仕事
2020.8.26
NPO法人こどもグリーフサポートふくおかは、死別などによって大切な人を亡くした子どもたちを支援している団体です。本記事では、同団体の概要や主な活動内容を紹介します。
大切な人やものを失ったとき、悲しみや寂しさ、自責の念、怒りなど、心に大きな反応が生じることがあります。また、食欲がなくなったり引きこもったり、体調や行動にさまざまな変化が現れることもあります。こうした喪失にともなう心・身体・行動の変化や反応のことを、「グリーフ」と呼びます。
子どもたちのなかには、病気、災害、事故、自死などが原因で、家族や友達といった大切な存在を亡くす子もいます。こどもグリーフサポートふくおかは、こうした体験によりグリーフを抱えた子どもをサポートしたいという想いから活動を開始しました。
同団体は、死別を体験した子どもたちが安心して表現できる場に集い、遊びや会話を通して自分の経験に丁寧に触れ、また死別を体験した人同士が集まる場(ピア・サポートの場)があることは、子どもたちが自分の大切な人の死を受け止め、自分の人生を歩んでいくための大きな助けになると考えています。そこで、同団体は、子どもが安心してグリーフを表現・共有するための場所を創出。子どもたちが、自分なりのやり方でグリーフとともに生きる力を持っていけるようバックアップしています。
子どものグリーフへの理解が広がることでグリーフサポートの機会がさらに増えるよう、同団体は活動を続けています。
画像提供:NPO法人こどもグリーフサポートふくおか
同団体は、子どものグリーフサポートプログラム「たいせつな人をなくした子どものつどい」を毎月開催。これは、大切な人を亡くした子どもたちが集まり、遊んだり、何か話したいことがあるときは話をしたり…というように、それぞれの過ごしたい過ごし方でグリーフワークをする場です。子どもたちは「人や自分を傷つけない」「言いたくないことは言わなくていい」等、安心安全を守る為のいくつかのルールのもと、好きなように創作活動を行ったり、身体を動かしたり、静かに過ごしたりなど、思い思いの時間を過ごしています。また、保護者を対象としたプログラムや、10代・若者を対象とした「大切な人をなくした10代/若者のつどい」も行われています。
画像提供:NPO法人こどもグリーフサポートふくおか
「つどい」にて子どもたちと共に過ごすボランティアスタッフのことを、ファシリテーターといいます。同団体は、ファシリテーターを育てるための養成講座も開催しています。養成講座は「子どものグリーフついての学び」「自分自身のグリーフワークとグリーフへの気付き」「こどもグリーフサポートふくおかの活動を知る」「子どもに関わる上で必要なスキルを学ぶ」という項目で構成。受講後に同団体の活動趣旨に賛同した方が、ファシリテーターとして登録・活動しています。
また、子どものグリーフサポート普及のため、講演会や研修会の開催および講師派遣も行っています。
新型コロナウイルスの流行を受け、同団体は「たいせつな人をなくした子どものつどい」の開催にあたり感染予防対策を徹底。参加者やボランティアスタッフ、その家族に37.5度以上の発熱や呼吸器症状がないか、過去1ヶ月の間に海外渡航歴がないか、新型コロナウィルス感染者の濃厚接触者ではないか、外出自粛要請対象地域に住んでいないかを都度確認しています。そのほか手洗いや消毒の徹底、換気のための窓・扉の常時開放、ソーシャルディスタンス、おやつ時間の休止、水筒持参・マスク着用・咳エチケットの呼びかけなどにも努めています。
実際に集まって「つどい」が開催できない時期には、オンライン上で「グリふく・オンラインおはなし会」を企画・開催しています。
同団体についてさらに知りたい方は、下記URLをご覧ください。
私たち、こどもグリーフサポートふくおかの活動は、全てご寄附から成り立っており、ボランティアスタッフも全員無償で活動しています。もし良かったら、賛助会員やご寄附としてのサポートを頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
NPO法人こどもグリーフサポートふくおか
https://www.grie-fuku.com/
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