当然ながら給料額は高くなります。

また、役職のほか、部署によっても看護師の給料は大きく変わります。なぜなら、部署ごとに責任感の度合いが異なるからです。たとえば集中治療室や緊急救命センターなどでは、看護師も患者の生命を背負っています。予断を許さない状態で、的確な判断を求められ続ける環境です。しかも仕事は患者次第なので、休日を返上してまで働き続けることも珍しくありません。その分、給料は高くなります。ただし、緊急性が高いから優れているというわけではありません。あくまで、看護師は全て対等な立場です。給料だけで看護師の価値は変わらないので、その点はしっかり理解しておきましょう。

収入を高くするための工夫

看護師が収入アップを目指すには、さまざまな方法があります。以下のような手段を実践し、収入を増やせるよう努力しましょう。

<資格を取る>
認定看護師や専門看護師といった資格があると、病院側から責任あるポジションを任されやすくなります。また、リーダー職にも就けるので、必然的に給料は上がるでしょう。そのほか、病院で使えるスキルや知識は多いので、仕事の合間を見て勉強してください。

<部署を変える>
自分の適性が発揮されていないと、仕事で成果はあがりません。ストレスになるだけでなく、給料も変わらないままです。その場合、部署を変えてみるのもひとつの方法でしょう。自分が興味を持てる部署、得意分野に移動することで、上層部にアピールできるチャンスが増えます。

<長期的に働き続ける>
すぐに給料が上がるわけではないものの、長期的に見ると、長く働き続けた人とブランクがあった人とでは大きな収入差が生まれます。とはいえ、家事や育児と両立して看護師の仕事を続けるのが難しい人もいるでしょう。看護師が長く働いて収入アップを目指すには、周囲のサポートが欠かせません。

<アピールするべきポイント>
上層部が自分を評価してくれないようなら、直接アピールをしましょう。「自分はこれだけ資格を持っている」「前の病院ではこれだけのことをしていた」と言えることがあれば、迷わず伝えるべきです。その積極性を嫌がる上層部はほぼいません。

どうしても看護師の収入が上がらないなら

ある程度は努力したにもかかわらず給料アップしないなら、転職も考えましょう。例えば病院自体が儲かっていなければ、給料は上がる可能性は低いと言えます。また、役職についている看護師が多すぎれば、下の世代はなかなか登用されにくいでしょう。自分を認めてくれる職場に移り、気持ちよく働いてください。
また、病院以外で働く道もあります。クリニックなどの医療機関はもちろん、美容クリニックや保健師としてキャリアをやり直すのもよいでしょう。大病院と比べて、これらの仕事の給料はそれほど高くありません。ただ、休日が多くなったり夜勤が発生しなかったりするので、お金以外のメリットがあります。

逆に、より厳しい環境へと自分を追い込んでみるのも立派な選択肢です。専門的な部署に異動して、責任の大きな役割を担いましょう。看護師の給料は、担当する業務の緊急性と関連しています。患者の生命を左右するような職場では、給料は高くなるのが一般的です。相応のスキルを求められはするものの、自分に自信があるなら積極的に志望してはいかがでしょうか。
ただし、早まって行動しても後から悔やむことになります。そのため、まずは上司に相談してみてください。「どうして給料は上がらないのか」「自分は評価してもらえるのか」といった点が明確になれば、今後仕事を続けるうえでモチベーションが生まれるはずです。

看護師の収入は若いうちに増やそう

もしも収入を増やしたいなら、できるだけキャリアの早期に努力しましょう。若い看護師ほど、多少無理してでも自分を磨くことが大切です。なぜなら、看護師は年齢を重ねると夜勤や残業がつらくなっていくから。自分から夜勤を引き受けていれば、給料額は上がります。ただ、体力が低下するにつれ残業そのものができなくなっていくので、若いうちの頑張りが肝心です。また、キャリア早期の働きぶりは、上層部の目にしっかり留まっています。
なお、看護師になったばかりの頃は思考に柔軟性があり、あらゆる業務の習得がスムーズでしょう。看護師としての基礎体力を身につけるには、キャリア初期の過ごし方がとても大切です。

中には、「今の職場でダメになっても、転職をすれば給料は上がるだろう」と考える看護師がいるかもしれません。しかし転職するとしても、看護師としてのキャリアは重視されます。前の職場で目立った実績を残していない看護師が、新しい職場でいきなり昇給できる可能性は低いはずです。転職を目指すからこそ、今いる職場での努力が必要とされるのです。

そして、若く体力のあるうちに資格を取得しておきましょう。年齢を重ねると、仕事しながら勉強することが難しくなっていきます。先入観も出てくるので、勉強しても内容が頭に入ってこないかもしれません。思い立ったらすぐ資格取得に向けて動き、試験を受けていきましょう。

まとめ

正看護師として働くからには、責任に見合っただけの給料を受け取りたいところです。ただ、病院側が本人を正しく評価してくれているとは限りません。場合によっては、自分からアピールしないと頑張りを認められないこともあります。毎日仕事に手を抜かないのはもちろん、資格を取得するなどして常に努力をアピールできる形を作っておきましょう。それでも病院側が評価してくれないのであれば、思い切って職場を変えるのも一つの方法です。

 
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