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理想の看護とのギャップに悩んだ病院勤務時代を乗り越え「施設看護師になって良かった」施設看護師インタビュー・伊藤 有沙さん

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介護の現場で活躍する施設看護師へのインタビューシリーズ。今回は「社会福祉法人吉祥会 介護老人福祉施設 寒川ホーム」に勤務する伊藤 有沙(いとう ありさ)さんを取材。施設看護師になったきっかけや看護への思いについて伺いました。

プロフィール

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伊藤 有沙(いとう ありさ)さん
「社会福祉法人吉祥会 介護老人福祉施設 寒川ホーム」(神奈川県)勤務の25歳。看護学校卒業後、大学病院の混合病棟で3年勤務し、2020年4月より現職。休日は温泉や岩盤浴、古着屋巡りに出掛けたり、映画鑑賞をしたりして、プライベートの時間を満喫している。



目次

■病院での看護と理想の看護のギャップ。患者さまともっとゆっくり関わりたい

ーー現在の職務内容について教えてください。

利用者さまの健康管理を行っています。具体的には、検温や服薬の管理、創傷処置、経管栄養の投与など、生活面でのサポートが主です。利用者さまは80~90歳の高齢の方が多く、最年長で103歳の方がいらっしゃいます。「寒川ホーム」は特別養護老人ホームなので利用者さまの9割以上が認知症を患っていて、全介助が必要な方がほとんどですね。常勤の看護スタッフは、勤務開始から半年から1年経つとオンコールを担当するため、私も4月から対応するようになる予定です。現在はコロナ禍でイベントができていませんが、当施設ではいちご狩りに行ったり、水族館に出かけたり、施設内でお祭りがあったりと、四季に応じた企画を利用者さまに提供することに力をいれています。今後コロナが落ち着いて、再び開催できるようになったら私も参加したいと思っています。

ーー施設看護師になるまでの経歴を教えて下さい。

看護学校卒業後は大学病院の混合病棟に3年間勤めました。患者さまは神経内科や腎糖尿病内科、小児科、消化器内科の方が主で、眼科や整形内科なども対応しました。私が看護師になろうと考えたきっかけは、姉と兄が医療現場の最先端で看護師として活躍する姿をみて、憧れたからです。ただ、実際に看護師になってみると想像していた仕事のイメージと異なり、ショックを受けました。

学生時代の実習で受け持つ患者さまは1~2人で、その方々とゆっくり関わりながらプラン通りに看護ができたので看護師としての仕事にやりがいが持てそうだと感じていたんです。しかし、実際の現場ではいくつもの課題に追われ、常に動き回らなければならず落ち着いた看護はできませんでした。さらに先輩看護師からは、「なぜ?」「根拠は?」と指摘をされ続ける日々で、何度も辞めたいと思い、結局、精神的に弱って体調を崩してしまいました。ただ、当時かかっていた医師に「続けることに意味がある」「なにか見えてくるから、とりあえず頑張りな」と言われたこともあり、薬を飲みながら働き続けましたね。

ーーなぜ施設看護師になろうと?

施設看護師であれば、患者さまとゆっくり関わる時間を持てると考えたからです。苦しさを感じながら病院で働いていた際、心が休まったのが、患者さまと話す時間でした。患者さまの趣味や特技、故郷の話、退院後にしたいことについて伺ったり、夜勤明けで朝日を一緒に見て「綺麗だね」と共感しあえたりしたとき、気持ちが楽になるのを感じました。また、患者さまの病気や治療に対する不安を、お互いに話をするなかで少しでも和らげることができたらと考えていました。私は昔から人の話を聞くのが好きで、カウンセラーを目指していた時期もあったんです。しかし、実際は業務に追われ、自分が思い描く関わり方ができずにギャップを感じていたんです。

そんななか、過去に実習やインターンで高齢者施設を訪れ、レクリエーションを通して、利用者さまとゆっくりコミュニケーションをとれた経験を思い出しました。私はおじいちゃん子で、高齢者と関わることが好きだったこともあり、キャリアチェンジしようと思いましたね。また、介護士である母が当施設のデイサービスで働いており、「仕事が楽しい」「天職だ」と話す姿を見て「自分もここで働きたいな」と思ったきっかけの一つです。

ーー施設看護師になるのに不安はありましたか?

精神的に弱っていたこともあり、新しい職場に対する緊張や不安はありました。ただ、「寒川ホーム」のスタッフが温かく迎えてくださり、職場もアットホームな雰囲気だったので、安心することができたんです。それに加え、家族や病院勤務時代の同僚の支えもあって、現在も体調を大きく崩すことなく働けています。

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▲同施設のデイサービスで介護士として働くお母さまと一緒に

■利用者さまと関わるなかで毎日小さな幸せや喜びが見つかる

ーー施設看護でやりがいを感じるところはどこですか?

やはり、利用者さまとゆっくり関わる時間があるところです。利用者さまと笑顔を共有できたときや、普段は会話が困難な方から「ありがとう」と言っていただいたとき、会話は難しくても手を握り返してくださったときには嬉しい気持ちになりますね。毎日の看護のなかに小さな幸せや喜びを見つけられる仕事だと思います。

利用者さまに99歳で認知症を患っている方がいて、お誕生日のお祝いをするなど仲良くさせていただいていました。その方に脳梗塞が見つかり、1ヶ月ほど入院したことがあったんです。退院後、再びお会いしたときに私のことを覚えているか聞いたところ、「分かるよ」と言っていただき、名前も忘れずにいてくださいました。さらに、当施設のデイサービスに勤める母とは10年ほど前から知り合いだったようで、母のことも覚えていてくださったんです。親子で覚えていてもらえたことは印象的でしたね。

ーー施設看護で大変なところはどこですか?

医師が駐在していないので、看護師がとっさの判断をしなければならないところです。利用者さまの容体に変化があったとき、病院やご家族との連携がスムーズにできるとはかぎりません。そんなとき、素早く判断して行動するのが大変ですね。一方で、アセスメント力が磨かれるのでそういった経験が自分の成長に繋がるとも感じます。また、施設での生活支援には看護師以外のスタッフの介入が必須です。実際、「寒川ホーム」には常勤4名を含む7名の看護師がいますが、介護スタッフの数はそれよりもっと多いんです。そのため、他のスタッフと連携する機会も多いのですが、看護分野の専門知識を他職種のスタッフにいかに分かりやすく伝えるかも難しい点ですね。

ーー施設看護師として大切にしていることを教えて下さい。

施設は治療の場というより生活の場だと思っているので、生活面のサポート役として看護をすることを意識しています。たとえば血糖値を下げる薬を飲んでいる糖尿病の方がいたら、医療の観点では甘いものを禁止したほうが良いかもしれませんが、施設ではどのくらいまでと許容範囲を決めるようにします。ほかにも、心不全を繰り返している方がいれば、心臓に負担をかけないような入浴法を考えるなどしていますね。あくまで利用者さまの喜びに繋がる時間を大切にしていきたいと考えています。

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■利用者さまとゆっくり関わりたい方に施設看護を知ってもらいたい

ーー施設看護師になって良かったですか?

すごく良かったですね。病院勤務時は夜勤があったこともあり生活リズムが乱れがちで、食べ過ぎたり飲みすぎたりすることが多かったんです。その点「寒川ホーム」は残業がなく、定時で退社できるので規則正しい生活ができるメリットがあると感じます。整ったリズムで生活を送るのは仕事をするうえで重要なことです。「寒川ホーム」は有給休暇消化率80%以上、定時出社・定時退社で残業ゼロを強みにしています。自分の時間を大切にできる職場です。

ーーこれから施設看護師としてどんなことに?を?れていきたいですか?

2025年問題が近づき、介護や看護がより重視されるようになるはずです。そこで他職種と協力できる体制が必要だと思うので、スタッフ間の連携をより強めていきたいですね。また、病院での経験も合わせて看護師歴が4年とまだまだ未熟だと感じていて、利用者さまや先輩看護師、介護士の方から教わることがたくさんあります。教えてもらっているということを意識して、日々成長していきたいです。

ーー施設看護に興味のある看護師へ??お願いします。

利用者さまの生活をサポートして喜びや笑顔を共有しませんか?施設では利用者さま一人ひとりにゆっくり寄り添い、同じ時間を共有することができます。高齢者の方と話すのが好きな方や、病院のような緊迫した環境ではなくゆっくり関わりを持てる場で働きたい方、施設に少しでも興味がある方はぜひ挑戦してみてほしいです。病院や施設が数多くあるなかで、自分の思い描く看護ができる職場はきっと見つかると思いますよ。まずはインターンシップなどで実際に体験してみる、触れてみるのが良いのではないでしょうか。その経験が、前向きに考えるきっかけになれば良いなと思います。

ーーありがとうございました。

 

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