お役立ち
2014.11.17
たくさんの患者さんと接する看護師の仕事。髪型やメイク、ネイルやブレスケアなど、清潔に見えるよう、身だしなみに気を遣っている方も多いと思います。だらしなくて不潔なナースなんて説得力ゼロ、患者さんからも信頼してもらえないですもんね。
実は同じぐらい大切なことがあります。
それは「言葉遣い」。
「ああ言葉遣いねー、ちゃんと敬語で話してるしわたしは大丈夫」と思った方こそ必見!
所作や立ち居振る舞いの美しい人が、人の視線を惹きつけて好ましく見られるように、単に丁寧な物言いができるというだけでなく、綺麗な言葉遣いのできる人は、とっても魅力的なんです。
では、看護師として患者さんから信頼されるような綺麗な言葉遣いとは?
誰かと接したときに、まず最初に見るのは、顔や目の動き、表情、声色などですよね。目の動きが落ち着かなかったり、声が震えていたり、陰気な表情をしていたりすると、相手は不安な気持ちになったり、警戒心を持ったり、不愉快に思ったりします。
逆に、明るい笑顔と澄んだ声で話しかけられると、相手にもほがらかな雰囲気が伝わり、好印象を持たれやすいでしょう。
つまり、言葉はコミュニケーションのツールであると同時に、第一印象を決める重要な要因となるのです。
大切なのは、誠意や感情を込めて丁寧な会話を心がけること。患者さんからしてみれば、どんなに処置が上手くても、仏頂面で事務的過ぎる口調のよりも、親切に話を聞いて丁寧な受け答えをしてくれる看護師に相談したいと思うはずです。
患者さんに何かお願いや指示をしたり、アドバイスする必要がある場合などは、会話の始めに「クッション言葉」と呼ばれる一言を添えるだけで、ぐんと優しく丁寧な印象になります。
クッション言葉の例としては「よろしければ」「すみませんが」「お尋ねしたいことがあるのですが」「お忙しいところ申し訳ありませんが」「お手数おかけしますが」などがあります。多用し過ぎると回りくどくなってしまいますが、状況に応じた一言を上手く使うと、会話の滑り出しがスムーズに。ぜひ活用してみてください。
たとえ自分では敬語を使っているつもりでも、実は間違っていたり、間違ったまま定着してしまった言い回しもあります。敬語の間違いが多いと社会人として信用されず、目上の方などに不快感を与えてしまう場合もあるので要注意。
ここでは、日常会話の中で何気なく使ってしまいそうな「あるある」間違いをいくつか紹介します。
あなたは大丈夫ですか?
尊敬表現としては間違いではありませんが、犬の「お座り」を連想させてしまうので、職場では避けたい言い方です。「お掛けください」が正解です。
同僚か部下に対してであれば良いのですが、患者さんや目上の方に対しては「承知しました」もしくは「かしこまりました」と言いましょう。
「なるほど」も目下に使う言葉なので、「おっしゃる通りですね」が正解。
店舗のレジや飲食店などでよく耳にする表現ですが、何かを指し示す時に、変化を表現する「~になる」という言葉を使う必要はありません。「~でございます」が正しい言葉遣いです。
これも同様によく聞かれる言い方ですが、方角、方向を表す言葉なので間違いです。誤用しないように気をつけましょう。
知性や品性、ユーモアといった人間性はもちろんのこと、相手への気遣いもあらわれる、それが言葉遣い。洗練された美しい言葉遣いで職場の信頼度UP、看護師としての品格を上げちゃいましょう♪
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