訪問看護の活動の幅は広く、専門看護師や認定看護師の分野にも設けられているほど専門性の高いジャンルです。
看護師免許(准看護師を含む)を取得していれば訪問看護で働くことは可能ですが、前準備として知識の習得は必須でしょう。
また、自分でステーションを開業するのか、もしくはステーションで勤務するのかによっても備えるべき知識や経験が異なってくると思います。
訪問看護に転職する際、ぜひ活用したいのが各都道府県の看護協会が開催している「訪問看護の基礎研修」です。演習や実技の研修もあり、現場で役立つ基礎を体感できます。
中でも特に重要なのが、「療養のサポートや診療の補助」を学ぶ研修項目。訪問看護における役割と必要とされる知識や技術を学べるのは魅力的です。
研修内容は各都道府県によって内容が異なるため、活動地域を管轄している看護協会のホームページで確認することをおすすめします。
「講習会」という名目で研修を開催している地域もあれば、日本訪問看護財団のeラーニングで基礎を学んだあとに訪問看護ステーションでの実習や実技を行うケースなど様々。
将来的に訪問看護への転職を考えている人は、まずは地域の看護協会が“どのような訪問看護の研修を開催しているか”をチェックしてみてはいかがでしょうか。
ナースは患者さんの“生きる”を支える仕事。そして訪問看護は、“生きる”を見守りながら患者さまの自宅という現場で支える仕事。
また、訪問看護は専門看護師と認定看護師にも特定されている分野。そのため、いかに専門知識や技術が幅広いかを理解することができます。
参考:在宅看護専門看護師(日本看護協会)
参考:訪問看護認定看護師(日本看護協会)
しかし、資格だけが全てではありません。現場でバリバリ経験を積み、知識や技術を蓄えながらスキルアップしている看護師もいます。
訪問看護の役割は主に、「疾病・障害をもち、地域で生活をしている小児から高齢者とその家族および介護者への看護」です。
たとえば、
・訪問看護における看護技術や在宅ケア
・用具や在宅療養者の生活環境
・在宅療養者のQOL
・アセスメントや看護記録
・在宅療養者の家族のケア
・医師や病院との連携
もっと専門的になると、
・在宅ケアシステム
・在宅ホスピスケア
・地域包括ケアシステム
・保健・医療・福祉との連携
・ケアマネジメント
なども訪問看護のキャリアアップで求められる要件になるでしょう。
かなり奥が深い訪問看護の世界。将来的に転職を考えたり興味があったりしても、なんとなくしかイメージできなくて現実的に検討できない人も多いのではないでしょうか。
そこで最後に、働く選択肢として将来的に訪問看護を視野に入れている人に向けて、読んでおいて損はない訪問看護に関する書籍をご紹介したいと思います。
ぜひ参考にして、今後のスキルアップに役立ててみてはいかがでしょうか。訪問看護の世界が、具体的にイメージできると思います。
著者:安部 郷子、諏訪部 高江、竹森 志穂、宮田 乃有、渡邉 美也子
編者:宮崎 和加子 価格:2,200円
この本の編集を務めたのが、長年にわたり訪問看護の現場で働いたベテランの宮崎さん。講演やステーションの所長も経験し、自他ともに認める訪問看護のプロフェッショナル。
訪問看護は“看護師の経験を積んでから”というイメージがありますが、著書の中で宮崎さんは「訪問介護は20代に一度は経験しておくとよい」と話しています。
執筆に携わったのも、実際に訪問看護の現場で働いている30代前後の若者たち。訪問看護の基礎知識をはじめ、本音や裏側、メリットやデメリットなどを正直に告白。
訪問看護の“やりがい”に目覚めた若手の看護師たちが、訪問看護の魅力と備えておくべき技術や知識、Q&Aを包み隠すことなく公開しています。
仕事で使うカバンの中身や訪問看護の1日に密着した記事なども紹介しており、分かりやすく見やすいのが特徴的ですね。
さらに、認知症・リハビリ・末期がん・障害など症状別に区切り、どのようなかたちで利用者と向き合い接しているかについてもイラストを交えながら語っています。
訪問看護を目指す人に限らず、ケアマネや介護職の現場で働く人にも参考になる書籍ではないでしょうか。もちろん看護師にも役立つポイントが多いので、一度は見ておいて損はないと思いますよ。
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