看護師のみなさん、「鬼だ!」と感じる師長に出会ったことはありますか?
私は師長が厳しすぎて凹んでしまった日、大変な仕事を押し付けられた日など、思わず師長が鬼に見えたことがありました。
でも、今思うと、あの鬼師長たちが私を育ててくれたのかも…と思うことがたくさん。
今回は、5人の鬼?!だけど、私を成長させてくださった師長をご紹介したいと思います。
みなさんの周りにはこんな師長さんはいらっしゃいますか?
私が新人の時、整形外科の経験がないというH師長が配属されてきました。
師長は私が処置に入るとついてきて、処置後に「これはどうしてこうするの?」「どうしてこうはしないの?」などと、知らないことを新人であるこの私に聞いてくるのです。
時には難しすぎる内容もあって、「それは先輩方に聞いてくれればいいのに…」と思いましたが、もちろん言えないので、答えられなかった事は、帰宅してから教科書を引っ張りだして見直すこととなり、この時期、私は睡眠時間を削って勉強するはめになったのです。
そんなある日のこと。H師長が配属される前にいた部署の患者さまが、整形外科に入院されました。
するとH師長は、いつもなら私に質問ばかりするところをまったく何も聞かずに、その患者さまに説明をしているではありませんか!?
H師長は、本当は整形外科の事をよくわかっていたのに、わざと私に質問をして、私の知識を確認していたのです……。
H師長の巧みな策略で、私は勉強をさせられていたのかもしれません。
外科系の経験が豊富でとても頭のキレるK師長。患者さまの情報は自分でラウンドして確認し、看護師の申し送り内容で足りない情報があると追加、はっきりしないことは後ほど納得いくまで確認させる…という人でした。
K師長は、患者さまのことについても、看護師に対しても観察力が鋭く、キリッとした目で見つめられると、ミスをしていなくても「なにかミスしてないかな?」と不安になったものです。
ところが、就業後にタイムカードを押すと、K師長の雰囲気が一変!?
「今日の夕飯、何にしょう? みんなは何にするの~?」と私たちを参考にする主婦の顔になるのです。
勤務中のキリッとした目と、勤務後のほんわかした主婦の顔が鬼面仏心で、厳しくも優しいおかあさんのような師長でした。
元々は看護学校で教官をされていたW師長は、看護師と話す時にも、「質問」と「発問」を上手に使い分け、どんな時も感情的にはならずに、ゆっくり丁寧に話をする方でした。
看護師が注意を受ける時も、少し低めの声でゆっくりと話しをしてきます。
「それで、あなたはどう思ったの?」「そのときはどう感じたの?」「どう行動しようと思ったの?」
どんなに慌てている看護師でも、どんなに話下手な看護師でも、W師長の前ではなぜか落ち着いて、状況説明をしたり、自分の考えをまとめて話すことができるんです!
自分の頭の中にあるけどうまく整理できなかった考えを、上手に引き出してくれるW師長は、まさに仙才鬼才の持ち主。
だけど休憩室では別人で、早い口調でテンポよく話し、高い声で笑うんです。
師長としての役割のひとつとして、丁寧にゆっくり話す「発問」を行っていたんですね。
O師長は、看護師になってから長年のあいだ透析に従事されていた方で、入職した私に透析の看護や技術について熱心に指導してくれた師長です。
私が穿刺に失敗してしまった時は、なぜ失敗し、どうすれば失敗しないのかなど、患者さまが帰られた後に、私が理解できるまでかなり細かく指導してくださる方でした。
正直、「厳し過ぎる」と感じることもありましたが、後になってみると未熟な私にとって、あの指導が私を成長させてくれたんだと思います。
私が勤務している間に、O師長が失敗したところは一度も見たことがありません。
O師長の穿刺や固定などは、どれをみてもそのまま教科書に載せたいほど完璧。本当にすごかったですね。患者様からの信頼も厚かったです。
S師長さんはクリニックの外来師長です。長年その外来で勤務されているので、患者さまとの信頼も厚く熟練した経験を積んでいました。
そんなS師長ですが、足音がまったくせず、まさに神出鬼没なのです!?
私が他のスタッフと話しながら片付けをしていると、突然現れて指示を出し、そこにいるものだと思っていると、いつのまにか姿が消えています。
患者さまの質問に私がつたない知識で答えている時には、「それは〇〇よ」とどこからともなく現れてフォロー。
S師長、いつからそこにいたんですか!?と驚かされるんです。
みんなと同じスニーカーを履いているはずなのに、鬼出電入なS師長に、どきっとさせられることがよくありましたが、助けられることもおおかったです。
みなさんの師長は、どんな方ですか?厳しい師長も、看護師の成長を思っていたり、プライベートでは雰囲気が違ったりと、さまざまな個性がありますね。
師長になるだけの経験を積んできた方です。きっと色々な面で学ぶことがたくさんあるはず。
たとえ鬼のようでも、その師長から学び、今よりもっとステップアップしていけるといいですね!
記事の制作について
「レバウェル看護 看護師さん向けお役立ち情報」では、
記事の制作・公開にあたってのポリシーを定めています。
詳細は下記よりご確認いただけます。
キャリア
働く場所
選考対策
資格
その他
読みもの
連載