日常動作が難しい方の不自由を解消する画期的な製品を届ける組織

本記事では、手術や治療の影響で食事しづらい方向けのカトラリーをデザインしている企業、車椅子に点滴を装着・固定する器具を提供する企業、日常動作が難しい方の不自由を取り除く環境制御装置を開発した企業を取り上げています。

患者さんの不自由をできる限りなくし、生活の質を高めたいと考える看護師さんは、ぜひ最後まで読んでみてください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

「猫舌堂」株式会社michiteku

▲画像提供:株式会社michiteku

株式会社michitekuは、がんになっても怖くない、誰もがそう思えるような世界をつくることを目指している企業です。
がんの告知をされた方は、ショックや不安な気持ちを感じながらも、治療方針をはじめ仕事や日常生活のことなど、短い時間に多くのことを考えざるを得ない状況に直面します。同社はそんな方の不安を少しでも小さくするために、がんに関する体験談や読みもの、医師とのコミュニケーションをサポートする機能などを搭載した「michiteku」を開発しました。

そして2024年1月に同社は、治療や手術の影響で食べることに悩みを抱える方に向けたカトラリーをデザインする、株式会社猫舌堂と合併。合併後も猫舌堂はブランドとして存続させて、誰もが食事をするよろこびを感じ、自分らしく生きられる世の中づくりに寄与しています。

猫舌堂の創設者の柴田敦巨(しばた あつこ)さんは、24年間の看護師経験をもつ一人。柴田さんは耳下線がんを患い、手術と化学放射線治療を受けた後、食べることに対するバリアを感じたといいます。
そんな中、舌下線がんに罹患した経験をもつ荒井里奈さんと出会い、互いに食べることの悩みに共感し、一緒に猫舌堂を立ち上げました。
猫舌堂では「生きることは食べること」をビジョンに掲げ、オリジナルカトラリーなどの企画・販売、そして同じ悩みや境遇を抱える方同士で交流できるコミュニティを運営しています。

「がん治療の現場に携わっている」「患者さんのQOL向上を支援したい」そんな思いを持つ看護師さんは、ぜひ「michiteku」と猫舌堂の製品や取り組みを調べてみてはいかがでしょうか。

ピアメイドをお届け スプーン&フォークセット「iisazy spoon & fork set 揃-soroi-」

▲画像提供:株式会社michiteku

猫舌堂では、同じ悩みを抱える当事者による視点で作られた製品を「ピアメイド」と呼んでいます。使い手に寄り添ったピアメイドとして生み出されたのが、「iisazy spoon & fork set 揃-soroi-」です。

こちらは、スプーンとフォークがセットになった製品で、くちびるに引っかからない形状にこだわって作られています。同時に、手術や治療の影響で口が開けづらかったり、口内がデリケートな状態であったりしても、食事を楽しめるよう、口当たりの良いフォルムも追求しているのが魅力です。

薄口のビールグラスのような薄さ、口から引き抜きやすい平たさ、一口ずつじっくり味わえる小ささを実現するべく、金属洋食器の生産地として有名な新潟県燕市の職人さんが一つひとつ丁寧に手作りしています。

誰もが使いやすく食べやすいよう工夫が施されたスプーン・フォークは、小さな子どもから高齢者までさまざまな方の食事シーンで活用することが可能です。
食事介助に関わる看護師さんは、ぜひサポートアイテムとして手に取ってみてはどうでしょう。

三重金属工業株式会社

三重金属工業株式会社は1954年の創業以来、金型づくりを基盤とし、車載部品などを製造してきました。近年はその高い技術力を活かして、医療分野にも進出。先端医療部品の生産や自社開発医療商品の販売など、幅広く事業展開しています。
また、同社は2015年に「子育てサポート企業」として、次世代認定マーク「くるみん」を取得しています。事業を通しての社会貢献はもちろんのこと、社員のための環境整備にも配慮深い企業です。

医療分野の自社商品には、車椅子に点滴台を連結して患者さんを安全に搬送する器具や車椅子にウロバッグを引っかける専用ホルダーなどがあり、医療現場のニーズをもとに、困りごとを解決する商品の開発・販売を行っています。

点滴台と車椅子をしっかり固定!「カチャっと君every」

▲画像提供:三重金属工業株式会社

看護師が点滴中の患者さんを車椅子で搬送する際、その方法として「看護師が片手に点滴台を持ち、もう片方の手で車椅子を押す」、または「患者さんに点滴台を持ってもらう」などのケースが多くみられます。
こうした搬送は看護師、患者さんへの負担が大きく、また点滴台転倒等の思わぬ事故につながるリスクもあり、あまり安全な状況とはいえません。

▲画像提供:三重金属工業株式会社
車椅子に点滴台を固定・看護師や患者さんが点滴台を持つ必要はありません

そんな車椅子搬送の課題を解決するために開発されたのが、車椅子に点滴台を固定する商品「カチャっと君every」です。「カチャっと君every」を使うことで、看護師や患者さんが点滴台を持つ必要がなく、看護師は両手でしっかり車椅子を押すことができます。看護師、患者さんの負担軽減と車椅子搬送の安全性向上に貢献する商品です。

点滴台の固定位置は6段階で調節できるため、エレベーター乗り降りの際や狭い通路でも問題なく使用できます。また、車椅子を折りたたんだ幅の中に納まる仕様になっており、車椅子の収納に困らない点もメリットといえるでしょう。
「カチャっと君every」シリーズには、ベーシックモデル「フラット」のほか、機能を最小限に抑えてコストを重視した「ライト」などもあり、使用環境や用途に合わせて選択が可能です。

車椅子の患者さんを搬送する機会が多い看護師さんは、ぜひ同製品の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

リフォームレシピ

リフォームレシピは、家の修理・修繕・リフォームなど住まいに関するサービスや、環境制御装置をはじめとする福祉機器の販売を行っている企業です。

代表取締役の片岡彰彦さんは、お母さまが自宅の階段から転倒し頸髄損傷を負ったことで、障がい者の世界を知り、さまざまな難題に直面したといいます。
そんな自身の体験から、障がいを抱える方、そして介助される方の暮らしを「なんとかしたい!」という強い思いを持ったそう。その思いを形にするべく、片岡さんは住宅業界にて障がい者建築・介護建築の方面で経験を積み、独立後に環境制御装置の開発を進めています。

声だけであらゆる家電を操作できる環境制御装置は、障がいを抱える方の不自由なバリアを取り除くツールとして導入され、多くの方々の快適な暮らしを支えています。

障がい者や要介護者向けの住まいづくりに加え、福祉機器にも精通した同社は、日常動作が難しい患者さんの自立した生活を促してくれる、心強い会社といえるでしょう。

家電を声だけで操作!環境制御装置「ビーハンド®」

▲画像提供:リフォームレシピ

「ビーハンド®」は、パソコンにソフトを入れるだけで、家電製品を音声操作可能な状態にできる環境制御装置です。
専用のマイクに向かって「ビーハンド!テレビ!」といった風に対話形式で話しかけるだけで、テレビ・エアコンをはじめ、電動ベッド・パソコン・電話等の幅広い家電製品を思い通りに動かせます。
また、オプションのオリジナル加工で、リモコンが無いカーテンの開閉やドアホン、ナースコール等も制御可能なため、利用者はほとんどの室内動作を声のみで行えるようになります。

▲画像提供:リフォームレシピ

実際に利用されている方からは、「反応が早い」「とても使いやすい」といった喜びの声が挙がっています。
まさに同製品は、障がいを持つ患者さんの意思を尊重し、ストレスフリーな生活をつくるパートナーといえるのではないでしょうか。
ケアをする中で必要性を感じた看護師さんは、ぜひ詳細を確かめてみてください。

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