皆さん、バーンアウトシンドローム(燃え尽き症候群)という言葉をご存知ですか?
オリンピックで金メダルを目標に頑張ってきた選手が、結果が出てとたんに、それまでの熱意が急速に冷めてしまい、競技自体から離れてしまうことで広まった言葉です。そして実は、看護師にもそんなバーンアウトしてしまう人がいるのです。
それまで熱意をもって看護の仕事に従事してきた人が、ある瞬間を境に何もかもやる気を失い、看護職を離れたり、ひどい場合は生きるすべてのやる気が起きなくなってしまうなんてこともあるのです…。
バーンアウトしてしまうとそれまで“生きがい”や“やりがい”に感じていたことがむなしく感じ、心だけでなく身体もだるくなってしまいます。
せっかく頑張ってきた自分を否定してしまうなんてもったいないことだと思いませんか?自分の頑張りは自分自身が褒めてあげて、認めてあげてこそ、有意義になるものです。
看護師を頑張りすぎてバーンアウトしてしまう前に、自分は大丈夫か確認してみてください。
□どちらかといえば、真面目な方
□人からよく“頑固”と言われる方
□看護師には、熱意や目標が必要だと強く思う傾向がある方
□適当な社交辞令は嫌いという方
□自分には、「看護師をずっと頑張ってきた自信がある!」と強く思う方
□責任感が強い方
□人のためだと無理をしてでも頑張ってしまう方
□きらい・苦手でもできるだけ努力してみる方
□周りの期待に応えたいと常に思っている方
□看護師の仕事は使命だと思っている方
こんな方が、悪いとかいいということではありません。
ただ、心当たりのある方は、もしかすると、頑張りすぎて燃え尽き症候群になってしまいやすいタイプかもしれません。
では、バーンアウトには、サインがあるのでしょうか?
続いて、バーンアウトになりかけてるかもしれないサインをあげてみます。
□自分の思いが職場に通じていないと感じることがある
□最近、朝なかなか起きられない
□今まで好きだったものへの興味が薄れてきた
□人に自分のことを説明するのが億劫だ
□いつも身体が重く感じる
□人に対して細かいことが許せなくなってきた
□今は食欲より睡眠が欲しい
□この前休んだ日のことが思い出せない
□看護の理想と現実における乖離は解決できないと思う
□自分は看護師に向いてなかったと思うときがある
こんな症状が複数出ていたら、少し気をつけた方がいいかもしれません。
「でも、どうやって気をつけるの?」
「バーンアウトしてしまったら、どうすればいいの?」
という方に、バーンアウトを防ぐ方法をいくつかご紹介していきます。
○毎日のルーティンワークの中にも、小さな目標をもって達成を実感する。
看護の仕事はイレギュラー対応も多いですが、ルーティンワークも毎日ありますよね。
ルーティンワークこそ、小さな目標をもち達成した喜びをしっかり感じることが大事。日々、“あなたの仕事は誰かの役に立っている”ことを実感してみてくださいね。
○周囲の人も、明確な評価を本人に伝えることが大事。
看護師のバーンアウトは、周囲の理解や協力で避けられる面が大きいもの。ちょっとした感謝や褒める言葉だけで、看護師の気持ちは大きく変わるものです。
とくに日本人は自分の思いを口に出さない傾向があるので、意識して思っていることを言葉で伝えることが大事なのです。
○できないことがあっても“許す”ゆとりを持つ。
人間にはその日のコンディションやさまざま要因によって、完璧ではない部分があるもの。できないことがあっても自分のことも、人のことも、“許す”心のゆとりをもちましょう。
とは言っても看護の仕事の性質上、できなければ困ることはありますよね。そういう時は“人を頼ってもいい”と思える心をもってください。
すべてひとりで頑張ることは美学ではないです。ひとりで頑張り過ぎないように。
○軽い運動をし、睡眠をしっかり取る。
心と身体は影響しあっています。バーンアウトしないためには適度な運動と睡眠が大切です。
とくに生活が不規則になりがちな看護師にとって睡眠は最重要なポイントだと言えます。
夜勤明けはハイテンションになる方も多いですが、明日の自分のために睡眠を取る意識を忘れずにしましょう。
○環境を変える
自分で「看護師をバーンアウトしてしまいそうだ」と危機感をもったなら、思い切って環境を変えてみることで解決できるかもしれません。
部署移動を願い出てみたり、思い切って転職に踏み切ることもいいですよ。今まで見えなかった新たな可能性が開けるかもしれません。
○心療内科に相談する
上記のことをしてもバーンアウトしていく自分を止められないという場合には専門家による心のケアが必要です。
あなたの大切な人生まで壊してしまわないように、まずは心療内科に相談してみましょう。
最後に、「あなたは看護の仕事が好きですか?」
「ありがとう」と言われた瞬間、
患者さんが退院されていく姿、
あなたの仕事に救われている人がたくさんいます。
無理な状況で頑張るのではなく、自分らしく看護ができる場所で働けるようにお手伝いがしたい…頑張っている看護師のみなさんのお話を伺うたびに、いつもそう思います。
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