
患者さんにより良い医療を提供するには、物事を多角的に見てみることが大切です。
そこで本記事では、音響技術を武器に難聴の方をサポートする製品を開発した企業、感染症対策として陰圧装置を備えた建築用コンテナを提案する企業、入院患者さんの安心安全な療養環境を支える製品を提供する企業を紹介します。
最後まで読んでみることで、患者さんが感じる不便なことや不安なことはもちろん、看護師さん自身の不安や負担の解消につながるヒントが見つかるかもしれません。
1952年に設立して以来、磨き続けてきた独自技術を活かしてマイクロホンやヘッドホン、スピーカーなどの音響に関する事業を展開する株式会社プリモ。顧客が満足感を得られるよう、自社だからこそ作れる・提供できるものに対し、社員が全力を挙げて取り組んでいます。

医療機関を訪れる患者さんの中には、軽度から中度の難聴を抱えている方もいるでしょう。
補聴器を使用することでスムーズな会話が可能になりますが、患者さんによっては補聴器の装用をためらったり、嫌がったりするケースもあるのが実情です。
そうした患者さんに対応しなければならないとき、看護師さんが知っておくと良いのが同社が開発した助聴器の「聴六」。患者さん自身の耳に当ててもらうことで周囲の声が聞き取りやすくなり、スムーズな会話を実現できます。
同製品の特長は、ハンディタイプで使いやすい工夫が施されていることです。
指に沿う凹凸デザインのボディには、電源と音量調節一体型のスイッチを完備。持ちやすさ、操作性ともに良質なため、機械の操作が難しいという患者さんも容易に扱えるでしょう。
耳に当たる部分にはイヤーパッドが付いており、機械的な冷たさや固さを直接感じることがないのも注目ポイントと言えます。
また、時として助聴器の使用中に、いきなり助聴器が必要ないほどの大きな音が聞こえてくることもあるかもしれません。
同製品には、そのような場面に備えて同社の独自技術を活かした大音量抑制機能が付いており、安全面もしっかりと考慮されています。
そして、電池残量はLEDランプでわかるようになっているため、電池残量に対する管理も簡便です。
こうした使いやすさを追求した同製品を医療機関の設備の一つとして整えておくことによって、補聴器を装用していない難聴の方が来院した場合でも安心して対応できるのではないでしょうか。

災害が起きたときでも人々の尊厳ある暮らしを守るべく、生活に不可欠な電気という観点から防災事業をスタートしたヴィガラクス株式会社。2020年からは医療分野にも事業を広げ、被災地や被災者の方の希望となるような製品開発に尽力する企業です。

感染症が流行すると、医療機関では感染症拡大防止に向けた対策が求められます。
たとえば、感染症とそのほかの病状とで別々に診療でき、かつ感染症対策がしっかりと整った医療環境だと、それぞれの患者さんも医療従事者も安心でしょう。
しかし、場合によってはスペースや設備などのハード面の理由から、それが難しいこともあるかもしれません。
そこで同社が提供する、建築基準法に合致する建築用コンテナを用いた移動型簡易診療所「モバイルクリニック™」の活用が、有用な手段となります。
同製品は、患者さんと医療従事者の出入り口が個別に設けられているため、ゾーニングが可能。動線が交わらず、感染リスクの低減に期待が持てます。
医療従事者側の出入り口には防護服を着用できる前室があり、ウイルスを医療機関の建物内に持ち出すことを防ぐことができます。

また、紫外線殺菌装置を採用した陰圧システムがコンテナ内に備わっているのは、同製品の大きな特長の一つとも言えます。
差圧は10Paから30Paの範囲で無段階調節でき、換気回数は1時間に20回以上行われることから、クリーンな環境を維持しやすいです。
実際に導入した医療機関からは、「感染リスクが低くなったことがとても心強く安心感が違う」「陰圧装置による感染症対策ができるのが良い」「明るい内装で心が和らぐ」といった声が寄せられていました。
同製品はこうした感染症対策設備だけでなく、災害に負けない頑丈さ、そしてさまざまな場所へ持ち運んで設置できるモビリティの高さもあります。
そのため、感染症が落ち着いた後でも幅広い用途に用いられるのも魅力でしょう。
リーダーライター事業・ヘルスケア関連機器事業・ODM事業の3つを軸とし、長年にわたるノウハウを活かして製品開発を行う三和ニューテック株式会社。顧客や社会のニーズに沿った独自の製品を作り上げるべく、常に新しい分野へ挑戦を続けている企業です。
入院患者さんが離床する際の転倒や転落、徘徊による事故の防止対策として、医療現場では離床センサーが導入されることもあります。
同社では、ヘルスケア関連機器事業の一つとして、そうした離床センサーの開発も実施。ベッドセンサーやマットセンサー、手すりセンサーなどさまざまなタイプの製品を用意しています。

たとえば、無線式のベッドセンサー「SS-111」は4モーターベッドに対応する為に小型化しているため、リクライニングベッドにも設置しやすいタイプです。
センサー部分にはクッション性のあるシートを使用し、かつしっかり固定できるベルトも付属していることから、患者さんは違和感のない入院生活を送れます。
経年劣化による無駄鳴りを少なく抑えられるのも、クッション性のあるシートならではでしょう。
そのほか、離床判定のための検出タイマーが付いた寝返り時の誤検知防止機能、介助のための10分間の一時停止ボタンなどが備わっているのが特長と言えます。

また、「SS-310」はコードレスのマットセンサーです。
断線の心配がなく、患者さんがコードに引っかかり転倒してしまう可能性もないので、安全性の高い療養環境を整えられるでしょう。
センサーの裏面には、滑り止め効果のある生地が用いられており、同製品が滑ることによる患者さんの転倒リスクを防げます。
さらに、不要時は3つ折りにしてコンパクトに収納でき、持ち運びの不便さや収納スペースを圧迫することもありません。
こうした同社の製品は、入院患者さんへの直接的な安全面だけでなく、看護師さんの精神的な負担軽減にもつながってくるのではないでしょうか。
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