直接肌に触れるタッチングには、心身をリラックスさせる効果があるといわれています。今回は、安心安全なタッチング技術の普及に努めるメディカル・タッチ?協会を紹介します。タッチング技術を日頃の看護に取り入れれば、より患者さんの心身に寄り添ったケアが実践できるでしょう。
画像提供:メディカル・タッチ®協会
ストレス社会において、ストレスケアを目的としたリラクゼーションの需要が高まっています。しかし、セラピストの法的な資格制度がないため、リラクゼーションの技術水準や施術方法には大きなばらつきがあります。中には誤った手技によって、深刻なトラブルが発生した事例もあります。
そこでメディカル・タッチ®協会は、これまでセラピスト個人の主観的な感覚で実施されていたリラクゼーション技術を、客観的な数値で評価。安全かつ心地よいタッチング技術を提供する、「メディカル・タッチ®セラピスト」の育成に注力しています。
具体的に実施しているのは、メディカル・タッチ®セラピストの資格認定講座や病院研修イベント・講演、高齢者介護施設での社会貢献活動など。また、ハンドマッサージとメディカル・タッチ®の意義や、現場での活用方法などをまとめた著書「看護にいかす 触れるケア」も出版しています。臨床現場や教育現場での具体的な導入方法がわかりやすく説明されているので、興味がある看護師さんは読んでみてください。
画像提供:メディカル・タッチ®協会
メディカル・タッチ®は、触れることで患者さんの苦痛を和らげるリラックス方法です。人が心地よいと感じる触れ方を科学して生み出された「心地よいタッチの5原則PARTS」に基き、安全かつ心地よいタッチングを実現しています。
メディカル・タッチ®には特別な用具も必要なく短時間で出来るので、病棟や患者さんの自宅など、あらゆる現場ですぐに実践できます。触れられる患者さんだけでなく、触れる側にも安楽をもたらすため、メディカル・タッチ®を実践する看護師さんも、大きなやりがいや幸福感を実感できるでしょう。
メディカル・タッチ®は両腕・両脚合わせて15分以内で行えるため、多忙な看護現場でもすぐに実践できます。清拭やマッサージといった日常のケアに取り入れることで、患者さんに心地よい時間を提供できるでしょう。患者さんの状態に合わせて手技を組み替えられるため、個別性の高いケアを実現できます。
タッチングには不安や緊張を和らげる効果があるといわれているので、手術前や入院で緊張している患者さんをリラックス状態に導くことができます。またタッチングは、非言語的コミュニケーションの手段としても有用です。言葉を交わさずとも、心地よく触れることで患者さんとの信頼関係を深められるため、認知症など言葉でのコミュニケーションが困難な患者さんにも寄り添う気持ちを伝えることができます。
メディカル・タッチ®認定講座は、患者さんの苦痛軽減につながる安心安全なタッチング技術を習得できる、看護師のための講座です。タッチングを行う目的やリスクを理解できるだけでなく、個々の状態に応じたケアに必要な知識や技術も養えます。心地よいタッチングのメカニズムやアプローチ方法がわかるので、看護の現場で自信をもってケアを提供できるようになります。
講座はオンラインで受講でき、マンツーマンでの指導を受けることも可能です。認定取得後も認定コミュニティーで実践のためのフォローアップも充実しています。習った後すぐに実践できるので、仕事が忙しい看護師さんも挑戦しやすいでしょう。
メディカル・タッチ®協会(アイグレー合同会社)
https://www.medical-touch.org/
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