仕事
2021.6.14
人々の健康増進に寄与したい、感染症と戦う医療従事者の役に立ちたい、発展途上国に安全な医療を届けたい…その想いの実現に向け、活動しているグループがあります。
その活動に心動かされる人が増えるほど、多くの人が救われるでしょう。自分にもできることないか知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
栄養に関する正しい知識の普及・啓発活動や、ヘルスケアに関する人材育成を実施しているのが日本栄養コンシェルジュ協会です。協力施設や団体、企業、自治体らと密に連携し、地域社会の発展および、地域住民の健康増進に貢献しています。
同法人が実施している、栄養を使いこなすための知識や技術を習得するための栄養学習プログラムです。科学的根拠に基づいた栄養学の基礎から応用まで、しっかりと学べます。
多彩な教材やツール、質の高い学習プログラムが用意されているため、栄養についてこれまで学んだことがない方も、実践的かつ役立つ栄養学のノウハウをマスターできます。
▲わかりやすい教材の数々/画像提供:一般社団法人 日本栄養コンシェルジュ協会
養成講座には、1ッ星コースと2ッ星コースがあります。
1ッ星コースでは、栄養成分の成り立ちや栄養が消化吸収される仕組み、実践的な食品選択方法、食品栄養成分の分析技術、年齢・性別に合わせた食事管理方法などを習得。自分や家族を栄養面でサポートするための正しい知識が養えます。
2ッ星コースでは、体内で起こる代謝の仕組みや身体状態に基づいた栄養プランニング技術、栄養カウンセリング技術など、より専門的な知識・技術を習得できます。身体状況と食生活を関連付けた栄養コンサルティングが行えるようになるため、患者さんやそのご家族への栄養指導や相談に携わる方におすすめです。
講座はオンラインでも受講可能です。
▲栄養コンシェルジュ?認定証/画像提供:一般社団法人日本栄養コンシェルジュ協会
多くの受講生が、プログラムに高い満足度を示しています。受講生の職種は多種多様ですが、看護師や医師、理学療法士など医療従事者の参加も非常に多く、
「栄養や解剖の知識、生理学がミックスされていて実用的だった。患者さんに還元したい」
「看護師として知識のベースがあったので理解しやすかった。」
「栄養を生理学的側面から学ぶことができた。栄養に関する正しい情報を見極める力がついた。患者さんへの指導や治療と組み合わせて活用したい」
「楽しく勉強できたため、栄養への苦手意識を払拭できた。美容医療の現場で活かしたい」
「身体の仕組みと栄養の関わりを正しく理解できた。子育て中の方に向けた食のアドバイスに活かしたい」
「看護師をする上で糖尿病や高血圧の患者さんへの指導に役立つ知識が養えた」
といった声が寄せられています。
患者さんを食の面から支え、健康増進に寄与したい方は、受講してみてはいかがでしょうか。
1999年に設立された、株式会社エーディエフ。アルミ製品の設計・製造・販売および、アルミ押出し材の設計を行っています。創意工夫のモノづくりにより、独創的な商品を生み出している企業です。
新型コロナウイルスの感染拡大が広がるなか、医療従事者は感染リスクと戦いながら患者さんの治療にあたっています。同社は、アルフレームを使った製品で医療従事者を守りたいという想いから、飛沫感染対策向け製品を開発しました。
▲気管挿管風景/画像提供:株式会社エーディエフ
容態が悪化した新型コロナウイルス感染者をストレッチャーで搬送する際に気管挿管を行う場合がありますが、その際に患者さんが咳き込んでしまうと、医師や看護師が二次感染してしまうリスクがあります。
飛沫飛散の防止のためストレッチャーにアクリルケースを装着している病院もあるようですが、手を入れる場所が固定されるため、処置の妨げになってしまうといった問題が発生しています。
そこで同社は、既存のストレッチャーに設置できるビニールカバーを開発。飛沫飛散防止のビニールカーテンの切れ目から手を差し入れる仕様になっているので、気管挿管などの処置がスムーズに行えます。点滴を吊り下げる棒の差込口にフレームを差し込むだけなので、取り付けも簡単です。
また、カバーにはHEPAフィルター付き小型陰圧装置が搭載されているので、カーテン内の清浄化も行えます。実際に製品を使用した現場からは、「大きさが丁度いい」「非常に使いやすい」といった声が寄せられています。
多方向簡易パーテーションは、最大4方向に仕切れるビニールパーテーションです。透明ビニール製なので、間仕切りの向こう側が見える状態で会話や応対ができます。
病院の待合室など、座席同士の距離が近い場合でもビニールパーテーションで両隣・後ろを仕切れるため、席を詰めて座ることができます。待合室のスペースを確保できない場合に最適です。組み立て・設置が容易で、すぐに導入できる点も魅力です。
▲病院の受付長椅子用パーテーション/画像提供:株式会社エーディエフ
その他にも、既存の建屋内に局所的にクリーン空間をつくる「簡易クリーンルーム」や、物流効率を上げつつ、倉庫内では段積み保管(耐荷重4トン)も可能な「折り畳み式通い箱」なども自社商品として展開し、1台から量産まで、オーダー対応しています。業界を問わず、様々な製品を開発しており、直近ではマグネットで簡単に組立て可能な、防音性能付きリモートブースなども開発しています。
株式会社エーディエフ
飛沫感染防止ブース
飛沫防止パーテーションの使用例
「とどける」「ささえる」「つたえる」をキーワードに、地域住民が安心安全な医療を受けられる「場所」を作るべく、カンボジアやタンザニア、ラオス、日本国内で支援活動を行っている認定NPO法人です。
救えるはずの命を救い、誰もがその人らしく笑顔で生きられるよう、さまざまなかたちでサポートしている企業です。
カンボジアのサンブール地区に建つ保健センターは老朽化によって正常に機能しておらず、地域住民は高額な私立病院を受診せざるを得ない状況でした。また、医学的根拠のない危険な出産儀式も古くから行われており、多くの赤ちゃんが出産時に適切な処置を受けられず、命の危険にさらされていました。
そこで同法人は、小児外来や成人外来、産前産後待機室などを完備した保健センターを新設。地域住民が安心安全な医療を受けられるよう、現地助産師への新生児蘇生法講習や設備整備、水衛生の整備などを行いました。
また、サンブール地区の小学校ではトイレや手洗い場の整備が進んでおらず、保健衛生に関する課題を抱えていました。それに加え、新型コロナウイルスの感染拡大によって感染拡大が懸念されていました。
そこで同団体は各方面と連携し、小学校への手洗い場建設を開始。子どもたちへの手洗い講習も行い、手洗いの普及・保健・衛生環境の向上を目指しています。
▲カンボジアの小学校での手洗いの様子/画像提供:認定NPO法人あおぞら
ラオスは日本に比べて、約23倍もの新生児死亡があります。その原因の約1/3を占めるのが「新生児仮死」が原因となっており、正しい新生児蘇生法が提供できれば、その「新生児仮死」の9割が救えるとも言われています。
当団体では、2019年よりJICA海外協力隊と協働し、ラオスの僻地で新生児蘇生法の普及のための講習会を行ってきました。COVID-19が猛威を振るい、渡航が難しくなった2020年は、ラオスと日本をオンラインで繋ぎ、新生児蘇生法の講習会を行いました。未だラオスへ渡航できる目途がたたない現在、現地で活動している団体と協働しラオスの医療従事者に向けて、新生児蘇生法講習会の実施を計画しています。将来的にはラオス人が主導し新生児蘇生法を実施できることを目指しています。
▲ラオスの新生児蘇生法講習の様子/画像提供:認定NPO法人あおぞら
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「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。