どなたでも仕事をしていく上で「ずっとこの仕事でいいのか?」「看護師だけでなく違う世界も見てみたい」と思うことがあると思います。
私もその一人です。
私は看護師4年目で産業保健師に転身したのですが、転身してよかったと思うこと、ここは看護師の方がよかったなと思うことをご紹介したいと思います。
これはどなたでも想像が付くことかもしれませんが、病棟や外来で看護師として働いていた頃よりも明らかに視野は広がりました。
産業保健師は働く人を対象にしますが、なかには外科治療、化学療法や放射線治療を乗り越えて、または治療しながら仕事をしている方たちが大勢います。
以前は外科病棟に勤めていたので、どんな治療をしてきたのかイメージが付きやすく、働く上で気をつけなければいけないことを具体的にアドバイスすることが出来ました。
対象者さんが退院し、仕事の中でどのように病気と付き合っていくかを一緒に考えるので、看護師の経験が活きますし、退院後のその先の部分に関わっているので今までの看護観に幅と深みが出ます。
今の仕事は相談業務や事務作業が中心でイレギュラーがほとんどなく、自分で仕事のペースを決められます。
残業もほとんどなく、定時で退勤し、土日祝日は休みの暦どおりです。仕事内容も自分でスケジューリングをして行っていくため予測が付きますし、余裕があるときには業務時間内に勉強したりすることも出来ます。
看護師時代は生活も不規則で体内リズムもガタガタだったのですが、今では休日でも7時には目が覚めます。
睡眠時間が確保でき自分の時間も持てるようになったので、とても充実感があります。
これは、人によりますが、病棟看護師で残業・夜勤をがっつりやっていた頃と比べ、今はその半額です。
給料を家賃と生活費、貯蓄に回すとほとんど残りません。時間があっても遊びに行くお金が減ってしまったのは結構痛いです。
今は平日の保健師業務に加え、土日にツアーナースの仕事をしたり健診センターやクリニックで採血をしに行ったり、単発のバイトをして生活しています。
収入面は病棟看護師に敵う職種はないと思っていいと思います。
一つ誤解しないでいただきたいのは、お給料が減っても生活はできます。
今までがいかに使いすぎだったか思い知ったので、節約術を学び、お金の使い方の見直しをするいい機会でした。
体調は整いますが、1日中デスクワークの日もあるので、病棟を走り回っていた頃よりも確実に動いていません。
いくら体調が整って痩せやすい体になったとはいえ、食事を気をつけないと体重がすぐに増えてしまいます。
朝ごはんはスムージーに置き換えたりしながらカロリーコントロールをしています。
よく友人から「なぜ保健師になったの?しかも企業で」と聞かれますが、正直のところ、今思うと看護師の仕事が嫌いだったわけではなく、これと言って明確な理由もなかったように感じます。
単純に「働く人の健康に興味あるなあ」と思った程度です。
紹介したように、転身はいいことだけではありません。
しかし、自分の時間が増えた分病態や基礎看護の考え方などをもう一度復習し、自分が目指すもの、どういう風に仕事をしていきたいか、自分自身とゆっくり向き合うことが出来ています。
今はまだ産業保健師ってなに?と模索中ですが、仕事がわかってきたところでもう一度病棟に戻るのもまた面白そうだと思っています。
今の仕事が嫌になったから転身するのではなく、今の仕事が好きだからこそ転身してみるということも一つの考えかもしれませんね。
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