
今回ご紹介するのは、社会人で看護師免許を取得し、国公立系病院で働くよっしーさん。
産休に入るまでは、職場のマタハラ、福利厚生取得で大変な思いをされたのだとか。
育休についても何年取るか悩んだ末、お子さんが2歳になったときに時短勤務で復職。その裏側にある思いと、仕事と子育てを両立する方法を教えてもらいました。
福祉業界から医療業界に飛び込んだ系看護師。2歳の息子がおり、時短勤務中。「人生死ぬ事以外はかすり傷さ」をモットーに生きていたら、人生そのものが黒歴史になりかけたけど、紆余曲折あって今は我が子と2人で強く楽しく逞しく生きている。夢は、看護業界からパワハラ・モラハラ・マタハラフェスティバルを撲滅させること。
X(Twitter):@siroyoshi88
まずは看護師として働くなかでの妊娠期間についてお伝えします。
私の職場は福利厚生が充実しており、育児休業に関しては最長で子どもが3歳になるまで取得できます。
私が実際に使った制度は以下のとおりです。
ただ、これら全部がすんなり通ったわけではなく、実は揉めたことがあって。
制度があるにもかかわらず、私の所属部署に限っては取得前例がなく、申請時に良い顔をされなかったんです。
妊娠検診で特別休暇を申請したときも、師長に「検診に1日掛からないよね?午後は出勤できるよね?」と看護部のマイナールールを押し付けられて。
就業規則に加えて人事課にも確認しつつバトルし(笑)、渋々でしたが最終的に許可が下りました。このことから、第三者への確認は大事だと実感しました。
マタハラ(マタニティー・ハラスメント)も何度も経験しました。
たとえば、妊娠中は患者さんの移乗など腹部に負担がかかる重労働や放射線業務はなるべく避けたいと思っていましたが、実際は配慮されることはほぼなく、同僚には見て見ぬふりをされました。
ほかには、「育休明けはブランクで馬鹿になって戻ってくる人が多いから、気をつけてね(笑)」と言われたり。
新婚ナースが委員会の係の候補に上がったときに、管理者と先輩看護師が「えー。妊娠しないかな?」「微妙ですね…困る」「ちょっとは考えるでしょー」と詰所で話すのを聞いたこともあります。
仕事第一で動くことを強制する現場のあり方には、正直ため息しか出ませんよね。
私が住んでいる名古屋市は、なんと10年連続で待機児童がゼロ。途中入園もでき、産後1年経たずに復職する友人もいます。そんな友人を見て私も当初は、子どもが0歳のうちに復帰するかもな…と考えていました。
しかし、妊娠してからは次第に「2歳になるまでは子どもを近くで見守っていたい」という気持ちが強くなって。
どんなにお金を払っても過去には戻れないからこそ、一瞬にして成長してしまう子どもを、誰よりも近い場所で見守っていたいと考えたんです。
冒頭で「職場の育休はMAX3年間」とお伝えしましたが、子どもは特に2歳までの成長が目まぐるしいのと、3年間現場を離れるのが私は少し怖かったこと、そして自分の性格的に3年丸々子育て一筋にはなれないかも…?(笑)という思いで、私は2年!と決めました。
最終的に2歳で復職しましたが、今振り返ってもちょうど良い長さだったと感じます。看護師の仕事を身体が覚えていましたし、何より、ある程度の成長を自分の目で見れたという自信と、十分にお休みを貰ったという満足感が得られ、「もっと育休を満喫したかった…」みたいに後悔しなかったので。
復帰時はフルタイムではなく「9時~14時半」の朝型の5時間勤務を選びました。息子はその間、こども園に預けています。

看護師って、ケアをしたり、苦しむ患者さんに寄り添ったり、医師と患者さんの橋渡し役を担ったりするので、心身ともに大変なことが多いですよね。
そんな仕事だからこそ、「まずは自分自身を大切に」を基本的なスタンスとしています。だってそうして初めて、他人も大切にできるから。
もちろん、自分と同じくらいに子どもも大切。
自分と息子が楽しく生きていたらそれで良いという思いがあるので、仕事の日は帰宅してからは何も頑張りません。自分を甘やかして、家は散らかったまま、自炊が面倒くさかったら外食なんてことも多々。ダイエットも諦めています❤(笑)
子どもの発熱時に保育園・幼稚園から呼び出される、よくある問題ですよね。昔の私は、「後は私たちがやるので、上がって大丈夫ですよ!」と声をかけつつ、正直心のなかで仕事が増えるよ…とモヤモヤしていました。
でも、今はママナースに対する見方が大きく変わりました。
ある日、園から呼び出しを受けたときに、その1度だけですごく申し訳ない気持ちになったんです。それから電話が鳴らないかヒヤヒヤしするようになって。それで、ほかのママナースもそうした状況でやりくりしていたんだな…と気付きました。
でも、子育てしながら働く・時短勤務で働く、そう決めたのは自分。だからこそ、私は「子どもがいるんだから仕方ないでしょ」というスタンスは取らないようにしています。だって、ほかの職員からしたら時短勤務だとか、そんなの関係ないことだから。
時短勤務で働けるのは常勤の人たちのおかげなので、本当に感謝しかないです。
ただ、私含め時短勤務者も確実に戦力だから自信を持っていますし、常勤の人たちの力になりたいと頑張っているということは伝えたいです。
大規模病院に勤めていると、AYA世代(Adolescent and Young Adult、主に15~30歳代)のがん患者さんも担当します。
小さい子どもがいながら治療に励むパパ・ママや、命と引き換えに妊孕性を失って苦しむ患者さんをたくさん見てきました。彼らを目の前にしたとき、言葉にならないほど私も辛くて。
そこで、私には何ができるんだろう、と看護観が大きく変わりました。
また以前、息子が救急搬送されたことがあります。
そのときお世話になった救急隊員や医師は、不安でたまらない私と息子に優しく接してくれたのですが、看護師はこちらに見向きもせず淡々と業務を進めるタイプの方で…。
医療従事者にとって救急搬送は日常的でも、患者側はそうではないんだと気付かされました。
妊娠・出産・子育ての一連の経験は、患者さんの悩みに心から寄り添うきっかけになるとともに、仕事に対する視野を広げてくれたと思います。
独身時代は、朝ごはんを食べないまま7時過ぎに勤務開始、帰宅は21時とハードな1日を過ごしていました。身体も心も疲れていて、自炊なんてすることもなく就寝…。
ですが、今はゆとりを持って毎日過ごしています。
朝イチに息子に朝ごはんを食べさせ、洗濯機を予約した後、こども園に連れていきます。そのあと9時から14時半まで勤務です。帰り道は、息子と一緒に散歩や寄り道をすることもあります。
結果として、仕事も子育ても楽しめる退勤の早い時短勤務が、今の自分に合っているなと感じています。
ただし、今後は子どもの成長に合わせて、「時短勤務」というのは変えずに勤務時間を徐々に伸ばすことも考えています。小学校高学年になるまでは、働き方は悩み続けるような気がしますね…!
私が育児休業を2年取ったように、まずは今のあなたが本気で何をやりたいのかを考えてみてほしいです。
育休の延長、看護職への復帰、ほかの仕事に転職…やりたいことはみんなバラバラのはずです。
たとえば今もし看護職がイヤだと感じているなら、一度離れてみて「やっぱり看護だ」と思えたほうが納得して長く働けると思います。
ただ看護師って、根本的には人を助けたいと思っている優しい人が多いですよね。人の怪我や病気、亡くなる瞬間…そういう場面に触れられるのはこの仕事だからこそ。特別な経験をしていることは、忘れないでください。
復職したくても、ブランクがあると不安を感じますよね。でも実は、案外前より楽になることもあるんです。
子育てって、「(こぼしたジュースを)戻して😭!」とか、「にゅうにゅう(牛乳)飲む!ちがう!にゅうにゅうダメ!…にゅうにゅう飲むーー😭!!」とか言われます(笑)
そんな理不尽な要求をしてくるイヤイヤ期の子どもと比べると、やっぱり話がわかる患者さんの方が対応しやすいです。今では面倒な患者さんに無理を言われても、うまくかわせるようになりました。
そして、職場では当然ながら「A君のママ」ではなくて「看護師のよっしーさん」として見てもらえるので、ママじゃなく1人の人としての時間を過ごせたり、大人と筋の通った会話ができたりすることが私のリフレッシュにつながっています。
SNSでは、ワーキングママvs専業主婦とか、仕事と子育ての両立が辛いとか、ネガティブな投稿が伸びるので目に入りやすいかもしれません。
でも、ママナースって、仕事でもプライベートでも人気者になれるんです❤仕事で「よっしーさんがいてくれて助かったよ」と言われたり、園にお迎えに行くと子どもが満面の笑みで「ママーー!!!」って走ってきてくれたりして。
もちろん大変な思いだってするけど、冷静に考えると、看護師の仕事って楽しいことも絶対あるから。だから、一緒に頑張りましょう!
出産や子育ては貴重な経験であり、時としてママや患者さんといった当事者目線で物事を考えられるきっかけになります。よっしーさんのように現場復帰することが息抜きにつながるとおっしゃる方も多いです。
復職を考える際は、職場の福利厚生が整っているか、周りからサポートを得やすい環境かが重要です。
とはいえ両立のしやすさについては求人票だけでは見えない部分も多いものです。自分に合っていて長く続けられそうな職場選びをするために、一度レバウェル看護に相談してみませんか。
看護師専門の転職支援サービスです。特徴は以下のとおりです。

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