看護師を目指すにあたり、心強いのが奨学金制度。多くの人が利用し、自分の夢を叶えています。
しかし、奨学金制度は利用の仕方によっては、「苦しい状況になってしまった」という方も中にはいます。
そこで、今回のコラムでは、奨学金制度の仕組みとその実態について迫ります。奨学金制度の正しい知識を身につけて、自分の将来に役立ててみてはいかがでしょうか。
奨学金制度とは、学校に通うためにかかる費用を国や地方自治体、病院が肩代わりしてくれる制度です。返済義務のない給付奨学金と返済義務のある貸与奨学金に分かれます。
日本では後者が一般的。無利子や有利子での全額返済のほか、看護学生向けの制度では、指定された病院で決まった年数働く「御礼奉公」が伴うものがあります。返済免除という例外もありますが、稀な話です。
当コラムでは貸与奨学金=奨学金制度としてご紹介します。
・「借金をしている」という意識。返済をプレッシャーに感じる
・御礼奉公が伴うため、就職先を自由に選ぶことができない
・留年などの場合は全額を即一括返済する、など厳しいルールがある
・御礼奉公期間中は基本的に転職ができない
・家庭の事情に左右されることなく、進学の夢を実現できる
・お金のことを気にせずに勉強に打ち込むことができる
・親や家族に負担をかけることなく進学できる
・病院があらかじめ決まっているので、就活の必要がない
「私は都道府県の奨学金と病院の奨学金の2種類をお借りして、看護学校に通いました。寮生活だったので、お小遣いは余るくらいでした。奨学金の利点は、家族に負担をかけることなく、進学できたことです。
もう一つは、アルバイトをする余裕がなかったので、奨学金の中からお小遣いをやり繰りできたこと。
ただ卒業するときになって、指定病院への就職がどうしても嫌になってしまって…がんばって御礼奉公は済ませましたけど、ちょっと辛かったです。
これから看護学校に行こうとしている方は、病院選びは入念に行った方が良いですよ」
「私は病院の奨学金をいただいて、看護師の資格を取りました。でも就職してみると、職場に馴染めず、1年未満で退職。もちろん、奨学金としてお借りしたお金は全額返済になりました。借金をしてるんだということを忘れずに学生生活を過ごすのは辛いけど、それが現実です。奨学金制度もよく考えて利用した方がいいと思いますよ」
「私の通っていた学校は学費が高めだったので、親の負担を減らしたくて奨学金制度を利用しようと考えました。学校の先生への相談だけでなく、既に奨学金制度を利用していた友人にも話を聞いたりしていましたね。
ただ、奨学金制度を利用するということは就職先が決まるということでもあるので、病院選びは慎重に行いました。合同就職説明会にも参加して、効率の良い情報収集を心がけていましたよ。病院見学もたくさん行きましたね。
お世話になっている今の病院を選んだ決め手は、奨学金の金額が他に比べて高かったこともあるのですが、充実した教育制度を採用している所ですかね。御礼奉公の期間はまだあるのですが、この病院で看護師として長く働き続けたいと思っています。」今回は看護学生のための奨学金制度について詳しくご紹介しました。奨学金制度について考えることは、自分の将来について見つめ直すことでもあります。奨学金制度のメリット・デメリット両方の面を理解した上で利用するかを決めたいものですね。
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