仕事
2016.2.13
最近、病院の「小児科」が減っていると言われますが、子どもに関わる看護師のお仕事は、病院の小児科だけではありません。
ここでは、病院から教育現場まで、子どもに関わる看護のお仕事を、一挙にご紹介します。
子どもが好きな看護師さん、必見です!
小児科は、一般に0~15歳の子ども全てを対象とするため、骨折・肺炎などの急性疾患、喘息・アレルギー、先天性疾患、小児がんなど、扱う疾患は実にさまざま。
また、対象が“発達過程にある子ども”というのも小児科の特徴。
健康な子どもの発達過程を踏まえてケアする必要があります。
加えて、保護者との関わりが重要なので、コミュニケーション力も必要とされます。
小児科は、幅広い知識・技術を身につけることができる領域なのです。
小児科で必要なのは、子どもとその家族も含めた総合的な医療の知識と技術です。
子どもは体調を上手く伝えられず、急変も多いため、細やかな観察とコミュニケーション、アセスメント能力が重要です。
そして、子どもの治療において大切なのは保護者の存在です。
親とって子どもの病気は非常につらいもの。
親子に寄り添い、コミュニケーションを密にして、療養生活をサポートするのも小児科看護師の大切な役割です。
加えて、治療や検査に苦痛が伴う場合、理解と協力が難しいのも小児特有の問題点。
採決や注射などは、なだめながら上手に実施しなければなりません。加えて、体が小さく血管も細いため、手技そのものに高度な技術を要することもあります。
子どもを対象とした看護の職場には、どんなものがあるかを見て行きましょう。
病院またはクリニックでの仕事内容は、医師の診療や検査の介助、健康状態と発育や発達の観察、日常生活のケア、急変時の対応、患児と保護者の心のケアなどです。
入院施設では24時間患児に寄り添い、保護者との連絡を密にして、不安を和らげるようにします。また、健常児に近い生活を送れるように、遊びや学習などの生活面も細やかにケアします。
早産児や低出生体重児、先天性疾患などの新生児の集中治療とケアを行う部署です。
主な仕事は保育器や呼吸器などを用いた患児の全身管理、輸液、経管栄養などの集中治療です。急変時の対応や保護者のメンタルケアも重要です。
出生と同時に生命の危機に直面する新生児には、高度できめ細やかな治療とケアが必要です。
病棟以上に急変が起こりやすく、保護者へのフォローも欠かせません。
熟練したケア技術を要することもあって、高度な専門性とやりがいのある部署だと言われています。
継続保育室・回復治療室などと呼ばれています。
主にNICUでの治療後、状態が安定してきた患児をケアする部署です。
主な仕事は、患児の体調管理、沐浴や授乳などを含めた退院指導、保護者の心のケアなどです。
GCUの患児は、NICUに比べて状態は安定していますが、後遺症が残ることがあるので、注意深い関わりが必要です。
健康的な成長と体調管理のためには、保護者の役割がとても大きいと言われています。
そのため、患児と保護者の関わりをサポートする保健指導、相談などは、看護師の大切な役割なのです。
仕事内容は、感染予防やお薬の管理などの健康管理、ケガや病気の応急手当、健診、歯磨きや手洗い指導、その他には、保健だよりの作成や保護者への説明などがあります。
医療行為に自信がない看護師さんでも、子ども好きで保護者に丁寧に対応できれば大丈夫です。
園の生活リズムに合わせた、比較的落ち着いた業務内容ですが、感染症が流行するシーズンには、患児が急増して対応に追われることもあります。
一般の保育園の他に、発熱などのお子さんを受け入れる働く保護者のための「病児保育施設」もあります。
発達遅滞のある重症心身障害児などのための入所施設です。
仕事内容は、患児の食事や排泄・更衣・移動など、主に障害児の基本的な日常生活のケアです。
ケースによっては、吸引や経管栄養などの医療的な処置を要することもあります。
長期入所する障害児が多く、保護者も含めた情緒面や精神面をサポートすることが大切だと言われています。
加えて、医師・保育士・指導員などと協力して、包括的にケアをすることが求められています。
入所施設の他に、障害児ための特別支援学校でも看護師を必要としています。
通学する障害児に、酸素管理や経管栄養・吸引・導尿などの医療処置を実施し、子どもが学校教育を受けるうえで支障がないように、医療面でサポートします。
さまざまな疾患や症状の子どもたちを支える小児科看護師は、子どもたちの成長とともに歩む、すてきなお仕事です。
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