こんにちは。つばさ病院附属の看護学校3年生の児玉のぞみです。
1年のうちで一番寒いのは、1月の終わりから2月の始め頃だと聞いたことがあります。
でも、今年の私は外の気温など関係なく、昨日も今日も今晩も、寮が同じ部屋の親友・ひかりとともに国家試験対策の勉強の日々が続いています。今、私の頭の中は医学やら看護の言葉がぐるぐる…ぐるぐる…と渦巻いています。
そうか、去年の先輩がたもこんなに苦しい思いをしていたんだな…。
去年の私はというと、「実習つらいー」とか「遊びに行きたーい」なんてことばかり言っていたような…。
「ひかり、今どこ勉強してる?」
「あぁ、状況設定問題だよ。のぞみは?」
「私、必修問題…」
「のぞみ、そろそろ必修は卒業しなよ。一般問題はどうなの?」
「一般問題はぼちぼちかな」
「え…」
看護師国家試験の問題は、『必修』・『一般』・『状況設定』と3つの問題に分類されています。
私は8割以上の正答率が問われる必修問題が怖くて、なかなか離れられないでいましたが、ひかりはもう状況設定問題まで進んでいたのかぁ…。う~む、一般問題も状況設定問題もどんどんこなさなきゃ!
私が焦りまくっていると、コンコンと部屋をノックする音が聞こえました。
こんな余裕のない時にやってくるなんて誰よ?!
ソーッとドアが開くと、1年後輩のマキ(宮澤マキ)が顔を覗かせました。
「先輩、がんばってますね!差し入れ持ってきましたよ」
「マキ、気をつかわなくていいよ」と答えながらも、正直、今は集中させて!と思っていたのですが、マキが持ってきたお盆を差し出すと、そこには湯気を上げる美味しそうなおうどんが!!
「へへ、今晩は野菜たっぷりのおうどんです!」
その瞬間、考えるより先に私のお腹が“ぐ~”っと反応(照)。
「ありがとうー!」とひかりが受け取ってくれました。
「のびないうちに召し上がってくださいね」
マキはお盆を置くとささっと出て行きました。いつもはおしゃべりが好きなマキなのに、やっぱり気を使ってくれているんです。 (さっきは、ちょっとだけ邪魔とか思ってごめんっ!)
こんな感じで下級生たちは、国家試験前の3年生に夜食を差し入れするのが、うちの学生寮の習慣です(ちょっと余裕なくて忘れてたけど)。
そういえば私も先輩がたに、消化がよくて・栄養のある・温かいものを差し入れしたものでした。
湯気に乗っていい匂いが部屋に満ちました。
「早く食べよう。もう10時半回ってるもん」と、ひかりは、さっそくどんぶりに口をつけました。
いつの間にか消灯時間を過ぎていたのです。
ひかりと私はうどんをたべながらも、お互いに簡単な問題を出し合って、“ながら勉強”。
「免疫機能に関与する細胞は?」 ※
「えっと…白血球…だっけ?」
「のぞみ~、簡単な問題なんだから、“だっけ”はつけないの」
「あはは」
こんな風に一緒に頑張れる仲間は本当に大事な存在。
それに、自分が差し入れをされる立場になって、後輩のありがたさも身に沁みてわかりました。
マキのうどんに力をもらって、今晩も勉強がんばります!
※第104回・看護師国家試験問題より抜粋
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