患者さんや同僚の反応が気になる!「私の口臭大丈夫?」と思ったら

2016.5.12

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患者さんに寄り添って看護を行う看護師さん。マスクをされていることも多いかと思いますが、そんな自分の口臭が気になってしまったことはありませんか?

今回は口臭が気になってしまった看護師さんのために、口臭に関するお話と口臭予防の対策をお伝えします。

口臭チェックしてますか?

人の嗅覚は慣れてしまう性質があるため、自分自身の臭いは気付きづらいと言われています。

また、どんなに親しい間柄でも口臭を指摘するのは難しく、親切で教えても言われた方がはなり傷ついてしまい、その後の関係性がぎくしゃくしてしまう可能性があり、言いづらいですよね。

口臭チェックは自分で意識的に定期的に行う必要があります。

方法は、空のコップに自分の息を入れ、手で息が出ないようにおさえます。そして一呼吸おいてからカップに鼻を近づけ、臭いを嗅いでみてください。

口臭が口内ケアをしても消えず気になる方は、口臭を計測できる病院もありますので、プロに確認してもらってもいいかもしれません。

 
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口臭を起こす原因を知ろう

・虫歯:親知らずなどによる食べ物の残り物が詰まると臭います。

・歯周病:歯茎の状態が痛み、臭いを発します。

・膿栓:体内に入れないために貯めこんだウイルスや食べかすがたまったものが、喉の奥で白く固まって臭います。潰すとさらに臭ってしまいます。

・水分の摂取が少ない:口が渇き唾液が出ないと、臭いの素を分解することができずに臭うようになります。

・コーヒーやお酒の飲み過ぎ:カフェインが舌に残ったり、アルコールで水分を奪われると唾液の分泌が減り、臭う原因になります。

・食事:よく噛まずに飲み込んでしまうことで、唾液の分泌が不足します。また食べ残しが口内につまっていても臭います。

・歯磨き:口内ケアに重要な歯磨きも、やり過ぎてしまうと必要な唾液を流してしまい、逆効果となり臭います。また歯や歯茎をきずつけると臭うので、歯磨きのやり過ぎには注意が必要です。

・舌磨き:舌に残った舌苔(白いもの)が臭います。この舌苔の除去のために舌磨きは大切ですが、やりすぎると舌を傷つけてしまい、余計に臭いを発してしまうので気をつけてください。

・口呼吸:睡眠中やアレルギーで鼻がつまった方などが口呼吸になると、口内が乾燥して唾液が足りなくなり臭います。

・会話が減った:会話しないことで、唾液の分泌が減ってしまいます。ドライマウスは臭いの原因になります。

・ストレス:ストレスにより免疫力が減ったり緊張で口が乾いたりすると臭いの原因になります。また、食事が偏るなどさまざまな原因から口臭に繋がるケースがあります。

・ホルモンバランスの乱れ:ホルモンバランスの乱れで口臭が起こるケースもあります。

・無理なダイエット:免疫力が低下し、臭いを分解する能力が減ります。

・便秘:体内の宿便がガスとなって臭います。

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ちょこっとメモ~唾液の役割~

唾液にはさまざまなミネラルが含まれていて歯を守ったり修復したり、酸を中和して虫歯になりにくくする役割も果たしています。

また病源菌が体内に入らないようにする役割もあります。

他にも「食事が必要だ」というサインを出したり、食事の暑さや冷たさを緩和し、味覚を機能させるなど、唾液は健康と予病に大きな役割を担っています。

また喉が乾くという状態は、水分不足のシグナルとして生命維持の大切な役割も担っているのです。

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口臭予防と対策、どうすればいいの?

・食後はガムを噛んで、歯磨きは30分後に行う

食後すぐ歯磨きをすると、酸を中和する唾液のチカラが減ってしまい口臭の原因になります。※喫煙や飲酒と一緒にガムを噛むと、臭いが混ざり合って逆に臭うこともあるので注意。

・歯磨きは睡眠の前後に

寝ている間は唾液が出ないので、寝る前と起きた後の歯磨きが大事ですよ。

・水分は喉が乾く前に飲むように

水分を取るのは、「喉が渇いた」と感じたときには実は遅いのです。そのため自分で意識して水分を摂取しましょう。

・寝ている間の口呼吸対策や鼻づまりの人もケア

寝るときにマスクをしたり、仰向けではなく横向きで寝るなどでも差があります。

鼻づまり解消グッズなどで、鼻呼吸ができるよう対策をしましょう。

・歯間ケア

歯間ブラシやフロスなど使用して、歯の隙間にものがつまらないように。

また歯肉や歯石をできるだけつけない、定期的に歯科で取るなども有効です。

・病院で相談する

口臭の原因が口以外にあるケースもあります。歯科、胃腸科、他に体調によって診療科を考え、口臭から体調のチェックも行なって下さい。

・サプリで解消

口臭ケアサプリが出ています。一時的なケアに利用してください。

・口臭予防関連商品を使う

口臭専用うがい薬や歯磨き粉を使用することで一時的なケアができます。ただし、根本の原因を考えることをお忘れなく。また強すぎる商品で口内環境を悪化させないことも大事です。

・ストレスを解消する

口臭を気にし過ぎことで、「自己臭症」というストレス性の症状になる可能性もあります。できるケアを行なったら、あとは気にしすぎないということも大事なんですね。

・唾液を出す舌の運動

口の中で舌を使い、頬を内側から押します。これを左右繰り返すことで、唾液の分泌を促すことができます。

口臭をコントロールすることは難しいものです。しかし、予防やケアをすることはできます。看護師として円滑な看護をするためにも、恥ずかしい思いをしないためにも、口臭チェックとケアを神経質にならず、定期的に行なってみてくださいね。

それでもどうしようもない口臭は、病気に起因している可能性もあります。病気のサインとしても注意してみてくださいね。

 
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