時代の流れとともに、医療を取り巻く状況や環境は変化しています。そして医療従事者には、その変化への柔軟な適応力が求められています。今回は、予防医学の普及・医療環境の改善・看護教育の充実に努めている法人をご紹介します。時代についていけないと焦るだけではなく、医療従事者として自身の仕事に役立つ情報を、時勢に合った手段でアップデートしていきましょう。
予防医学の普及によって、大半の生活習慣病は未然に防ぐことができるようになりました。また、通常の西洋医学の代わりに自然治癒力の向上に重きを置いた代替医療を用いれば、身体的負担が少ない治療を行うことも可能です。
予防医学・代替医療振興協会は、予防医学・代替医療に関する知識および、薬に頼らない体質改善方法などの普及活動を行っているNPO法人です。予防医学指導士・代替医療カウンセラーの養成講座や代替医療・予防医学に関する講演会、P&A認定審査、代替医療専門医療機関の設置などを行い、国民の健康寿命の延伸に努めています。
予防医学指導士は、予防医学の知識習得および普及を目的とした資格です。講座を受けることで、自身や家族の健康増進に役立つ予防医学・代替医療の専門知識を養えます。資格を取得すると、予防医学のスペシャリストとして、医療・健康・美容関連の仕事で活躍することも可能です。また、栄養療法等の代替医療に取り組むクリニックで研修を行う「代替医療カウンセラー」へステップアップすることもできます。特にここ最近は看護師や薬剤師の受講が増えており、医療従事者の間で予防医学への関心が高まっていることがわかります。
▲代替医療カウンセラーの研修風景/画像提供:NPO法人 予防医学・代替医療振興協会
「予防医学指導士」の資格を取得するには、通信講座の受講と合わせ、同法人が開催しているワンデイセミナーに参加する必要があります。ワンデイセミナーは、予防医学の基礎から応用まで幅広く学ぶことができるセミナーです。東京都の会場またはオンラインで参加することができます。講座を受講していない方も気軽に参加できるため、予防医学に興味がある看護師さんは参加してみてはいかがでしょうか。
▲予防医学指導士の認定証/画像提供:NPO法人 予防医学・代替医療振興協会
同法人は、学術交流会を年に一度開催しています。交流会では、薬に頼らない健康法や認知症対策、栄養療法など、代替医療に関する多彩なテーマの講演が行われます。各分野で活躍している方が講師として登壇するため、最新かつリアルな情報を得ることが可能です。予防医学・代替医療に携わる方々の交流および、活動PRの場としても機能しています。
また、生活習慣病や認知症など特定のテーマに絞って学習する勉強会なども実施。参加者は、積極的に知識の習得および情報交換を行っています。
NPO法人 予防医学・代替医療振興協会
http://www.pamedicine.jp/
すべての人が健全な環境で健康的に生活するには、最新の健康科学に基づく医療環境の改善が欠かせません。
日本・アジア健康科学支援機構は、医学・医療を中心とした健康科学領域の環境改善を目的に設立されたNPO法人です。モンゴルにおける口唇口蓋裂治療をはじめとした医療環境整備の経験を活かし、医療・福祉・健康分野の人材育成を目的とした研修セミナー、研究開発プロジェクトの実施およびサポート、医療インフラの整備、各種広報活動などを行っています。法人内外の関係者と密に連携し、より健全かつ健康な社会づくりに努めている法人です。
▲モンゴルにて、現地の皆さんと理事長/画像提供:NPO法人日本・アジア健康科学支援機構
同法人は、超高齢社会に対応できる歯科医師の育成を目的とした「健口管理士」制度を設置。歯科で医学的配慮が必要な患者の対応や在宅歯科医療の実施、多職種による医療連携、粘膜病変を含む口腔疾患の診断などが可能な歯科医師および歯科衛生士を、「健口管理士」として認定しています。
画像提供:NPO法人日本・アジア健康科学支援機構
ここでは、過去に開催された研修やセミナーをご紹介します。今後の開催予定を知りたい方は、同法人の公式サイトを定期的にチェックするとよいでしょう。
・健口管理士認定研修会
2019年に、歯科医師や歯科衛生士、歯科医療関係者を対象とした「健口管理士認定研修会」を開催しました。超高齢社会における認知症との向き合い方や、オーラルフレイルおよび口腔機能低下症の変遷など、歯科診療の最前線で役立つ情報が発信されました。
なお、健口管理士認定研修会の受講後に審査を通過すると、正式に「健口管理士」として認定されます。すでに資格をお持ちの場合は、資格の更新認定が行われます。
・摂食嚥下セミナー
2017年には、歯科医師や歯科医療従事者を対象とした「摂食嚥下セミナー」を開催。摂食嚥下リハビリテーションの第一人者を講師に招き、摂食嚥下について基礎から丁寧に解説していただきました。多職種医療連携が進む中、オーラルフレイルによって引き起こされる摂食嚥下障害への対応が強く求められているため、参加者の関心を大いに集めました。
NPO法人日本・アジア健康科学支援機構
https://npo-jahso.org/
看護教育支援協会は、看護教育の充実化に努めている法人です。すべての看護師に時代の変化や多様性に即した看護教育が行き渡るよう、オンラインでの看護研修、看護学生および看護師国家試験浪人生を対象とした個別相談、新人看護師研修支援、外国人看護補助支援などを行っています。
画像提供:一般社団法人看護教育支援協会
看護学生を対象に、Zoomによる個別オンライン相談を実施。看護学生一人ひとりの悩みに適した学習支援およびコーチングを行っています。国家試験の学習方法やレポートの書き方、アセスメントの方法と書き方、カンファレンスの進め方など、複数あるカリキュラムの中から学びたいものを自由に選択できるのが特徴です。
コロナ禍により集合研修が困難なことを受け、オンライン研修を実施しています。動画配信型教材や双方向型のZoom教材など、さまざまな学習方法を組み合わせることが可能です。例えば、オリエンテーション動画を流したあと、Zoomでの新人看護師交流会を行うといった使い方ができます。病院や施設の要望を取り入れた、独自の教材づくりをサポートしています。
画像提供:一般社団法人看護教育支援協会
新人看護師の習熟度には違いがあるものですが、新型コロナウイルス流行の影響を受け、病棟実習にほとんど行くことができず就職し、不安を抱え、自分に自信が持てずにいる新人看護師もおられるのではないでしょうか。しかし、このような大変な時期に入職を決めた新人看護師の志を大切していきたい考えています。
また臨床実習経験が不足している分、さまざまな看護の現場を見てもらうことも重要です。多職種カンファレンスや地域看護体験など、視野が大きく広がるような体験をしてもらい、新人看護師ならではの新しい感性をチームに取り入れていけるような教育(共育)を目指しています。
一般社団法人看護教育支援協会
https://kango-support.or.jp
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