患者さんにとって、一大イベントがある。外泊だ。
病状から外泊できない患者さんはたくさんいる。
外泊するにしても、体調が悪くなったり、生活面で困らないように準備も必要になり、患者さんにとっても、家族にとっても、医療者にとっても、外泊するということは大きなイベントだ。
特に長期入院していて、病状が悪い患者さんが外泊するとなると準備が多い。
私が働いていた病棟は、終末期の患者さんも多く、「家に帰りたい」と思っても体調から帰れないことも多い。その分、外泊できる機会は非常に貴重だ。
そんなこともあり、病院に戻られた患者さんから自宅での様子の話を聞くのが好きだった。
この漫画に出てくる患者さんのNさんのように、
「家の中にいるだけで、何もできなった」
と言われる方も多いが、
Nさんは、「自分のベッドで寝て、自分の好きな定位置のソファーにいて、家族でご飯を食べられただけでも良かった」と、言っていた。
病院だと、自分のベッドで一人で食事を食べる。
もし次があるなら、また家族でご飯を食べたいと言うNさんの言葉から、自分があたりまえに感じていた日常がとても大切なのだと教えてもらった。
中山有香里
【『看護師メシ』バックナンバー】
『看護師メシ』vol.3 ~休憩室を襲う「カップ焼きそば」~
『看護師メシ』vol.4 ~特別感がある「パン屋さんのパン」~
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『看護師メシ』vol.15 ~かたくなな患者さんの「娘さんのお弁当」~
【プロフィール】
中山有香里
看護師?イラストレーター。著書に『ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術『悲しいくらい人に聞けない看護技術』(メディカ出版)
Twitter:@musashi_0303
Instagram:@zurukan.yukari33
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