快適な看護業務の実現と、小児患者の心を掴む製品で寄与する企業

2023.5.16

本記事では、足トラブルの予防・緩和に期待できるソックスを開発した企業と、自然な排尿状態で尿流量測定ができる装置を手掛けた企業、子ども好みのデザインを施したカラフルな聴診器を提供する企業についてご紹介します。

足の疲れがなかなか取れずに困っている看護師の方や、衛生・安全に排尿管理を行いたい方、小児の診察に効果的なアイテムをお探しの医療従事者の方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

株式会社 山忠

新潟県に拠点を置き1958年、4人兄弟の創業者たちによって1台の靴下編み機から靴下の開発・製造事業をスタートさせた、株式会社 山忠。創業当初からの、ユーザーの声に耳を傾け問題解決に挑む姿勢と、よりよい商品づくりへの信念を貫き、独自性を目指した商品開発を行っている企業です。
現在は靴下のみならず、衣料品関連の商品開発も手掛け、通信販売を通して人々の生活を豊かにする商品を提供しています。

履くだけで足のトラブル予防になる「ケアソク」

▲画像提供:株式会社 山忠

昔から第二の心臓と呼ばれている、脚。体の全体重を支える脚には全身の約3分の2の筋肉が集まっており、歩いて血液を循環させる役目を担っています。それだけ脚は人間の体の中でも重要な部分であり、負担がかかるためさまざまな脚の不調も生じがちです。

看護師の場合は、立ち仕事で足を酷使することも多く、比較的に足の疲れや痛み、むくみといった悩みを抱える頻度が高いのではないでしょうか。

そこで注目したいのが、同社が足の専門家と共に開発した靴下「ケアソク」。
この靴下は、「ととのえる」「うるおす」「あたためる」の3シリーズが展開されています。中でも足の疲れや痛みに効果的なのが、「ととのえる」です。履くだけで、さまざまな足トラブルを予防・緩和することに期待できます。

特長は、靴下のつま先内部が5本指に仕切られており、靴下の中で指を伸ばしてそれぞれを自由に動かせる仕様となっていること。そのため開放感があり、足指1本1本がしっかり使って踏ん張れます。

▲画像提供:株式会社 山忠

日本人に多い浮き指は、5本の指がしっかりと接地していない状態を言い、指の接地がないとバランスが上手く取れずに重心が偏ることで足の疲れや痛みが生じてしまいます。
しかし同商品を履いた場合、足指を本来あるべき正しい位置へ配置して地面にしっかり接地させ、足裏にかかる体圧を5本の指に分散させることが可能。体の重心バランスや歩行バランスが安定するため、疲れにくくなります。

また、靴下のかかとには、歩くたびに関節や筋肉へ伝わる衝撃を吸収するためのハニカムクッション構造を採用。靴下の中央部分は、横アーチをサポートする設計となっており、外反母趾や前足部にできやすい胼胝(タコ)にも効果的です。
何より、履いたときの気持ちよさが、多くの方に選ばれている理由なのかもしれません。

さまざまな足の症状に対する同商品の効果は、科学的根拠も証明されています。自身の足を労りたい方や、足の疲れ・痛みに悩んでいる看護師の方は、同社のホームページにて詳細を確認してみることをおすすめします。

TOTO株式会社

1917年の創立以来、100年以上もの間、人々の生活に不可欠なトイレや浴室、キッチン関連など水まわりのさまざまな商品をこの世に生み出してきた、TOTO株式会社。革新的なアイデアと洗練された技術に加え、常に新しい未来を見据えて挑戦するスタンスで成長し続け、これまで社会に多くの驚きと感動を与えてきました。
国内はもちろん、海外市場でも注目され、人々が健康で文化的な生活を送るための画期的なサービスを提供している企業です。

尿流量測定装置「フロースカイ」

▲画像提供:TOTO株式会社

一般的に、前立腺肥大症や神経因性膀胱といった排尿障害のほか、残尿感のある蓄尿障害などが疑われる場合、尿流量測定を行い、尿の勢いや排尿時間、1回分の排尿量を検査します。
超高齢社会の今、こうした尿流量測定を行う機会は増加していくことが考えられ、同時に看護師の作業時間や負担も大きくなることでしょう。

そこで、同社は尿流量測定装置「フロースカイ」を開発しました。同装置は2007年に発売以降、全国の医療機関において多くの納入実績を誇っています。

特長は、いつもトイレに入るときと同じ要領で、腰掛便器に座って排尿するだけで、簡単に尿流量を測定できること。見た目は、通常のトイレに備え付けられている腰掛便器と特段変わらないトイレ一体型の装置で、患者は通常のトイレに近い環境の中でリラックスして排尿できます。
操作も簡単で、測定開始と測定終了のボタンを押すだけと、初めて使う患者にも優しいシンプルな設計です。

測定は、排尿による溜水の水位上昇を水量に換算する仕組みとなっています。
測定できる項目として、泌尿器科用では尿量や最大尿流率、平均尿流率、排尿時間、最大尿流率到達時間など8項目が可能。

▲画像提供:TOTO株式会社

入院病棟用は、患者の番号と共に、24時間の総尿量や回数、排尿時刻などを記録し、自動で集計するようになっています。都度採尿することなく24時間尿量測定が行えるため、看護師の業務負担を軽減し、患者の排尿自立支援にも役立つことでしょう。

また、尿は測定後にそのまま流せるのも注目すべきポイントです。採尿カップは不要で、看護師が直接尿に接触することはほとんどないため、排尿管理において感染リスクの低減と、抗がん剤曝露のリスク低減にも期待でき、安心して業務を行えます。

なお、バーコードリーダーを用いれば、患者の取り違えリスクも回避しやすく、より確実にデータを管理し、装置や患者との接触機会を減らすことで衛生的に使用できるでしょう。

同社のように、患者の思いと医療現場の業務負担の軽減、そして安心安全に配慮した尿流量測定装置を手掛けている企業の存在を知ることで、看護師としての使命感と意義を今一度振り返るきっかけになるのではないでしょうか。

詳細情報

株式会社エスケーエレクトロニクス

京都に本社を置き、大型フォトマスクメーカーのパイオニアとして世界的にエレクトロニクス産業を牽引してきた、株式会社エスケーエレクトロニクス。市場のニーズに応えるべく、強みである確かな技術とノウハウを駆使し、研究と開発を繰り返しながら他にはない製品を生み出してきました。
近年では、RFIDやヘルスケアなどの事業も展開するなど、揺るぎない地位を確立した今も貪欲に挑戦し、成長し続けている企業です。

「ZellaMed 聴診器」

小児科において、子どもの診察をする際によくあるのが、聴診器を当てるだけで子どもが怖がり泣いてしまうというシーン。
特に、予防接種や検査で小児科を受診した経験がある子どもは、その時に感じた恐怖心から危険を察知して泣いてしまう傾向にあります。
ただ、泣くと呼吸音が聞き取りにくくなってしまうため、前提として怖がって泣かないように配慮することが大切です。

▲画像提供:株式会社エスケーエレクトロニクス

その点、同社が提案する「ZellaMed 聴診器」は、通常のシンプルな聴診器に比べると子どもの目を引く愛らしいデザインが膜面に施されており、子どもの診察への恐怖心を軽減してくれます。

膜面デザインは、子どもが好きな新幹線や動物など数種類を展開。どれも工夫が凝らされており、たとえば動物がモチーフのデザインは、聴診器の丸い形を活用して膜面全体を顔に見立て、中央の突起部分をノーズポイントとするなど、遊び心がある仕様となっています。
膜面デザインだけでなく、チューブカラーもレッドやロイヤルブルーなど鮮やかな色合いの中から選べるのも魅力でしょう。これらのデザインやカラフルさに子どもの意識が向くことで、集中して診察することができます。

▲画像提供:株式会社エスケーエレクトロニクス

膜面中央にある突起部分のノーズポイントが触れることで微振動し心音や呼吸音が増幅される仕組みとなっており、音をよりクリアにしてくれます。
チェストピースには、音響性能が優れているステンレスを採用。肌にあたる部分は冷たさを感じないように、リム付きとなっています。抗菌性のダイヤフラムが使用されているため、清潔につかえるのもポイントです。

同製品はドイツ職人が1本ずつ丁寧に手作りしており、品質にも期待できます。ダブルタイプやシングルタイプ、新生児用や小児用などの種類があり、用途や必要に応じて数種類を導入するのもいいかもしれません。

子どもたちの笑顔を引き出しながら、正確な聴診を行える同製品は、導入を検討する価値があるのではないでしょうか。

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