
医療現場は、看護師や介護職員の不足、医療ニーズの変化など、多くの課題に直面しています。
本記事では、そんな医療現場における「困った」を医療DXで解決に導く芙蓉開発株式会社に注目しました。
同社が提供する医療DXシステム「安診ネット メディカルDX」は、まさに現場の負担軽減と医療の質の向上を実現する一手となるはずです。ぜひ最後までお読みいただき、日々の業務改善のヒントを見つけてください。
※なお、本記事は2024年10月時点での情報で記載しております。最新の情報については、公式サイトにてご確認ください。
医療機器製造販売を中心に事業を展開している、芙蓉開発株式会社。同社は、1986年に250床の病院を持つ芙蓉グループの不動産部門として生まれ、2008年には、医療と介護のICT・AIシステムの独自開発を始めました。
一人ひとり特性が異なる患者さんの状態把握の手間をDXで解決すべく、バイタルの自動入力、リスク分析、自動記録、情報共有といった一連の作業をICT化し、AIにより高齢者の状態悪化の早期発見・重度化防止を実現しています。
その後、介護の生産性向上や科学的介護「LIFE」が推進され、現場の作業負担が問題視される中、同社は介護DXによる業務省力化を厚労省の検証事業で立証し、厚労省老健局の2度の視察や全国から取材を受けるなど、実績を上げています。
ICT活用、いわゆるDXによる課題解決に注力し、画期的なシステム開発を通して医療・介護・ヘルスケア業界に寄与している企業です。
「安診ネット メディカルDX」は、医療機関・介護医療院向けのシステムで、重度化防止を強みとするAI健康管理システム「安診ネット」の医療機関向け版です。
疾病の重度化前の兆候を捉え、医療介入の必要性を早期に検知する早期警戒スコア(MEWS)を搭載し、看護師、介護職、リハビリ職、栄養士、ケアマネージャー、事務職員それぞれの専用システムに加え、医師の記録機能も強化しています。
具体的には、記録・転記・計算の自動化に加え、熱型表や記録簿も自動で作成されるため、医療従事者の業務負担が軽減されます。
また、患者さんの重度化リスクを、AIが個別バイタルからトリアージ分析し、健康状態のレベル別に赤・黄・緑でわかりやすく表示してくれる機能も搭載。低栄養や排便間隔、脱水状態などを自動計算し、注意が必要なリスクのある患者さんを一覧表示する仕組みとなっています。
この機能により、観察レベルが平準化できない、医療介入が必要な対象患者さんのスクリーニングが難しいといった課題もクリアできます。

そして、全職種専用のシステムが搭載されていることにより、多職種で看護記録や介護記録、栄養管理といった情報共有・一括管理が叶うのも魅力でしょう。日々入力したデータから総合的に分析を行い、リスクや変化に絞ってスクリーニングでき、重度化防止の成果が出やすくなります。
なお、同システム導入の対象病院・施設は、慢性期病院や介護医療院、精神科病院といった、おおよそ1ヶ月以上の入院が必要な内科疾患の病院としています。以下では、情報共有の円滑化、業務効率の向上、そして質の高い医療提供を実現する同システムについて、さらに掘り下げて紹介します。
訪問看護におけるICT化は、情報伝達の遅延や記録業務の煩雑さといった課題を解決し、質の高いサービスを提供するために不可欠です。
「安診ネット メディカルDX」では、訪問看護において患者さんの状態を的確に把握し、迅速かつ適切なケアを提供できるよう、情報共有を支援します。また、同社開発の介護総合管理システム「安診ネット カイゴDX」とは完全な互換性があり、医療と介護の連携もスムーズです。
患者さんの状態把握やケア内容などをリアルタイムで共有することで、患者様の状態悪化の早期発見・重度化防止に貢献しています。
同システムは「協力医療機関連携加算」に対応し、LIFEデータ等を中心に新たな入力なしに施設と病院のカンファレンスを同一システム上で行えます。
熱型表(バイタル・症状・既往歴)などは医療機関と介護施設で共有できるため、遠隔モニタリングも可能となっています。

また、ヨコクラ病院(元日本医師会長)、織田病院(全日病副理事長)を含む3病院とのモデル事業を通して、施設への遠隔モニタリング(オンライン診療)機能の開発も進めており、施設側への「安診ネット」導入も進んでいます。この機能により、訪問診療時の記録業務が効率化され、情報共有もスムーズになり、より多くの患者さんに質の高い在宅医療を届けることが可能となるでしょう。
同システムは、電子カルテとのデータ連携にも対応しています。
現在、同システムとは別の「安診ネット」を介して、JBCC社 の電子カルテと連携しており、アルゴリズムは同じですが、完全互換ではありません。将来的には、標準型電子カルテとのシームレスな連携を実現する予定です。これにより、さらなる情報共有の促進と業務効率化が期待されます。
同社は、「安診ネット カイゴDX / メディカルDX」と完全互換し、政府の標準型電子カルテと連携する「安診ネット ホスピタルDX」を今後開発する方針を示しています。
将来的には、標準型電子カルテとのシームレスな連携を実現する予定です。これにより、さらなる情報共有の促進と業務効率化が期待されます。
医療現場のDX推進は、患者中心の医療の実現に不可欠です。「安診ネット メディカルDX」は、その実現を強力にサポートするシステムだといえます。
院内の病棟管理システムとして、看護師・介護職員・栄養士・機能訓練士・ケアマネ・事務、そして医師と一気通貫で情報共有し、AIを活用した健康管理機能など、多岐にわたる取り組みが、医療従事者の負担軽減と患者さんの満足度向上に繋がることでしょう。
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