
本記事では、血液検査を通じて多角的な健康分析を提供する企業と、乳児の食育に特化した専門家を育成する協会の2つの組織をご紹介します。これらは、予防医療の視点を臨床に深めたい方や、離乳食の進め方に悩む保護者をより専門的に支えたい方に最適な取り組みです。
各組織が持つ専門的な知見は、日々の支援の幅を広げ、患者さんやご家族へのより具体的で安心感のあるアドバイスに直結します。現場での実践に活かせるヒントは、専門職としての視座を高め、看護の質をさらに向上させていくための確かな一助となるはずです。ぜひ、それぞれの具体的な活動内容をご覧ください。
味の素株式会社は、だしの成分である「うま味」の発見を原点に歩み始め、一世紀以上の歴史の中で培われた「開拓者精神」や「新しい価値の創造」という志を大切に受け継いでいる組織です。「おいしく食べて健康づくり」という創業の想いのもと、長年にわたりアミノ酸研究を重ね、現在は独自の「アミノサイエンス®」を軸に、食品、医薬・バイオ関連事業や電子材料など幅広い分野に事業を展開しています。
同社は、社会価値と経済価値を共創する「ASV(Ajinomoto Group Creating Shared Value)」を推進。人財や技術資産といった無形資産を強みに、食や健康、環境などの領域でウェルビーイングの実現に努め、人々の健康寿命の延伸をサポートしている企業です。
看護の現場では、患者さんから将来の病気への不安を相談される場面も多いでしょう。こうした予防医療へのニーズに応える選択肢の一つが、リスクスクリーニングサービス「アミノインデックス®」です。
本サービスは、血液中のアミノ酸濃度バランスを解析し、現在の健康状態や将来の疾病リスクを1回の採血で評価するもので、健康寿命の延伸に向けたきっかけ作りをサポートします。

現在がんである可能性を評価する「アミノインデックス®がんリスクスクリーニング(AICS®)」は、胃、肺、大腸、膵臓、乳腺、前立腺、子宮・卵巣といった複数のがん種を対象としています。約5mLの採血という、受診者にとって心理的・身体的負担の少ない方法でありながら、早期段階のがんにも対応しているのが特徴です。従来の腫瘍マーカーと組み合わせて活用することで、より多角的な視点からがんのリスクを捉え、精密検査が必要な方を適切にサポートするための有用な指標となります。
将来の疾病リスクを評価する「アミノインデックス®生活習慣病リスクスクリーニング(AILS®)」は、10年以内の脳卒中・心筋梗塞の発症リスクや4年以内の糖尿病の発症リスク、さらには現在の認知機能低下の可能性や体内のアミノ酸レベルを可視化します。
結果に基づき、生活スタイルを4つのタイプに分類。管理栄養士らが監修した「AILS®生活改善ガイド」を通じて食事や運動のアドバイスを提供することで、受診者が自身の生活を振り返り、未病段階から前向きに健康管理へ取り組むことを助けます。

1回の採血から得られる多角的な評価は、限られた時間の中でも、リスク共有を可能にします。数値やランクとして明快に示される結果は、患者さんへの説明において客観的な指標となり、一人ひとりの理解に合わせた具体的な動機付けを後押しするでしょう。疾患の早期発見と予防を軸に据えた看護の実践は、この超高齢社会において、人々の健やかな日々を支え続けるための確かな道標となります。
乳児食育支援協会は、代表を務める看護師・尾形夏実氏が、離乳食に悩む保護者への支援と、専門的知見を持つ支援者の育成を目的として設立した組織です。国内では栄養面に重点が置かれがちな離乳食のあり方に対し、食行動や身体発達、環境調整を含めた多角的なアセスメントの必要性を提唱しています。
同協会は、最新の知見や海外の摂食理論を取り入れた教育活動を展開。正しい知識を広める「乳児食育アドバイザー」と、国家資格保持者を対象とした専門職向け資格「乳児食育支援士」の認定を活動の軸としています。
医療系国家資格を持つ講師陣が連携し、根拠に基づいた情報発信を行うことで、支援者を通じて子どもたちの健やかな成長基盤の構築に寄与しています。
看護や保健指導の現場では、離乳食の進め方に関する個別相談を受ける機会が多く、根拠に基づいた具体的な助言が求められます。同協会が実施する「乳児食育アドバイザー」養成講座は、医療系国家資格を持つ各分野の専門家から、乳児期の食育を体系的に学べるプログラムです。

本講座の特徴は、多職種の専門知を横断的に学べるカリキュラムにあります。たとえば、小児科医からはアレルギーや消化のメカニズムを、歯科衛生士からは口腔発達とお口育ての基礎を習得。理学療法士からは食べるための姿勢や環境調整を学び、救急科専門医からは窒息時の緊急対応、助産師からは授乳と離乳の相互作用、管理栄養士からは基礎的な栄養学を学びます。各分野のエキスパートが結集し、乳児の「食べる」を支える要素を多角的に理解できる内容となっています。
また、月齢といった画一的な基準にとらわれず、摂食・嚥下機能や発達心理を含めた多面的な評価力を養える点も特徴です。従来の離乳食に加え、赤ちゃん主導の離乳(BLW)といった実践的手法や、鉄分不足を補う補完食の考え方など、手法と栄養の両面から学習内容をカバーしています。これにより、個々の発達段階や家庭の状況に応じた柔軟で納得感のある支援が可能になります。
学習は、多忙な業務の合間でも取り組みやすいオンラインの動画視聴形式で進められます。一定の受講期間を経て認定試験に臨むプロセスは、自身の知識を確実に定着させ、専門職としての信頼性を形にする貴重な機会となるでしょう。
こうした継続的な学びを通じて知識をアップデートする姿勢は、臨床におけるアセスメントの精度を高め、母子の健やかな食環境を支えるための確かな一歩となるはずです。
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