医療と連携し、メイクを通じてQOL向上と社会復帰を目指す【有限会社かづきれいこ】

看護の現場で、先天性・後天性によらず、疾患や傷、手術痕などの外観に悩んでいる方々にお会いすることはないでしょうか。
本記事では、「リハビリメイク」を提案する企業について取り上げます。
リハビリメイクは、肌の色や皮膚表面の凹凸、傷跡、手術痕などの外見の悩みをカバーするメイク法で、症状を隠すことだけを目的としていません。当事者が患部を受け入れ、前向きに社会に出ていけるよう精神面もケアし支援しているのが特徴です。
外見に悩みを抱える方の心に寄り添った看護を提供したい方は、ぜひ最後まで記事に目を通し、医療従事者として何ができるのかヒントを探してみてください。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

有限会社かづきれいこ

有限会社かづきれいこは、歯学博士や、公益社団法人顔と心と体研究会理事長などの肩書を持つかづきれいこ氏によって、1989年に設立されました。
サロン運営やメイクスクールの開講、メイクアイテムの開発・販売、イベントでの講演や書籍・メディアなどで積極的に活動しています。

同社は、感性だけに頼らず、メイクの方程式をつくり、老若男女問わず、誰もがすぐに再現できる「かづきメイク」を考案。絵画の発想をもとに肌を一番きれいに見せる黄色のファンデーション「かづきイエロー」を開発。解剖学に基づいた血流マッサージを用いて、医学的根拠のあるメイク手法を学問にすることを目指し続けています。
そして、かづきメイクの方法論を用いた「リハビリメイク」も以下のように行っています。

自信を取り戻し、心のケアを行うリハビリメイク

同社は独自の理論と技術を持って考案した「リハビリメイク」を提唱しており、提携医療機関やREIKO KAZKIサロンにて、完全予約制にて受診することができます。

メイクは一般の方と同じ化粧品・手法を用いて行われ、見た目が自然でありながら、簡単に短時間ででき、さらに汗に強く一日化粧崩れしにくいのが特徴です。そうして外観を整えつつ、同時に医療との連携により精神面にもアプローチしていきます。

リハビリメイクは、気になる患部を隠すことに主軸を置いた、いわゆるカモフラージュを目的としたメイクアップ方法ではありません。流行やおしゃれのための、ゼロからプラスではなくマイナスをゼロにするメイクです。患部を「隠す」のではなく、「気にならなくする」ことを目指しています。客観ではなく主観の美を重要とし、当事者が自身の抱えている疾患を精神的に受け入れ、社会復帰とQOLの向上を目標としています。

また、その効果を実証するため、当事者の外観の満足度を主観評価したものを、視覚的評価スケール「VAS (Visual Analog Scale) 」を用いてデータ化、主観的幸福感・生活の質の満足度をはかる「WHO QOL26」を用いた検証なども行い、その有用性を伝えてきました。これまでの研究データをまとめ、学会や講演、論文等で積極的に発表しています。

ここからは、かづきれいこ氏をメイクに導いたもの、そして医療従事者にご紹介したい、関連講座と検定制度を順にご紹介します。

リハビリメイクの原点

▲画像提供:有限会社かづきれいこ

かづきれいこ氏は生まれつき心臓に穴が開いている病気(ASD)を患っていたため、幼少期は体が弱く寒くなる冬になると顔が赤くなるという特有の体質で悩んでいました。

高校2年生のときに、みんなと同じように頬が白くなりたくて、赤さを隠すために塗ったファンデーションは先生から叱られ、短大生になるとメイクに時間を費やし「化粧が濃い」と指摘されてしまいます。
冬になると、顔が赤くなることで他人の視線が気になり、コンプレックスで心が不安定になりました。それでも、メイクをすることで顔が白くなると、積極的に前向きになり、自分らしく元気でいられました。
短大卒業後、21歳で結婚した内科医の夫は外見を気にしない性格で、主観と客観の違いを感じます。外観の悩みは、客観的に見ればそれほど大した悩みでなくとも、当事者が重く捉えていれば解消されてはいないと考え、当事者にしか知り得ない外観の悩みに改めて向き合いました。

29歳の頃主人の開業と母の死で、心労で倒れたことでASDが発覚し手術をしました。この時、命が助かったこと以上にうれしかったのは、幼少期から気にしていた、顔が赤くなる悩みがなくなった事だといいます。
医学へ感謝しつつも、より一層、外観の悩みが当事者の心と体を辛くするということを実感し、「私と同じように悩んでいる人にメイクで力になりたい」という気持ちが芽生えました。

自分と同じように、「見た目」で悩む人たちの力になりたい一心で、30歳を超えたころに美容学校に入学、メイクを学び始めました。ところが、10代の同級生と一緒に机を並べて学んだメイクは、若くてきれいな人をよりきれいに見せるファッショナブルな「おしゃれメイク」や、欧米人のように彫りの深い顔をつくる「アートとしてのメイク法」で、流行やきれいを追求するものばかり。本当に学びたい「顔のトラブルをカバーするメイク」を教える学校ではありませんでした。
美容学校を卒業後、35歳のころに芦屋のカルチャースクールへ単身売り込みに行き、メイク講座を持たせてもらい、メイク講師としての仕事を始めます。
カルチャースクールには、20~70代の幅広い年齢層の生徒が通っており、小さい目やニキビ、老化によるシミなどそれぞれ悩みを抱えていました。そうした年齢もさまざまな生徒たちの共通の美は「元気」だということに気づき、「元気になるメイク」を考案し、教えるようになります。
徐々に受講する生徒が増えていき、1989年には有限会社かづきれいこを設立しました。

1995年には渡英して「カモフラージュメイク」を学びに現場へ視察に行きます。イギリスでは、外観をメイクで改善するボランティア精神は素晴らしいものの、メイク技術は大雑把で、繊細な日本人には満足できないと感じます。帰国後は、日本独自のメンタル面を含めたメイクが必要だと感じ、本格的な研究をスタートさせました。

そんななか、東京のカルチャースクールにて、「リハビリメイク」命名のきっかけとなるある出会いがあります。
それは、ある看護師が連れて訪れた顔にやけど痕がある女性との出会いです。彼女は、「医学的な治療」は既に終えており、あとは運動機能のリハビリを行っているところでした。
その看護師から「彼女の体のリハビリは終わるけれど、これから普通の生活に戻り生きていくための、外見のリハビリも必要ですよね」と言われます。
それこそは、かづき氏の考える、前向きに社会に出ていく為に外観の悩みに寄り添いたい、という想いと同じもの。その言葉をきっかけに「リハビリメイク」の名称が生まれました。

同社では、リハビリメイクの啓発活動に加え、後進の育成にも注力しています。
かづき氏メイクのノウハウを学びたい方、看護の現場で出会う外観に悩みを持った方に何ができるのかと考える方は是非以下をご覧ください。

▲画像提供:有限会社かづきれいこ

「かづきメイクインストラクター養成講座」

「かづきメイク」のノウハウは、東京と大阪に拠点を構える同社運営の「REIKO KAZKI サロン」のほか、全国のカルチャースクールやオンラインなどから学べ、講座のラインナップも入門レベルから上級レベルまで講座を開催。

その中でも、「かづきメイクインストラクター養成講座」は先生になるための講座で、資格を取得した暁には自身でメイクレッスンやセミナーなどで活躍できるようになります。

同講座では、かづきメイクの理論と手法について基本から応用までを学べるほか、相モデル(相手の顔に直接メイクする)の実習にてコツや注意点を踏まえた満足度の高いメイク技術を磨けます。
また、かづきれいこ氏はもちろん、医師や、各領域で活躍する専門家が講師陣であることも注目すべきポイントです。
形成外科や精神科、皮膚科、婦人科など多様な領域におけるリハビリメイク関連の医学的知識が得られ、人生論や仕事観といったQOL向上についての知識、メイクの心と技術を学べる講義により、かづきメイクへの理解を深められます。
メイク実践時に欠かせないカウンセリング技術も習得可能で、当事者や周囲との関係性の構築に役立てることができるでしょう。

同講座を受講することで、当事者に対する多角的支援のあり方を知り、看護師として何ができるのかを考えさせられ、自分にできることを模索するきっかけになるのではないでしょうか。

メンタルメイクセラピスト検定制度

かづきれいこ氏が理事長を務める、公益社団法人顔と心と体研究会が認証している資格制度「メンタルメイクセラピスト検定制度」に挑戦してみるのもいいかもしれません。
同資格は、5段階の等級が設定されており、セルフメイクができる4級からはじまり1級まで、段階的に資格が認められる仕組みになっています。

試験内容について、3級からは筆記試験に加えて実技試験が組み込まれます。試験範囲は、4級と比べると専門的な内容となり、たとえば他者へのメイクアップ指導関連の知識や、解剖学・皮膚生理学・衛生学の知識、薬学・香粧品学に関する知識など全部で5項目が新たに試験範囲に追加。医療従事者に有利な内容が含まれているとはいえ、より詳しい知識が問われるため、事前の学習は必要不可欠です。

取得資格の等級が上がればアプローチできる規模が拡大し、高齢者施設や介護施設、医療機関などでもメイク技術やコミュニケーション能力を発揮できるようになります。
なお、最上級の1級を取得するには、インターン経験が条件で、卓越したメイク技術や、メンタル面のケアができる知識と能力、関連医療の基礎知識と教養といったあらゆるスキルが求められます。
つまり、1級は当事者へのメイク指導とカウンセリングができるレベルに達した証であり、資格取得者は今後の活動において医療と当事者とメイクの橋渡し役のコーディネーターとして、そのスキルが保証されることになります。

段階を踏んで多様な知識と技術を得るため、医療従事者は同資格を自身の付加価値とし、現場ではチームを牽引してプラスアルファのスキルを発揮し、当事者のメンタルを効果的にケアできるでしょう。
看護の幅を広げて、当事者の心に寄り添って対応したい方は、こうした資格取得を目指して一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

本記事では、看護の現場で出会う外観のお悩みをお持ちの方に寄り添う企業とその取り組み、また、その手法を学べる講座と検定を紹介しました。医療従事者として、より詳しくリハビリメイクについて知りたい・学びたいという方は是非、同社のWebサイトにも訪れてみてください。
※講座や検定の運営状況等、最新の詳しい情報は、下記URLより同社にお問い合わせください。

登録は1分で終わります!
お読みいただきありがとうございました!
いいね・シェアで編集部が喜びます

記事の制作について

「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。

看護師さん向けお役立ち情報 コンテンツ制作ポリシー

看護師の転職で「レバウェル看護」が選ばれる理由

レバウェル看護の新着求人

編集部Pick up

人気記事ランキング

タグから記事を探す

キャリア

働く場所

選考対策

資格

その他

読みもの

連載

LINE

レバウェル看護は相談からでもOK!

\ 登録はカンタン1分! /

無料まずは相談してみる