
看護師の仕事をしていると、患者さんに感謝されたり、患者さんの頑張る姿を見てやる気がでたり、患者さんから元気をもらうことがたくさんあります。
仕事は疲れるけど、それがやりがいの一つになっていると思います。今回は、私が実際に患者さんやご家族からしていただいて、心温まった話を紹介します。
眼科の手術目的で入院していたMさんは、とても話好きなおばあちゃんで、「孫に似ているから」と私を本当の孫のように気に入ってくれていたので、勤務終わりによくお話をしていました。
「いつも、つまらない話を聞いてくれてありがとうね」と笑うMさんに、私はとても癒されていました。
手術の前日に私はお休みに入り、退院まで会えないことを伝えると、Mさんは手紙を書いてくれました。
「目が見えないから、ここ数年、文字は書いていなかったので、読みにくかったらごめんなさい」という書き出しで始まり、入院中に色々な話が出来たことで日々思っていた不安が和らいだこと、感謝の気持ちなどが綴られていていました。
私の知らなかったMさんの気持ちを知り、それを慣れない手段で伝えてくれたことに、本当に心温まりました。
Mさんからの手紙は今も大切にしまってあって、つらい時や悩んだ時に読み返しています。
長期入院中のおばあちゃん・Kさんは、とても口数が少なく、質問に対して一言二言返事をするだけの方でした。
Kさんさんには面会がほとんどなく、どんな話題の話をしても、Kさんが話すことはほとんどありませんでした。
ある時、息子さんに連れられて、初めてKさんの旦那さんが面会に来ました。
旦那さんは現在、施設に入所されており、わざわざ外出手続きをして、Kさんに会いに来たとのことでした。
Kさんは旦那さんを見るなり満面の笑みとなり、入院生活や自分のことについて勢いよく話し始めました。
旦那さんはそれを微笑みながら聞いて、時々相槌を打つだけでしたが、旦那さんが帰った後も、Kさんはいきいきとした表情で、旦那さんの話や昔の話を私に聞かせてくれました。
そんな姿に、Kさんは旦那さんのことが本当に大好きで、心の支えになっているのだなと感じ、家族の絆に気持ちがほっこりしました。
検査入院で家族の付き添いなく入院している小学校低学年のYちゃんは、看護師が話かけてもゲーム機から顔をあげず、遊びに誘っても嫌がって、なかなか心を開いてくれない女の子でした。
検査の結果、治療が必要になったYちゃんはもう少し長い期間の入院が必要になりました。
長期入院が決まった夜、初めてYちゃんが、「眠れない」と自分からナースステーションを訪ねてきました。
そして、Yちゃんのベッドへ行って、しばらく一緒に折り紙をして遊びました。
最初はつまらなさそうに折っていたYちゃんでしたが、完成した折り紙を見て、「これはお母さんにあげるやつ」と嬉しそうに教えてくれました。
Yちゃんは、「お母さんは大変だから、私も頑張るの。…でも、ちょっと寂しい」と本心を打ち明けてくれました。
そんなYちゃんが退院の日、「ありがとう!」と言って、折り紙の花束を私にプレゼントしてくれたんです。
私は花束も嬉しかったけれど、お母さんと手をつないで退院していくYちゃんの心からの笑顔を見られたことがとても嬉しく、癒やされました。
看護師をしていると、人の温かさに触れる機会がたくさんあると思います。日々の疲れも、マイナスの気持ちも、そんな温かさで緩和されていくといいなと思います。
看護師の仕事で大変なことはたくさんありますが、患者さんから元気をいただいて、明日も一日頑張りましょう。
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