NPO法人ウィッグリング・ジャパンは、リサイクルした医療用ウィッグをがん治療中の方にレンタルするサービスを行う団体です。本記事では、同団体の概要や活動内容などを紹介します。
抗がん剤治療はがん治療に有効な治療といわれていますが、多くの女性がその副作用の1つである脱毛症状に悩まされています。脱毛のストレス軽減に大きく役立つのが医療用ウィッグですが、高額のものが多く、抗がん剤治療を進めている方にとってかなりの経済的負担になっています。ウィッグリング・ジャパンは、その負担を軽減したいという想いから2010年に活動を開始。がん治療を終えた患者に使用済みウィッグを提供してもらい、それを抗がん剤治療中の女性たちにレンタルしています。がんサバイバーから提供されたウィッグは、闘病中の方にがんと闘う勇気や笑顔、希望のバトンを繋ぎます。
そのほか、治療に必要な商品紹介や新品ウィッグ販売、医療セミナーなども実施。がんと闘う方に女性としての自信や喜びを取り戻してもらうべく、同団体は活動を続けています。
画像提供:NPO法人ウィッグリング・ジャパン
同団体はがんの専門家による一般の方・がん患者向けセミナー「カフェで学ぼうがんのこと」を定期的に開催。以下に、過去セミナーの内容をまとめました。
がんの中で、近年罹患者が増えているのは乳がんです。乳がんの症状として乳房のしこりや張り感、乳汁の分泌などがありますが、症状だけでは乳がんかどうかは判断できません。何かしらの症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。乳がんは早期発見できれば10年生存率が高いものの、症状を自覚した頃にはステージが進んでいることが多いです。そのため、自覚症状がなくてもマンモグラフィ検査などの検診を定期的に受けることが大事です。
がん治療には、さまざまな副作用が伴います。ただ、医療現場ではどうしても治療が優先されるため、脱毛など外見の変化に対する支援はあまりありませんでした。しかし外来治療がメインになってきた今、患者が社会とつながりながらこれまでと変わらない生活を送るための「アピアランス(外見)ケア」に注目が集まっています。外見に変化があっても患者が前向きに慣れるよう、ウィッグや術後のカバーメイクなどの提案によるサポートが進んでいます。同団体のウィッグも、「外見のケア」の推進に一役買っています。
ウィッグリング・ジャパンには、医療施設で働く看護師や医師から多くの応援メッセージが届いています。
・「外見のケア」は、治療への気持ちを前向きにする重要な要素です。患者が安心して治療できるよう、ウィッグリングを始めとする協力機関と連携し、ケアできればと思います。
・脱毛による外見の変化は辛いものですが、ウィッグをつけるだけで外出しやすくなり、気持ちも明るくなります。ウィッグが、治療に立ち向かう方の支えになると良いですね。
・がんサロンやがんピアサポート外来を訪れる方の多くは、外見についての悩みを抱えています。なかでも多いのは脱毛に関する悩みです。隠すためではなく楽しむためにウィッグを使うことで、笑顔の輪が広がるとうれしいですね。
・抗がん剤治療中の方にとって、ウィッグなどの装う力は前進するための大きな希望になります。そんな装う力を支援しているウィッグリングの活動を心から応援しています。
同団体についてさらに知りたい方は、下記URLをご覧ください。
NPO法人 ウィッグリング・ジャパン
http://wig-ring.info/
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