コードブルーだけじゃなかった!?オーストラリアのいろいろな色のコード

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西オーストラリア・パース在住11年、パース市内の公立病院一般内科勤務歴10年目のKayです。
以前に「オーストラリアの病院でのコードブルー」をご紹介しました。


病院内の緊急コードと言えば「コードブルー」が一番有名ですが、実はコードは「ブルー」だけじゃなく、他にもカラーがあったんです!
今回はオーストラリアの病院で使用されているコードブルー以外の緊急コードの色をご紹介しますね。

コードレッド

 
これは安易に想像がつくのではないでしょうか?
「火災や煙の発生時」に発せられます。
コードレッドが出たからと言ってすぐに避難ということにはなりません。
避難コードはまた別の色なんです。

コードブラック


パーソナルスレッドと言って患者さんが脅したり、暴力的な行動で患者本人自身やその周りに危害が及ぶ時に発せられます。自殺企図のある患者さんにも発せられます。
もちろん、患者さん以外にもその家族も対象になります。
いま日本でも話題になっているモンスターペイシェントやモンスターファミリーの対応策の一つといってもいいと思います。
コードを発生させる時にコード発生現場と自分の名前の他に「武器あり」・「武器無し」を報告します。
この「武器あり」・「武器無し」によって駆けつけてくれるセキュリティーの人数が違うのです。
セキュリティーの他にその日の当番に当たっているCNS(クリニカルナーススペシャリスト:日本で言うと師長さん的な人)が駆けつけて対応してくれます。

ちなみに、うちの病院ではコードブラックの発生が一番多い病棟はED(救命救急外来)で、その次が私の働いている病棟(一般内科)と言われてます。
この事実を知った時は驚きでした!どんだけ危険な病棟なの?って。
コードブラックαは新生児や小児などの誘拐・連れ去りの時に発生します。
この他にコードブラック・ジャンパーと言うのもあって、「飛び降り自殺」をしようとしている人を発見した時のコードです。

コードイエロー


何らかの故障などで院内のサービスに支障が出る事を知らせるコードです。
建物の破損、水道、電気系統、メディカルガス、コンピューターシステムの不具合、ブッシュファイヤーやサイクロン、スタッフの不足やED(救急外来)で患者が大量に待たされている時などに発生されます。

コードブラウン


近くのエリアで天災や災害、事故などの発生により負傷者が多数運ばれてくる可能性がある時に発生します。
例としては飛行機事故、建物崩壊、爆発事故、電車や大型バスの事故が起こった時などです。
これが発生するとDrは入院患者を見直して症状の軽い患者さんを退院させ運ばれてくる負傷者に備える為、私たちナースは退院手続きや転院・転棟手続きに追われます。

コードパープル


病棟に「爆弾を仕掛けた」などの脅迫電話、不審物の発見、不審な郵送物の発見があった時に発せられるコードです。
脅迫電話の場合はなるべく情報を聞き出すように話を引き延ばすように対処します。
質問事項などは電話の横に付属されているエマージェンシーコードの欄に詳しく書いてあり、「絶対に電話を切ってはいけない!」のが鉄則です。
なぜなら、電話を切らなければ病院から脅迫でんわをかけた相手の逆探知ができるからです。
病院なのに逆探知?日本の警察もびっくりですよね?
電話を受け取った人は近くにいる人にエマージェンシーコードの「パープル」の部分を示しコードパープルを発生させる電話を掛けます。
幸いなことに、まだ、このコードを聞いたことがありません。

コードオレンジ


避難命令のコードです。
火事や爆発物の発見、洪水、ガス漏れ、水漏れ、建物の崩壊など何らかの理由で病棟の一部もしくは病院内にいる全員が非難する場合に発せらます。

ケミカル、バイオロジカル、レディオロジカルコード


ケミカルガスが発生した、感染性の非常に高いバクテリアやエボラ出血熱などのウィルスに感染した患者、高度放射能汚染された患者などが運ばれてくるときに発生する。
このコードにもあたったことがありません。


いかがでしたでしょうか?
結構カラフルで驚きますよね?
以上ご紹介したカラーコードはオーストラリア国内の病院では全国統一されています。
病院で配布される職員用のIDカード(ネームカード)の裏側にプリントされているのでコードが発生されたときにすぐに確認することができるんですよ。
ちなみに、ナースの間では「コードイエロー・コードブラウン」は患者さんのシーツやナースユニフォームが「黄色や茶色の汚物で汚れた」時の裏コードとして使われるのが一般的です。

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