「看護師にならなきゃよかった」と思ったらどうする?対処法をチェック!

2016.2.23

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「看護師にならなきゃよかった」と後悔する看護師もいるでしょう。理由は人間関係の悪さや忙しさ、責任の重さなど人それぞれです。このコラムでは「看護師にならなきゃよかった」と思う理由や対処法を紹介しています。また、看護師に向いている人・向いていない人についても解説。後悔しながら働くとモチベーションが上がらないだけでなく、業務にも影響が出てしまうので、前向きに仕事ができるようぜひご覧ください。

看護師にならなきゃよかったと思う理由

「看護師にならなきゃよかった」と考える看護師は少なくありません。世間一般の看護師がそう考える理由には以下のようなものがあります。

人間関係が悪い

看護師は人間関係のトラブルを抱えやすい仕事です。「看護のお仕事」が看護師176人を対象に実施した転職理由に関するアンケートでは、「人間関係」は「給与の低さ」に次いで2位という結果でした。

看護の現場ではミスが許されません。そのため、新人やミスをした人に対して強くあたりがちになり、人間関係が悪化するのでしょう。業務量が多く、忙しいことも人間関係の悪化に拍車を掛けています。また、女性の多い職場であることから、同性間のコミュニケーションが苦手な人は人間関係に悩まされることが多いようです。

忙しい

看護業界は常に人手不足です。日中、院内を右に左に忙しく駆け回っている看護師の方も多いことでしょう。「看護のお仕事」が実施した転職理由のアンケートでも「業務量が多い」は3位にランクインしています。

業務量が多い職場では、看護師の前残業やサービス残業が当たり前になっている職場もあるでしょう。

責任が重い

看護師は命を預かる仕事です。些細なミスや手抜きが、重大な事故に繋がりかねません。

急患や、患者の急変など、看護師は忙しいときほどミスができないものです。その緊張感をストレスに感じることも多いでしょう。

給料が低い

看護師の給料は、平均年収でみると決して低くはありません。むしろ女性の平均年収と比べるとかなり高給です。ただし、命を預かる専門職であることや、業務量が多いこと、夜勤をしていることなどを踏まえると、仕事内容と給料が見合っていないと感じる方も多いでしょう。

夜勤がある

夜勤があると、生活リズムが崩れがちになり、体調面に悪影響が出やすくなります。また、家族や友人などとプライベートの時間も合わせづらくなるでしょう。

身体への負担が大きい

病棟勤務の看護師は、立ちっぱなしで院内を歩き回り、患者の介助をしつつ、夜勤までこなします。疲れが取れない、あるいは腰痛や関節痛など、身体に不調を抱えている方も少なくないはずです。

参照元

【看護師の転職に関する調査】 離職には「職場環境」、就職には「雇用条件」が影響

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看護師にならなきゃよかったと思ったときの対処法

看護師にならなきゃよかったと思ったときには、以下のような対処法が有効です。

看護師を目指した当初の気持ちを思い出す

看護師を目指していたころの気持ちを思い出せば、「またがんばろう」と思えるでしょう。目標を持ち、それを達成した経験は、今働くあなたの背中を押してくれるはずです。

また、現在の働き方が目指す看護師像と違う方もいるでしょう。その方は、理想の看護師を目指す道中だと考え、今の仕事に向き合うのも一つの方法です。

患者と向き合う

患者と向き合うのを忘れないようにしましょう。忙しかったり、職場の人間関係が悪かったりすると患者としっかり向き合うことができなくなりがちです。

患者のために看護をするという基本的なところができれば、患者から感謝されます。それをやりがいに看護師の仕事を続けられることもあるでしょう。

プライベートを大切にする

仕事でストレスを抱えているならプライベートで発散させるのが一般的です。そのため、プライベートがおろそかになれば、ストレスをうまくコントロールできなくなります。特に「看護師にならなきゃよかった」と思いながら働き詰めるのは精神的に良いとはいえません。しっかり休みをとって、友人や家族と過ごしたり、趣味に没頭したりする時間を作りましょう。

仕事を効率化する

仕事を効率化できないか試してみましょう。自分が今「タスクをいくつ抱えていて、どれが優先で、時間がどれだけかかるか」と都度把握し、時間配分をして対応すれば、効率よくタスクがこなせるはずです。

異動を申請する

現状の職場に不満があるなら、異動を申請して職場を変えてみましょう。同組織下でも職場が変われば、不満が解消されるかもしれません。

上司に相談する

人間関係やハラスメントなど「看護師にならなきゃよかった」と悩むほどの事があれば、上司にその旨を相談してみましょう。対応してもらえることがあります。

転職する

転職すれば、今の職場で抱えている不満が解消することもあります。今の職場で抱えている不満が、看護師に共通するものだとは限りません。看護師資格を活かせる職場は数多くあります。なかには希望する条件で働ける職場もあるでしょう。

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看護師に向いている人・いない人

「看護師にならなきゃよかった」と思う原因は、仕事と性格の不一致によるものかもしれません。本項で、自分が看護師に向いているか、向いていないかチェックしてみましょう。

看護師に向いている人

看護師に向いているのは以下のような人です。

・人の世話をするのが好きな人

・責任感が強い人

・判断力のある人

・体力のある人

・精神力のある人

・コミュニケーション力や協調性がある人

・観察眼のある人

・向上心のある人

・女性が多い職場でも気にしない

これらに当てはまる人は看護師向きの性質があるといえます。本質的に看護師に向いているので、働き方を変えたり考え方を変えたりすることで、仕事にやりがいや面白さを見出せるでしょう。

看護師に向いていない人

以下のような人は看護師に向かないとされています。

・人間関係を築くのが苦手な人

・体調を崩しやすい人

・看取りがつらい人

・コツコツ事務的な作業をしたい人

・一人で働く方が良い人

これらに当てはまる人は「看護師にならなきゃよかった」と考えがちにもなるでしょう。その場合、転職を視野に入れても良いかもしれません。幸い、看護師資格が活かせる職場は事項で紹介するようにさまざまあります。不満が転職で解消されることもあるでしょう。

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看護師に向いている人と向いていない人の特徴を解説

看護師にならなきゃよかったと悩む方へ!選ぶべき仕事

看護師資格が活かせる職場には以下のようなものがあります。

介護施設の看護師

介護施設の看護師は、介護士と協力して高齢者の健康管理を行います。病院よりも忙しくなく、夜勤や残業もほとんどありません。ただし、看護師としてのスキルアップには繋がりにくく、収入も病院より少なめな傾向です。

訪問看護師

訪問看護は、利用者の家に定期的に訪問しケアを提供する仕事です。オンコールがない限りは夜勤がなく、その割に高給ですが、訪問は基本的に1人なのでアセスメント力が要求されます。昨今は訪問看護の需要が高まりつつあるため、新人教育に力を入れるステーションも増えているようです。

保育園の看護師

園児の健康管理や食事の管理、怪我の手当などを行います。園が開いている間の勤務なので、日勤のみで土日祝日休みです。子どもたちと触れ合えるのも、子ども好きな看護師にはメリットといえます。子育てをしたことがある看護師は、経験を活かせるでしょう。ただし、基本的に配属は1人なので相談できる環境がなかったり、保護者との関係作りが難しかったりします。

企業の産業看護師

企業に務め、社員の健康管理・保健指導・メンタルケアなどをする会社員の看護師です。夜勤がなく土日祝日休み、かつ負担が少ない業務で、昇給も期待できます。一方、会社員として働くためビジネスマナーは必須です。また、簡単な処置しか無いので医療スキルが下がってしまうこともあります。

健診センター・検診センターの看護師

健診センターは健康診断を行っており、検診センターは特定の疾病の検査を行っています。日勤のみで残業はなく、土日祝日が基本的に休みです。センターに来る人はたいてい健康な人なので、精神的な負担も小さめ。一方、業務はルーチンワークが多くなります。

フリーランスナース

フリーランスナースは特定の組織に所属せず、個人で案件を受ける働き方です。仕事内容や働く時間が調整できるため、プライベートに合わせて働けます。また、組織に所属していないため、働き方によっては高収入を得ることも可能です。ただし、安定はしておらず、社会的信用も低くなりがちで、自分で動く行動力も必要になります。

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看護師が転職しなきゃよかったと後悔する前に

「看護師にならなきゃよかった」と思い転職した看護師が「転職しなきゃよかった」と後悔しないためにも、転職でやっておくべきことをご紹介します。

転職理由を明確にする

自己分析をして、転職理由を明確にしておきましょう。転職理由が明確でないと、転職先で同じ不満を抱えてしまう可能性があります。

希望の条件に優先順位をつける

給与や休日、勤務体制など、複数ある条件のうち、妥協できる条件と譲れない条件に優先順位をつけておきましょう。

求人情報を確認する

求人情報はよく確認しましょう。希望する条件となるべくギャップがないようにします。

情報収集をする

求人情報以外にも情報収集をしておきましょう。応募先のWebサイトやパンフレットなどを使用するのがおすすめです。

上記に紹介した項目が満たされていないと、転職しても「しなきゃよかった」と後悔することになりかねません。

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