
一見、冷たく静かな雰囲気の手術室。でも、たびたび笑える事件が起こります。
今回は、手術室でよくある笑えるエピソードをご紹介します。
多い事件は、オペ着のズボンが下がってしまうことです。意外と男女問わず、見受けられます。理由はオペ着です。オペ着は楽に動きやすい素材で締め付け感がないため、長時間の手術でも快適です。ズボンは、ゴムもしくはゴム&紐でパジャマのような感じです。
いろいろなスタッフが着用し、手術ごとに着替えますし、何回も洗濯をしているため当然新品と着古したものではゴムの緩さなどが違ってきます。楽だからとか急いでいるからと、うっかり緩めのズボンを選んでしまうと悲劇が待っています。
しゃがんだ時にお尻の割れ目が見えちゃうくらい下がっちゃう人、術中にお腹が空いて下がっちゃう人、動き過ぎたり引っかかって下がっちゃう人などいろいろです。
残念なのは、手洗い中に術者や直接介助看護師のズボンが下がってしまうこと。ガウンを着ていてパンツは見えないので一安心ですが、上げられないまま最後までやり通すことになります。
注意が必要なのは、術中に「ズボンが下がってしまったから脱いだ」ということを忘れないこと。ガウンは汚染されているし暑苦しいし、術後すぐに脱ぎ捨てたくなるんです。でも、みんなの前でそのままガウンをバシッと脱いじゃうと、パンツ姿を曝け出すことになります。
これもなかなかおもしろいです。手術室に入る前には、マスク、帽子、シューズカバーをするのですが、帽子とシューズカバーが少し似ているんですね。シューズカバーもサイズ的には違和感なく被れます。
シューズカバーを被ってしまう原因は、本人が箱から取り違えたか、前の人が余分に出したシューズカバーを帽子の箱に戻したか。いずれにしろ、とにかく急いでいて焦っている時や寝ぼけている時、鏡を見忘れた時に起こります。
これもあります。手術室用の帽子はサイズがあまりないため、頭の大きさ、髪の量や結ぶ位置によってうまく被るのが難しく、バッと被るとおかしな感じになりやすいです。被ったら鏡を見ながらちょっと整える感じです。
でも、「そうきたか!」というスタイルで手術室に入ってくる方もいます。急いでいたのかもしれません。このタイプの人は、帽子を被った後に毎回鏡を見ないんですね。シューズカバーを被る人と同様に強者だと思います。
地味ですが、かなり恥ずかしいです。手術室は各部屋、外からではあまり見栄えの差がないことが多いので、うっかり隣の部屋のドアを開けてしまうことがあります。しかしながら、隣の部屋というのは診療科も違えば中の雰囲気もまったく違い、別世界であることがほとんどです。
精神統一しながら術前の手洗いを済ませて、これから手術を始めようといざ入室。開いた自動ドアの向こうで、まったく違う手術が既に進行していて、その部屋の全員から「あんた誰?」的な冷たい視線を浴びたらビックリですよね。黙ってドアを閉めましょう。
今回は、よくある手術室での事件をご紹介しました。いつも緊張に包まれている手術室ですが、みんな真剣だからこそスタッフのおっちょこちょいには笑わずにはいられません。
Writer…suke
Illust…Mana.Ishiguro
Twitter:@mana__iu
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