気になるワークシェアの実態

1222_TOP_ワークシェア.jpg

西オーストラリア、パース市内の公立病院一般内科勤続10年目の看護師のKayです。
今回はオーストラリアでの病院でのワークシェアをご紹介します。

日本でも最近「ワークシェア(ワークシェアリング)」と言う言葉を耳にする機会が多くなってきたのではないでしょうか?
それでも、ワークシェアって何なの?看護職にも関係あるの?と思う人もいるかもしれませんね。

日本では馴染みのないワークシェアシステムですが、ここオーストラリアでは昔からこのシステムが確立しており病院でもいろいろな雇用形態のナースが働いているんですよ。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

ワークシェアってなに?

ワークシェア(ワークシェアリング)とは一人分の仕事を特定の複数の労働者で分担し、一人当たりの労働時間を短縮することで社会全体の雇用者数の増大を図る考え方です。

仕事と育児、介護、勉強などとの両立を可能にするシステムとして、最近日本でも導入する病院が少しずつですが増えてきているようですね。

 
登録は1分で終わります!

求人は病棟ごと

オーストラリアでは「正社員」「アルバイト」といった区別はせず「フルタイム」「パートタイム」「カジュアル」という言い方をします。

びっくりするかもしれませんが、オーストラリアの病院では常勤のナースはそれぞれの病棟で雇われます。

病棟ごとに雇われるので、無駄な人事異動がないのです。
普段は他の病棟で働く機会がありませんが、ごくたまにその日の病棟の勤務者が多い場合にスタッフが足りない他の科にヘルプで回されたりすることもあります。

求人も「ABC病院一般内科病棟、パーマネントフルタイム(もしくはパートタイム)募集枠2名」といった感じでまずは院内に通知され、そして、院外にも求人広告が出ます。

病棟を移りたければ、移りたい病棟のポジションが空いたら(上記のような求人が出たら)履歴書や必要な書類を送り、面接を受けて合格すれば移れるんです。

パーマネント(常勤)フルタイム/パートタイム

基本的にフルタイムは2週間に36時間労働、それ以下をパートタイムといいます。
パーマネントポジション(常勤)は有給休暇、病欠、昇給、ロングサービスリーブ(勤続7年以上で最高3か月の有給休暇がもらえる)産休、育児休暇、介護休暇などの福利厚生があります。

パーマネントプール

こちらは常勤ですが、プールポジションと呼ばれ病院で雇われ、一つの病棟に所属しない勤務形態です。
基本的に病院内の人が足りない病棟で働きます。
ですから、働く病棟が毎日違うこともあるのです。
パーマネントなので働く時間数は保証され、前もって勤務を希望した日に働けます。
もちろん上記の福利厚生もちゃんと付きます。

カジュアルプール

カジュアルとは非常勤と言った感じです。
時給が常勤の人より2割増し(病院によって若干異なります)になりますが、上記した福利厚生はないので、働いた分だけお金がもらえます。

こちらもプールポジションですので、病院単位で雇われ人数が足りない病棟で働きます。

もし、どの病棟も人数が足りていれば、前もって希望していてもシフトが入らない場合もあり、当然その時はお給料が入りません。
働く時間は大体6時間(主に日勤)~10時間(夜勤)で、これも日によって違います。

メリットは色んな科を見ることができ経験を豊富につめることですね。

エージェンシー(派遣ナース)

カジュアルと似ていますが、ナースはエージェンシーに登録し、そのエージェンシーが契約している病院やナーシングホームに派遣されます。

時給はエージェンシーによってまちまちで常勤と変わらない時給のところもあれば「え?こんなにもらってるの?」というぐらい時給が高いところもあります。

希望勤務時間や派遣先を指定できますが、もちろん指定すれば仕事が入る数が限られる場合もあります。

もちろん、派遣ですので上記のような福利厚生はなく、仕事が入らなければお金は支払われません。
メリットは自分のライフスタイルに合わせたシフトが組めることですね。

夜勤専門ナース

大体どの病棟にも夜勤を専門にする常勤ナースがいます。

正式な夜勤専門というポジションはないのですが、病棟のナースマネージャーに希望して夜勤専属についている常勤スタッフが結構いるんです。

夜勤ナースがホリデー(有給休暇)などに行く時に穴埋めとして日勤のナースが夜勤に回される時が3か月に一回ぐらいあります(夜勤の頻度は病棟によります)。

ライフスタイルに合わせて

上記の勤務形態をいくつか合わせて働いているナースもいるんですよ。

例えば、パーマネントパートで病棟勤務を週に2日、その他に働ける日にカジュアルで他の日帰り手術のクリニックで2日入れてもらったりなどとシフトを分けているナースもいます。

または大学に行って勉強しつつ、休みの日や長期休暇(夏休み・冬休み・スクールホリデーなど)にエージェンシーでがっつり働いたり。

パーマネントパートタイムでも子供が手を離れたので働く日数を増やしたいという希望もポジションが空いていれば可能です。

短時間で勤務が終わるカジュアルナースに比べて常勤スタッフには業務のしわ寄せが来ないのか?と疑問に思うかもしれませんね。

ワークシェアというシステムはオーストラリアではすでに定着しており、システムもしっかりしているので、しわ寄せがきて負担になることあまりはないのです。

スタッフに負担にならないようにシフトコーディネーター(リーダー業務ナース)が受け持ち患者さんを振り分けたり、仕事を振り分けたりします。

カジュアルナースも終わらない仕事は引き継いで時間通りに帰ることができますし、引き継いだナースも「自分の仕事が終わらなかった時」は引き継いで帰るので、お互い様と思っています。

いかがでしたでしょうか?ワークシェアが充実しているので常勤ナースが交代で有給消費も確実にできますし、急な病欠や家族のケアが必要な時でも代わりがいるので心置きなく休むことができるんですね。

家事や育児、介護、学業との両立、自分のライフスタイルによって勤務形態を選ぶことができるのも魅力的です。

日本でもこういったワークシェアの取り組みがもっと進めばいいですね。

 
登録は1分で終わります!
お読みいただきありがとうございました!
いいね・シェアで編集部が喜びます

記事の制作について

「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。

看護師さん向けお役立ち情報 コンテンツ制作ポリシー

看護師の転職で「レバウェル看護」が選ばれる理由

レバウェル看護の新着求人

編集部Pick up

人気記事ランキング

タグから記事を探す

キャリア

働く場所

選考対策

資格

その他

読みもの

連載

LINE

レバウェル看護は相談からでもOK!

\ 登録はカンタン1分! /

無料まずは相談してみる