看護部・院長ブログ紹介_vol.6

2022.8.25

手厚い看護ケアを実践するためには、広い視野で治療のノウハウを知ることが大切です。そこで本記事では、けがをした子どもに対する対処法や喘息発作を起こした患者さんに対するフォローの仕方など、リスク予防と適切なケアのヒントになるブログ情報を取り上げています。患者さんの心身に寄り添ったケアを実施したい看護師さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

(1)なつい キズとやけどのクリニックの湿潤治療ナースのブログ

東京都江東区に位置するなつい キズとやけどのクリニックは、形成外科・皮膚科を標榜しているクリニックです。
手荒れや肌荒れ、すり傷、熱傷、小児顔面裂傷、皮膚腫瘍など、さまざまな診療に対応しています。

同院では、院長が第一人者となる「湿潤治療」に重きを置いた治療を実施。
傷口を消毒したり、乾燥させたりしない治療方法で、痛みが少なく傷跡が残りにくい、かつ治りの早さが特徴です。

しかし熱傷の場合、その具合によっては湿潤治療をした後も、受傷した当日中は痛みが続くこともあるそう。
その対処法が同院が運営するブログに掲載されていたので、紹介したいと思います。
それがこちらの、《熱傷 受傷当日の痛みの対処法。》という記事です。

記事によると、事前準備に食品の保冷剤を消毒したうえでキッチンペーパーに包み、冷凍庫で凍らせておくとのこと。
実際の手順としては、熱傷の創面に創傷被覆材を当て、保冷剤が直接当たらないように包帯やチューブネットで保護します。
その上から凍らせた保冷剤を乗せ、落ちないようにネットなどを用いて押さえると良いようです。
ただし、痛みがなくなるまでそのままの状態では凍傷になる恐れがあることから、時折保冷剤の位置を替えたり、保冷剤をはずしたりすることが大切だと綴られていました。

そのほか、ブログにはこの湿潤治療そのものについて語られた記事をはじめ、湿潤治療をもとにした傷に合った対処法や固定方法、治療材料など豊富な話題が取り上げられていましたよ。
湿潤治療に関心をお持ちの看護師さんは、ぜひアクセスして参考にしてみてはいかがでしょうか?

(2)医療法人社団紗光会 よしクリニックのブログ

2019年に開設して以来、東京都練馬区にて形成外科・皮膚科・美容皮膚科・美容外科の診療を行ってきた、医療法人社団紗光会 よしクリニック。
院長は、形成外科専門医や日本熱傷学会熱傷専門医など複数のライセンスを有しており、これまで蓄積したノウハウを活かし地域医療に寄与しています。

▲画像提供:よしクリニック

地域住民からの信頼も厚く、幼い頃に御自身が重症の熱傷で皮膚移植の手術を受けた経験がある院長だからこそ、患者さんの目線に立った親切丁寧な説明と、当事者の思いに配慮した医療提供を実現できているのかもしれません。

そんな同院が発信するブログには、看護師として心得ておきたい記事も掲載されています。
たとえば、こちらの記事《子供のけが 治療の仕方 5つの原則》で紹介されているのは、怪我をして縫合の処置が必要な小児患者への治療テクニックについて。

▲中野院長/画像提供:よしクリニック

年齢や状況にもよりますが、医療現場ではよく子どもをタオルなどで巻き付け、暴れないように押さえつけながら医療処置をすることがあります。
しかしこうした行為は、かえって子どもの恐怖心を煽りパニック状態を引き起こしてしまうようです。
院長によると、現場で取るべき対応は、子どもであってもしっかりと目線を合わせて説明することなのだそう。
子ども自らが治療を望むように話し、納得させることが大切だと言います。

記事では全部で5つのポイントを挙げ、具体的な対応の仕方や声掛け方法などアドバイスを交えて解説。
イレギュラーな対応についても言及されており、看護師としてさまざまなシーンを連想しながら備えられるのではないでしょうか。
詳しくは本記事に目を通して、子どもへの対応についての引き出しを増やしてみてください。

(3)かくたに内視鏡消化器内科クリニックのクリニックブログ

長きにわたり内視鏡診療に携わってきた院長が、東京都練馬区の地に開設したのがかくたに内視鏡消化器内科クリニックです。
大腸がんや胃がんの発見・治療を行う専門クリニックとして、年間6,000件以上の内視鏡検査を行っており、地域住民の方々からも厚い信頼が寄せられています。

同院では、消化器内科に関する情報からご意見箱への回答まで、広く発信する手段としてブログを運営しており、中には看護師さんもハッとする記事が見つかるかもしれません。
今回はその中から、《便潜血反応について》という記事に注目してみたいと思います。

記事によると、大腸内視鏡検査を受けるキッカケとして多いのが、便潜血検査による陽性なのだそうです。
一方で陰性だからといって安心できるものではなく、この検査では発見できない大腸の病変は多々あると言います。
そのため、もし大腸に病変があり、かつ便潜血検査で陰性になった場合、当人の知らぬ間に進行してしまう恐れがあるのが実情です。

そこで院長は、一定の年齢になったら便潜血検査の前に、大腸内視鏡検査を受けることを勧めています。
病変が見つからなければ、次の大腸内視鏡検査までの数年間は便潜血検査でチェックすると良いとのことです。

平坦型や陥凹型といった進行が早い病変もあることから、定期的な検査を心がけることが重要となってきます。
このように検査への理解を深めることによって、患者さんの検査に対する意識へのアプローチに向けた対策も見えてくるかもしれません。

(4)よしおか内科クリニックの院長ブログ

兵庫県西宮市に拠点を置くよしおか内科クリニックは、内科・呼吸器科・アレルギー科・胃腸科を標榜しているほか、禁煙外来や睡眠時無呼吸症候群といった特殊外来にも対応し、地域の健康増進に貢献しています。
「自然治癒力の向上」と「患者様の予防」を目指すことをビジョンとし、専門的診断から在宅医療までトータルな医療を提供。的確な診断と処置、治療薬の処方に加え、患者さん自身の回復力や免疫力改善にも目を向ける院長の姿勢が、幅広い年齢の方々に安心感を与えています。

そんな同院の院長が綴るブログから、《喘息発作》というタイトルの記事を紹介します。

記事によると、秋は昼夜の気温差や花粉の飛散、台風による気圧の変化などで、喘息発作を起こす方が多いとのこと。普段、抗アレルギー剤や吸入薬でコントロールしている患者さんでも症状が悪化したり、これまで喘息になったことがない方も急に発症したりするケースが多く見られるそうです。

このような場合、普段のコントロールの見直しや、初めての発作に対するケアが必要と説明されています。なかには、初めての発作でパニック状態になり、過呼吸気味になってしまう患者さんもいるようなので、看護師や医療スタッフは事前の認識が求められるでしょう。

記事には、喘息持ちの方や初めて発作を起こした方が陥りやすい状態が詳しく書かれているので、内科・呼吸器科・アレルギー科などに勤務する看護師の方は、ぜひ目を通してみてください。

また、喘息発作には、鼻水や目の充血、皮膚のかゆみといった前兆が現れるとも書かれています。併せて理解しておけば、一層細やかな看護ケアを実施する上で役立てられるでしょう。

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