*はじめに
わたしは看護師歴15年以上のベテランと呼ばれる看護師です。わたしが看護師になった頃は3交替制の病棟が多かったのですが、最近では2交替制のシフトを採用する病棟が増えてきました。
今回は、これから看護師になろうと考えている方や新人の看護師、夜勤を考えている看護師に、2交替制での夜勤帯の看護師の仕事内容について、ご紹介していこうと思います。
最近では、申し送りを廃止している病院も増えてきましたが、まだまだ今後も根強く申し送りという制度は残っていくと考えられます。2交替の夜勤では日勤から受ける”送り”と日勤へ送る”送り”の2パターンあります。
受ける際には、日勤で変化のあった患者さまの容態・処置・観察点などを重点的に把握するようにしてください。送る際には、夜勤での変化はもちろんのこと、受けた”送り”もきちんと伝えるようにしてください。
情報収集では、申し送り前にカルテなどの記録物から、情報をあらかじめ収集しておくと、スムーズに申し送りを聞くことができます。記録物からだけでなく、患者さまから直接得る情報も大事です。出勤したら、一度病棟を軽くラウンドする(看て廻る)だけでも、情報収集に大いに役立ちますよ。
温度版・カルテに記載するバイタルチェックは看護師の欠かせない仕事内容の一つ。異常値や気になる値を示している患者さまがいれば、適宜バイタルチェックを行います。
患者さまの状態を数値で見ることができるバイタルチェックは、情報収集の要にもなるので、とっても重要です。観察項目など、漏れがないか確認しながら正確に行うようにしてください。
夜勤帯でも様々な処置があります。血糖測定や採血、吸引などが代表的です。その他にも患者さまの体調の変化に合わせ、必要に応じて適宜行います。褥創の観察や処置なども含まれます。
一般的な食事の介助から、経管栄養を活用されている患者さまの看護まで、お食事に関わる全ての介助を行います。誤嚥の予防や対応、食事の摂取量の把握なども重要な仕事です。食後の口腔ケアは、感染予防の観点からも欠かすことはできません。口からお食事をすることが難しい患者さまの口腔ケアも重要ですよ。
内服薬の与薬・内服確認を始め、点眼・軟膏などの外用薬や、点滴・注射に至るまで多岐に渡る薬の管理を行います。翌日の日勤のための与薬カートの準備や、点滴準備をする病院もあります。ドクター指示の変更がないか?など、夜勤を共にする看護師同士のダブルチェックなど、薬の管理を怠らないようにしてくださいね。
病院(病棟)には決まった時刻に看護師が、患者さまのベッドサイドを廻っていく、「巡視」とも呼ばれるラウンドがあります。就寝中の患者さまが殆どですので、眠りを妨げぬよう充分な配慮が必要です。
また異変がないかなど、しっかりと観察することが重要である点を念頭においてください。気になることや注視したい患者さまがいる場合には、決められた時刻に関わらずラウンドを心がけるとよいですね。
オムツ交換はもちろん、トイレ介助も行います。また、寝たきりや身体の自由が利かない患者さまは、2時間ごとの体位変換が必要です。少ない人数でたくさんの患者さまの看護を行う夜勤での、一番の重労働かもしれません。看護師自身の身体を痛めぬよう、充分に気をつけて行ってくださいね。
カルテ・看護記録・看護計画・温度版などの様々な記録物を整理し、その日一日分のものを仕上げるのも夜勤の仕事内容です。最近は電子カルテ化されているところも多いですよね。
それでも手書きをするものもまだ多くあります。入院患者さまが立て込んだ日にはアナムネ(既往歴)の記録が多いでしょうし、その日その日によって記録物の数が違います。時間に余裕をもって記録時間を取ることをおすすめします。
わたしの経験からみた、各病棟の印象は以下のとおりです。良かったら参考にしてみてください。
*急変・急患などのイレギュラーなケースが多い
*緊急度合いが高く、気が抜ける余裕がないことが多い
*オムツ交換・体位変換などの力仕事が多い
*ナースコール対応に忙しいことが多い
*終わりに
夜勤は少ない人数で行うケースがほとんどなので、いかに効率良く仕事をこなすかが鍵となっています。しかし、看護は患者さま=人間が相手です。計画とおりに進まないことも多いと思います。仕事内容はだいたいルーチン業務として決まっていますが、イレギュラーな事態も多いと言えます。
夜間不穏の患者さまの対応・まさかの転倒や転落など、起こりうるケースは多々あることを常に頭に入れて、緊急事態でも落ち着いて迅速かつ的確な判断・対応ができるように知識と準備が大切です。
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