安心安全かつ効率的な看護業務の支援に取り組んでいる企業

2022.9.20

本記事では、院内のスマートな情報共有が叶う電子カルテサービスを提供する企業と、患者誤認を防ぎスムーズな採血業務を支援する企業、本来の使い方に機能をプラスした画期的な口腔ケア製品を手掛ける企業をご紹介します。

看護業務の効率化を図りたい方や、負担を減らせるツールに興味のある看護師の方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

株式会社エイトス

医療業界におけるICT利活用の普及に注力している、株式会社エイトス。医療従事者の日々の負担や医療機関のコストを鑑み、豊かな経験とヘルスケアITのたしかな技術力を駆使したヘルスケアクラウド事業を展開しています。未だ浸透しきれていない電子カルテの低コストでのサービス提供をはじめ、医療業界の業務効率化に寄与している企業です。

中小病院向けクラウド電子カルテ「AHIS」

▲画像提供:株式会社エイトス

医療機関に電子カルテが導入されていれば、カルテを探す手間が省け、過去の診療記録や画像などの情報も容易に検索できます。
さらに、各部署の検査情報をそれぞれ入力して情報を共有できたり、読みやすいフォントで視認しやすかったり、電子カルテのメリットはさまざまです。医療従事者の業務効率を上げると同時に、診療効率を上げることにも繋がるでしょう。

そうした電子カルテを導入したい場合でも、コストを考えるとなかなか思い切って一歩を踏み出せないという医療機関もあるかもしれません。
そこで、同社が新たなサービスとして打ち出したのが、中小病院向けクラウド電子カルテ「AHIS」。
同サービスは、月額サブスクリプション型での提供となっており、中小病院の電子カルテを使った業務に必要な機能がひと通り搭載されているのが特長です。

院内にサーバーを設置して運用する場合、初期費用がかなり高額のため、その時点で電子カルテの導入を諦めてしまう医療機関も少なくありません。
しかし、同サービスはクラウドなので院内へのサーバー設置は不要です。管理するための保守コストも削減でき、その上、使用中の端末をそのまま利用できます。

▲画像提供:株式会社エイトス

導入コストを大幅に削減し、低コストで運用可能でありながら、災害やセキュリティにも万全なクラウド環境が整備されているので、安心安全に使えるのも魅力でしょう。
そのほか、日医のORCAとの連携や入院業務を支援する機能の搭載、院内のコミュニケーションツールとして使用できるなど、サービス内容は多岐に渡ります。
患者数によって忙しさが左右される日々の病棟業務も、データを一元管理することで状況や指示内容などを一目で確認でき、看護師の負担を軽減できます。

こうした同社の取り組みが、看護師の方の業務と心にゆとりを生み、医療の質の向上に繋がるのかもしれません。

詳細情報

小林クリエイト株式会社

国内初の計測用記録紙を開発・製造して以来、印刷事業やプリント・封入受託事業、システム開発事業など幅広く事業を展開してきた、小林クリエイト株式会社。各業界と業務について徹底的に熟知した上で、高度な印刷技術と豊富な経験をもとに、業務課題の解決に向けたサービスを提案しています。

採血業務支援システム 「RInCS」

▲画像提供:小林クリエイト株式会社

同社はヘルスケア事業にも注力しており、医療や健診業務において安全かつ効率的に業務を遂行するためのソリューションを多数手がけています。
その中の1つ、採血業務支援システム 「RInCS」は、採血受付から呼出し、照合までの一連の業務をトータル的にサポートする中大規模病院向けのサービスです。

患者には採血受付順に番号を発行し、待合室のディスプレイにて番号での呼び出しと採血室への誘導を行います。表示機には、待機人数とおおよその待機時間が表示されるため、患者のストレスを軽減しクレームを抑止できるでしょう。
また、音声読み上げや患者に気づきを与えるわかりやすいディスプレイ表示により、患者誘導がスムーズになり、採血業務の時間短縮に繋がります。

実施者、採血管、整理券の3つのバーコードを読み取り認証することで、患者誤認を徹底して防止することも可能です。
そのほか、採血台モニターにて患者の過去の採血履歴を表示できたり、患者ごとの採血注意点を共有し合えたり、業務効率化に加え、安心安全に採血業務を行えるような機能が備わっています。

採血時には、特定の患者に発生するイレギュラーな運用はないでしょうか。イレギュラー運用に役に立つ機能として、糖負荷モード機能を搭載しています。経口ブドウ糖負荷試験を行う際、スケジュールラベルの発行や、次の採血時間に合わせてシステムアラートが表示されるようになっています。
採血以外の業務のサポートをすることで、コア業務に集中できる環境づくりに力を入れているのも注目すべきポイントでしょう。

リストバンド発行パッケージ「Freeni」

▲画像提供:小林クリエイト株式会社

看護業務で発生しやすい問題の1つに、目視確認による患者照合ミスが挙げられます。患者照合用リストバンドを導入していない場合はもちろん、手書きリストバンドを使用している場合であっても、どうしても個人で筆跡が異なるため見間違いをしたり、業務慣れからの思い込みや勘違いで確認漏れがあったり、さまざまなリスクがあるのは否めません。
そして、患者照合を確実に行うために、何度も指差し確認をして時間と神経を使っているという看護師の方もいることでしょう。患者照合のシステム化のために電子カルテシステム等を導入しようにも、予算などの問題で導入検討を進められない施設が多いのが実情です。

そうした医療現場の悩みを解決できるのが、リストバンド発行パッケージ「Freeni」です。
2022年3月にリリースした小規模病院向けのシステムで、付属するリストバンド発行ソフトを使い、簡単にバーコードリストバンドを印刷して発行できるほか、バーコードでの患者照合も可能な仕組みとなっています。
リストバンド発行ソフトは無料で利用でき、別途で導入作業費は必要ありません。院内にあるPCにインストールするだけで使えるほか、過去の発行履歴から再発行できたり、csvデータを取り込み50人分まで一括でリストバンドを発行できたり、使う側の目線に立った画期的な機能が標準搭載されています。

付属のバーコードリーダーでリストバンドのバーコードと、患者IDを記載した点滴や薬剤のラベルのバーコードを照合できるため、目視照合での患者誤認による事故を防ぐことができるでしょう。
リストバンドとプリンターは現在、1000以上もの医療機関で導入が進んでおり、医療事故の減少と看護師の負担軽減にさらなる期待が高まっています。

詳細情報

株式会社オールウェイズ

育児雑貨や生活雑貨、介護用品を一から手掛けている、株式会社オールウェイズ。企画・設計・デザイン全てにおいて一切妥協することなく、本当に必要とされるものをこの世に生み出すという強い信念のもと、商品開発を行っています。

吸引歯ブラシ「キューテクト」

▲画像提供:株式会社オールウェイズ

急性期から在宅までのどの現場においても、看護師は口腔ケアを実践する機会があります。看護師としての口腔ケアの目的は、患者の口腔内トラブルの予防と早期発見です。ただし、患者の状態によってはリスクを考慮したケアを行わなければなりません。

たとえば嚥下障害が認められる場合、頭部を少し前屈させる姿勢を取るほか、口腔ケア中の洗浄水や唾液を誤嚥することがないよう適切なアイテムを使うのが有効です。
そうした誤嚥リスクがある方の口腔ケアを快適に実施するべく、同社は鹿児島大学と共同で研究し、吸引歯ブラシ「キューテクト」を開発しました。

同製品の特長は、歯ブラシ本体の持ち手部分に吸引カテーテルを差し込めるようになっていること。
歯ブラシのヘッド部分には2箇所の吸引口があり、本体に差し込んだ吸引カテーテルをポータブル吸引器に接続することで、ブラッシングすると同時に唾液や洗浄水を吸引することができます。
口の奥に溜まりやすい唾液は、歯ブラシのヘッド部分の先端にある吸引口から吸い込める仕組みになっているのもポイントです。狭い口内でも無理なく確実に余分な水分を吸い取れるでしょう。

▲画像提供:株式会社オールウェイズ

ヘッド部分とネック部分はできるだけ薄く小さめに作られており、口を大きく開けることが困難な方にも優しい設計となっています。
また、吸引カテーテルは露出せず、歯ブラシの持ち手部分が十分に通気できるよう機能面にも考慮。通気道を均一な大きさに確保することで、吸引力を維持するよう工夫されています。患者への安心安全な口腔ケアはもちろん、看護現場での使いやすさにも期待できる製品ではないでしょうか。

誤嚥を防ぎつつ、片手で安全に口腔ケアができる同製品は、看護現場の口腔ケアにおける誤嚥リスクの軽減に役立つことでしょう。

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