
本記事では、素早い鑑別診断を支えるサービスを手掛ける企業、紙カルテの高品質な電子化サービスを提供する企業、骨盤臓器脱を優しくサポートする製品を開発した企業を取り上げています。
働きやすい職場環境づくりを目指している看護師さんや、デリケートな疾患の悩みを抱える女性を支援している方にとって、有益な情報が得られるかもしれません。
ITビジネスの支援やヘルスケアサービスの提供など、IT分野から多方面に向けた事業で社会貢献に尽力するハロラボ合同会社。何かに縛られることのない、自由な発想力によって生み出されるAI技術を活かしたアイデアを飽くなき挑戦で育て上げ、持続性のあるサービスの提供につなげられるよう目指しています。
患者さんが多い医療現場では、問診の時間が制約されたり、患者自身の病歴や診察結果を効果的に活用できなかったりすることがあります。
そのような制約の中で、迅速な診断が求められるケースもありますが、限られた情報だけでは正しい疾患を診断できたのかわからない、そもそも疾患が想起できないといった状況が起こる可能性も考えられます。
同社はこうした問題を解決するべく、千葉大学医学部附属病院総合診療科と共同研究した成果を利用して、医療者向けのAI問診アプリ「ポケット問診」を開発しました。
これは、同院で行われている問診技術を取り入れた、鑑別診断をサポートするサービスです。
同院がこれまでに積み上げてきたデータと知見を「病歴DB」として構築し、独自の「診断支援エンジン」と結びつけることで、疾患候補の素早い提案を実現しています。

使い方はシンプルで、基本的に主訴と必須要素を選択するだけで疾患候補が抽出されるのが特長。少しの情報だけでも疾患候補は高精度で抽出されますが、そこに症状を追加していくことで精度が増し、さらに可能性の高い疾患が上に上がってくる仕組みとなっています。
同サービスによって、患者さんの診断にプラスして客観的な情報提供も行えると、患者さんに納得感や満足感を覚えてもらえるかもしれません。
ちなみに、同サービスは医療現場だけでなく、使い方次第で学習ツールとして活用することもできます。
実際に問診業務を行うかどうかにかかわらず、どのような症状がある場合にどのような疾患の可能性があるのかを把握しておけば、今後の業務に活かせるようになるのではないでしょうか。


「そのままスキャン」サービスは、10年以上学術研究機関・日本史上の貴重な史資料の非破壊電子化にも対応してきた実績があり、書類・書籍・フィルム・図面・古文書・絵画など史資料の特性に合わせた高品質な電子化サービスを提供しています。

紙カルテを使用していると、カルテが1部しかないために「患者さんの情報共有に時間がかかる」「長年の運営により保管スペースが圧迫される」「棚や保管庫から該当の紙カルテを探すのに手間がかかる」など、さまざまな問題が出てくることもあります。
カルテの電子化はこうした問題を解決し、業務効率化を進める上で有効です。
そこで同社では、カルテの電子化にも対応した電子化総合サービス「そのままスキャン」を提供。10種類以上のスキャナーを駆使して、カルテはもとより紙文書やA1サイズの大きな資料など、顧客のニーズに合わせてスキャン対応しています。
データ品質も300dpiから最高600dpiまでの高解像度でスキャンが行われるので、肝心な文字情報の判断や閲覧ができない「文字化け」「文字切れ」といった事態が起きる心配がありません。
また、「そのままスキャン」はレントゲンフィルムの電子化にも対応しています。
原本の精緻な電子化を実現するため、多方面から光を当てるドイツ製3Dフィルムスキャナー「Wide TEK® 25」を使用し、最大1,200dpiの高解像度な電子化が可能です。
電子データも患者さんの情報を含むDICOM形式で作成できるため、医療現場でも円滑に利用できるでしょう。
しかし、無事に紙カルテやレントゲンフィルムを電子化しても、それだけでは保管スペースの問題は解決しません。
そのため、同社は法律で定められた保存期間中の原本の保管から廃棄までワンストップで対応することで、電子化を包括的にサポートしています。
紙カルテ・レントゲンを電子化することで、各々がその場からカルテの検索・閲覧が可能となり、業務効率化を実現し、これまでカルテ関連でかかっていた医療従事者の負担軽減にもつながってくるのではないでしょうか。
声を上げにくい女性特有のデリケートゾーンの疾患で悩む患者さんが、その悩みから開放され自分らしく輝ける毎日を送れるよう、女性視点の事業展開を行う株式会社三井メディカルジャパン。女性向け医療機器の研究開発から製造、販売までを手掛けるほか、医療現場に向けた骨盤臓器脱の啓発活動にも取り組んでいます。

妊娠・出産や加齢、肥満、骨盤底筋の衰えなどによって起こるとされている骨盤臓器脱。子宮や膀胱、直腸といった臓器が下垂し膣外に出てくる疾患で、治療の選択肢としては根治するための手術もしくは症状の軽減を図る保存的治療法があります。
この保存的治療法の一つが、実際に骨盤臓器脱で悩んでいる患者さんの声を取り入れつつ同社が開発した「フェミクッション」です。
同製品は、クッション・ホルダー・サポーターを組み合わせて体外からサポートするタイプのため、患者さんの身体への負担が少ないのがポイントと言えます。
クッションはシリコーンゴム100%で、内部にスポンジを入れて膨らみを持たせ、膣口を塞ぐ形で臓器を受け止めて体内に保持する仕組みです。
患者さんの状況に応じて最適なものが選べるように、サイズはS・M・Lと複数取り揃えています。
ホルダーの役割については、クッションの前後のズレや膣内への進入を防止すること。さらに、吸収層と防水層により多少の尿もれやおりものをカバーしてくれるので、患者さんも安心して使用できるでしょう。

そして、ショーツにベルトがついたようなデザインのサポーターは、腹圧がかからない工夫が施されています。クッションをセットしたホルダーを股の部分に取りつけ、横と縦のベルトを調整することにより、クッション部分を膣口に密着させ臓器を定位置で固定します。
タイプも、伸縮性に優れスッキリと履ける「ミディー」、面ファスナーによる開閉で着脱が容易な「らくらく」があります。
骨盤臓器脱を発症して初めは違和感や異物感だけだったものが、症状が進行してしまうと日常生活が困難になるケースもあります。
そのため、患者さんの快適で安心な生活を支えるうえでは、看護師さんも同製品の存在および詳細を把握しておくと良いのではないでしょうか。
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