よりよい看護の提供や院内環境の整備に寄与している企業

2023.1.10

本記事では、日々の看護業務において「こんなものが欲しかった!」という画期的な製品やシステムを紹介します。

業務上のやりにくさを改善したい方や、快適な院内環境作りに興味のある方、より質の高い看護を提供したい看護師の方は、ぜひ最後までご覧ください。身の回りの課題を解決する糸口が見つかるはずです。

有限会社フィット

各種光学系の設計・製造・販売といった光学関連事業を中心に、介護機器や用品の販売とレンタル事業、天然杢関連事業など手広く事業を展開している、有限会社フィット。顧客仕様に応えるべく一貫した製品作りを担い、柔軟な発想とたしかな技術で理想を形にしている企業です。

医療現場でのリスクを安心に変えるアイデア製品

同社は、これまで関係各所と共に、医療現場におけるさまざまな課題と向き合ってきました。現場のニーズを捉え、早期の課題解決に向けて、斬新なアイデアにより考えられるリスクを安心に変える製品を生み出しています。

たとえば「点滴クリップ シートタイプ」は、輸液パックと点滴チューブの接続部分を薄いプラスチックタイプのクリップで固定し、点滴ルートの抜けを防止するという製品。
認知症や意識障がいのある方など、見守りを必要とする患者の不注意で点滴チューブが外れてしまうという事例を受け開発されました。

クリップ自体は厚さが0.75mm、重さは1g以下と非常に軽量で、輸液パックの差込口の形に合わせてサイズを3パターン展開しています。シートタイプで簡単に取り付けられるシンプルな構造でありながら、装着後は簡単に外れない仕様となっているのも特長です。
また、過度に力を加えればクリップを外すことができ、点滴スタンドの転倒を心配せずに安心して針を抜けます。

そのほか、「カテーテル受け台」も現場の声をもとに工夫を凝らして手掛けたアイデア製品の1つです。
手のひらサイズの本体には形状を自在に変えられる三脚が付いており、ステンレス製の受け台部分の溝にカテーテルの接続口をはめ込み固定する仕組みとなっています。

通常、体内に挿入したカテーテルにルートを接続する場合、その接続口が他のものに触れると感染リスクが生じるため、対応する看護師は片手でカテーテルを保持していなければなりません。
片手が塞がった状態での接続作業は手間取ることが考えられ、特に不慣れな場合はネックとなってしまいます。

しかし、このカテーテル受け台を用いることで、接続口を清潔に保ち、なおかつ安定して固定できるためスムーズに接続作業を行うことができます。

これら2つの製品は、「国際モダンホスピタルショウ」の企画で2年連続グランプリを受賞しました。
医療現場の課題解決に向けた今後の取り組みに期待が高まります。

株式会社三弘

創業して70年以上もの間、計測機器販売会社として業界を牽引してきた、株式会社三弘。製品を販売するだけにとどまらず、試験や計測システムの構築と開発、特注機設計製作、一般プロセス計器のメンテナンスサービスなど幅広く手掛けています。
強みである計測技術と、長きに渡って得た信頼で独自の付加価値サービスを提供し、社会に貢献している企業です。

密回避・換気アラートサービス「cooTH」

さまざまな病状の患者が来院する医療機関では、常に院内の空気をきれいに保ち、患者はもとより、医療従事者も安心安全に過ごせる空間作りは欠かせません。
適度に院内の換気を行い空気を入れ替えし、ウイルスを停滞させないことが大切です。

また、どうしても人が密集するとCO2濃度が増し、さらにウイルスの感染リスクが高まります。そのため、密を避けるよう患者を誘導する必要が出てきます。

▲画像提供:株式会社三弘

そうした空間の密閉と人の密集を防ぎ、院内の空間を正常に管理するのに役立つのが、密回避・換気アラートサービス「cooTH」。
同システムは、小型のIoTセンサを使い、人の呼気によって増加する部屋内のCO2濃度や温度、湿度を数字で表し、可視化できる仕組みとなっています。

測定値はスマートフォンやパソコン、院内に設置したサイネージ等で手軽に確認できるのも特長です。
画面上では数字だけでなく、現在の室内環境の良し悪しが簡潔に書かれているため、ひと目で換気の必要性を判断できます。

▲画像提供:株式会社三弘

さらに、CO2濃度が1,000ppmを超えると、音やメールで知らせてくれる機能も搭載。画面で確認するのが難しい場合も、換気のタイミングを逃すことはありません。
なお、同製品で採用されているセンサは、産業用途にも用いられるほど高スペックなもので、正確な測定値が得られます。
測定した室内環境データを、1年間分クラウドに保存できるのも注目したいポイント。後日、データを振り返りたい場合に便利です。

同システムを活用することで、目には見えない部分の空間管理を徹底して行うことが可能となり、ウイルス感染を予防できます。同時に、医療機関の信頼構築にも繋がるのではないでしょうか。

詳細情報

株式会社ウイング

1999年に創業して以来、20年以上もの間、自動おしぼり機メーカーとして医療業界や介護業界などの衛生環境の整備に寄与してきた、株式会社ウイング。衛生維持だけでなく、現場スタッフの労力削減も視野に入れた現場ファーストの製品を提供することで、人材不足に悩み衛生面を重視する各業界を支えています。

除菌液のいらないおしぼり機「おしぼりふく蔵SE」

▲画像提供:株式会社ウイング

看護現場では、コロナ禍の影響もあり、以前にも増して感染管理、衛生管理の重要性が増しています。感染対策は業務の増加も伴うため、感染対策と同時に業務を効率化する製品が求められてきました。当然、患者の使い心地にも考慮したものでなくてはなりません。

そこで注目したいのが、同社が手掛ける除菌液のいらないおしぼり機「おしぼりふく蔵SE」です。
同製品は、ボタン1つで除菌済みの温かいおしぼり(清拭タオル)が出てくる仕組みになっています。おしぼり(清拭タオル)は使い捨てのため、スタッフの労力を削減できるだけでなく、感染予防の面でも安心です。

特筆すべき点は、独自の除菌システムが採用されていること。
通常であれば、おしぼりに除菌液を含ませることがほとんどですが、同製品には一切使用されていません。
代わりに、紫外線ランプと95℃の高温処理によってダブルで除菌することで、敏感な部位にも安心安全な使用を実現させました。

また、おしぼり(清拭タオル)の温度は1℃刻みで、長さは1cm刻みでの細かい調節が可能な上、水量調節も自由自在に行えます。
そうしたおしぼり(清拭タオル)の長さや水量は3パターンを記憶できるようメモリー機能が搭載されているのも特長。これまで時間をかけて使いやすさや使い心地を調整してきた苦労が、一掃できる便利な機能が備わっています。

▲画像提供:株式会社ウイング

同製品は、質の高い衛生管理が求められる今、感染予防・防止、看護業務の労力やコスト削減といった課題解決に期待できるのではないでしょうか。
そうした現場ファーストの製品により、看護師をはじめ医療従事者の業務改善が見込め、ひいては患者へのゆとりある看護の提供へ繋がるのかもしれません。

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