看護師の一人暮らしの生活費を3パターン紹介!貯金が大切な理由も解説

2016.8.6

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看護師が一人暮らしをする場合、生活費はどれくらいかかるのか気になる人もいるでしょう。看護師に限らず、一人暮らしの生活費の割合を最も多くを占めるのは家賃で、そのほかに水道光熱費や通信費、娯楽費などが必要です。
このコラムでは、看護師の一人暮らしの生活費について紹介します。また、生活費を節約して貯金したほうが良い理由なども解説。自分のライフスタイルに合った生活費の組み立てや貯金の仕方を考えてみましょう。

看護師の暮らす場所4選

一人暮らしの看護師の生活費の多くを占めるのは家賃でしょう。そのため、看護師の生活費は暮らす場所によって左右されます。なお、都市部に近いほど家賃が高くなり、生活費もかかりやすい傾向です。
ただし、寮に入ることができれば、一般的な賃貸での一人暮らしよりも生活費を抑えられるでしょう。ここでは、看護師の暮らす場所による生活費の違いについて解説します。

1.賃貸での一人暮らし

賃貸物件は、都市部に近いほど家賃が高くなる傾向があります。また、マンションとアパートのどちらを借りるかや、駅からのアクセス、周辺環境、建物の設備などによっても家賃は異なるでしょう。
一般的に多くのマンションは家賃が高い分、オートロックや防犯カメラなどのセキュリティが強化されており、一人暮らしには安心です。一方、設備を重視しないのであれば、マンションよりもアパートの方が家賃を抑えやすい傾向があります。なお、マンションとアパートのどちらも、家賃のほかに管理費がかかる場合があるので確認が必要です。

2.寮での一人暮らし

一般的に、看護寮の寮費は賃貸マンションやアパートの家賃に比べて安いので、生活費を抑えられます。家賃を抑えた分を娯楽費や交際費として使えるでしょう。また、看護寮によっては水道や電気、ガス代などが寮費に含まれている場合もあるので、さらに生活費が抑えられます。ただし、多くの看護寮は職場の近くにあるため、緊急時に呼び出される可能性があったり、プライベートと仕事の区切りが付きにくかったりします。また、浴室やキッチンなどが共有の場合は、トラブルがないようにほかの人へ気を遣い、ストレスを感じる可能性も。そのため、看護寮は暮らす場所や環境に強いこだわりがない看護師におすすめです。

3.車所有の一人暮らし

地方で一人暮らしをする場合、通勤に車が必要な場合があるため、車に関する費用を考慮しなくてはなりません。車にかかる費用は駐車場代や保険料、ガソリン代などです。また、車検や自動車税などにも費用がかかるため、生活費とは別に貯めておく必要があるでしょう。

4.実家暮らし

実家暮らしは、一人暮らしや寮暮らしに比べて、大きく家賃を抑えることができます。ただし、実家暮らしでも給料の一部を食事代や光熱費として家に入れる看護師は多く、その場合は給料のすべてを自由に使えるわけではありません。それでも、自分自身に使えるお金は多く、十分に貯金をする余裕を持てるでしょう。

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看護師の生活費で家賃以外にかかる2つのお金

ここでは、看護師の一人暮らしで家賃以外にかかる生活費について紹介します。生活費は、水道光熱費や通信費、交通費、保険料などの固定費と、食費や娯楽費、交際費、美容費などの変動費からなっているのが一般的です。

1.水道光熱費や通信費などの固定費

看護師が一人暮らしをすると、家賃以外に水道光熱費や通信費などの固定費が毎月かかります。ガス代はプロパンガスか都市ガスかによって異なり、プロパンガスの料金は都市ガスよりも割高です。先述のとおり、看護寮によっては水道や電気、ガス代などが寮費に含まれている場合もあります。
通信費は、携帯電話の料金やインターネット回線の使用料などです。マンションやアパートなどでインターネット回線が完備されていれば、無料で使用できる場合もあるでしょう。

2.娯楽費や交際費などの変動費

一人暮らしには、食費や日用品費といった変動費も必要です。また、休みの日に友達と出かけたり食事をしたりする際に使う交際費や、趣味や旅行のための娯楽費などもかかります。食費や日用品費を抑えられれば、その分自分のプライベートの楽しみに使うことができるでしょう。

一人暮らしをする看護師の生活費3パターン

先述のとおり、看護師が一人暮らしをする際にかかる生活費は、暮らす場所によって異なります。ここでは、看護師の生活費を3つのパターン別に見ていきましょう。
なお、厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均月給は33万8400円です。手取り額は税金や保険料の控除を考慮し、平均月給の約8割である27万円とし、家賃は手取りの3分の1程度として生活費を計算します。

参照元
e-Stat「令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

1.賃貸で一人暮らしする看護師の場合

看護師が賃貸で一人暮らしする場合、地域差もありますが家賃は約10万円前後。さらに、水道光熱費や通信費などの固定費を約2万円、食費や日用品費を約5万円とします。ほかに医療費や被服費などを約3万円とすると、生活費の合計は約20万円です。手元に残るのは約7万円ですが、ここからさらに娯楽費や交際費などが引かれます。

2.看護寮で一人暮らしする看護師の場合

看護寮で一人暮らしする場合、一般的な寮費は3万円程度で、通常の賃貸の半分以下に抑えられます。家賃以外の費用が賃貸での一人暮らしとほぼ同じとすると、看護寮に住む看護師の生活費の合計は約13万円です。賃貸で暮らすより7万円ほど多く手元に残ります。さらに、水道光熱費や通信費が家賃(寮費)に含まれていれば、生活費はさらに抑えられるでしょう。

3.賃貸で車を所有する看護師の場合

車を所有していると維持費がかかります。車の維持費は車種によりますが、ガソリン代や駐車場代、保険料などで月3万円ほど。家賃は約10万円前後、そのほかの費用も同額程度と考えると、車を所有している一人暮らしの看護師の生活費は約23万円です。ただし、車があれば都市部から離れた場所でも暮らせるので、家賃を安く抑えられる可能性があります。なお、およそ2年ごとに車検の費用もかかる点は頭に入れておきましょう。

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一人暮らしの看護師は月にいくら貯金するのが良いのか

一人暮らしをしている人の貯金額は、収入の最低約10%、理想が約30%以上といわれています。つまり、前項での条件(手取り27万円)を適用すると、最低月2~3万円は貯金したいところです。また、家賃が安い場合は手取りの20〜30%を貯金にまわせると良いでしょう。手取りが27万円ならば、毎月5~8万円ほど、年間60~96万円ほどを貯金できることになります。

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生活費を節約して貯金したほうが良い5つの理由

一人暮らしを始めると家計管理まで手が回らず、計画的に貯金できない人もいるでしょう。生活費の余剰分を貯金に回している人は多いですが、実際に生活費を黒字にするには節約や先取り貯金をするなどの意識と努力が必要です。ここでは、生活費を節約して貯金をしたほうが良い理由について紹介します。

1.病気などで仕事を休むときのために

看護師は、もしものときに備えて貯金をしておくと良いでしょう。看護師の仕事は多忙で、いつでも健康でいられるとは限りません。体調不良やケガなどで治療費や入院費がかかる可能性があります。しかし、仕事を休んで収入が減っても生活費は必要です。その間の生活費として貯金があると安心でしょう。

2.転職をするときのために

看護師はライフスタイルの変化やスキルアップのために、転職する人が多い職業といわれています。働きながら転職先を見つけられれば良いのですが、仕事が忙しくてなかなか転職先が見つからない場合は、退職してから探すこともあるでしょう。退職後に必要な生活費を貯金しておけば、安心して転職先を探せます。

3.結婚するときのために

結婚には結婚式の費用だけでなく、新居の初期費用や家具家電などの購入代金、結婚指輪の購入費用、新婚旅行費、結納金など多くのお金が必要になります。そのため、結婚したいと思う人が現れても、急に準備を進めるのは難しいのが現実です。結婚の予定がある人もない人も、少しずつ結婚費用を貯めておくと良いでしょう。

4.旅行や自分の趣味のために

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査) 令和2年調査結果」によると、単身者の貯金の目的は「旅行やレジャーの資金」が 約20%となっています。「万が一のため」以外の具体的な貯金の目的として、自分の趣味や旅行などの娯楽を挙げる人も多いでしょう。ときにつらく苦しい看護師の仕事を耐え抜くには、没頭できる趣味やレジャーでリフレッシュすることも必要です。

参照元
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和2年調査結果

5.留学をするために

主な看護師の留学には、ワーキングホリデー制度を利用した海外看護インターンシップと、海外で正看護師の資格を取得するための留学があります。留学するには飛行機代や通学費用、現地での生活費などが必要です。さらには、事前に外国語を学ぶ費用もかかるでしょう。
そのため、行先や目的、期間によって費用は変わりますが、留学には数十万円から300万円ほどの費用が必要といわれています。これは、一人暮らしの人がすぐに貯められる金額とはいえません。留学を考えている看護師の方は、コツコツと貯金していく必要があります。

一人暮らしでも無理せず貯金する方法を考えよう

一人暮らしをしていると、家賃や水道光熱費、通信費などの費用がかさみ、なかなか計画どおりに貯金できないという人もいます。特に、看護師として働いていると、息抜きとして趣味に没頭したり、高価な自分へのご褒美を購入することも、ときには必要でしょう。
一人暮らしの看護師が計画的に貯金をする場合は、無理のない範囲で計画を立て、コツコツと貯めていくのがおすすめです。生活費の一部である固定費を見直し、目的を持って先取り貯金をするのも良いでしょう。

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