看護師の仕事をしていると、日々の疲労が溜まって、気づいたら、自分に余裕がなかったなと思うことってありませんか?
そんな日々の中、ふと誰かからサプライズプレゼントをされると、驚きとともに、じんわり感動して、ささくれ立っていた心も癒やされていきますよね。
今回は、そんな看護師がもらったサプライズプレゼント談をまとめてみました。
脳梗塞で右半身に麻痺が残ってしまったKさんは、65才の男性患者さんでした。Kさんは左半身も思うようには使えず、入院の間、リハビリの日々。
今までできていたことができず、もどかしさや情けなさ、みじめさなどに苛まれ、つらそうな日々が続きました。
私たち看護師は、そんなKさんにできるだけ前を向いてもらえるよう、無理せず、でもチャレンジ精神を持ち続けられる程度の日常動作の訓練をしながら看護していました。
退院間近なある日、夜勤のラウンドをしているとKさんの部屋の明かりがついています。見るとKさんは真夜中だというのに、起き上がって何かをしているのです。
「どうされました?」と声をかけると、布団をひきあげ「なんでもない!」とちょっと怒った様子でしたので、「しっかり睡眠は取ってくださいね」と声かけし、病室を後にしました。
実はその時、Kさんが作っていたのは、私へのプレゼントだったんです。
Kさんが退院した日は夜勤で、出勤するとすでにKさんのベッドには別の患者さんが入られていました。
ナースステーションに行くと、同僚が「これ、Kさんがあなたにだって」とお菓子の箱を渡してくれました。
ずいぶん軽いので、なんだろうと開けてみると、中から紙飛行機が出てきました。そして、手紙も一緒に添えられており、そこには揺れる文字で「ありがとう」と描かれていました。
同僚は「Kさん、こんなの折れるようになったんだ」と微笑んでいましたが、私は泣きそうでした。
Kさん、こちらこそありがとうございました。
先日、私は誕生日でした。その日は日勤で、珍しく残業がほとんどなく終わることができ、軽い足取りで詰め所へ。すると同僚が集まっていて、「おめでとう~」とプレゼントをくれたのです。ドクターのケーキの差し入れまであります♪
嬉しかったのでプレゼントをあけてみると、なぜかチョコレートでできた超リアルなゴリラの人形が…。
「なんでゴリラ?」とつぶやくと、仲良しの同僚が「だって食べたいって言ってじゃん、ゴリラのチョコ」というのです。
「え?私、そんなこと、いつ言った!?」 夜勤明けかな? ボケてたのか・・・??
とりあえずもらったものの、まったくそんなことを言った記憶がなく、私大丈夫かな? やっぱり年とったってことかな? と焦っていました。
帰宅して、夜寝る直前、なぜか急にその答えをひらめきました!
「あ!? ゴディバのチョコレート食べたいって言ったんだ!」
そうです。同僚の聞き間違いだったんです。それがわかってすごくスッキリしたのと同時におかしくて、布団の中で爆笑していたら、主人に「大丈夫か?」と心配されました。
翌日、そのことを同僚に言ったら、みんな大笑い。でも、ひとりだけ笑わなかったドクターが、「実はみんなに言わなかったけど、おれも『アレ?なんでゴリラ?』って思ったんだよね。俺はさ、てっきり『台場のチョコ』だと思ってたんだよ」と…。そこでまたみんなで笑いました。来年は、ゴディバのチョコでお願いします。
私は看護師生活45年で白衣を脱ぎました。何度か転職はしたものの、最後の職場では約15年お世話になり、多くのスタッフ、患者さまに出会うことができました。
退職が決まってから、昔勤めていた仲間が来てくれたり、ずっと前に退院され、その後、定期的におハガキをくださっていた患者さまのご家族がねぎらいの品をお持ちくださったり、本当に、毎日泣いてしまうほどのサプライズを頂きました。
病院を去るときも、休みのスタッフまで集まってくれて、業務中の人以外はみんな見送ってくれました。こんなに見送られて、この場を去るのは嬉しくもあり、正直、寂しさの方が強かったです。
もうここに来て、白衣を着ることはないんだな。新人に驚かされたり、患者さまに悩まさせられたり、看護師さんと呼ばれることもないんだなと思うと、明日から自分が自分ではなくなってしまうような気がしました。
大きな花束を抱えて乗る混みあった電車でさえ、愛おしく感じました。
帰宅すると、家にはすでに明かりがついています。これから長い時間を、先に定年した主人と過ごすのかと思うと、少し気が重くなりました。
「ただいま」と玄関を明けても主人は出て来もせず、リビングからはテレビの音がしています。さっきまでの感動の数々から現実に戻ってきた感じがしました。
ところが、リビングに入った私は、今日の中で一番のサプライズを受けました!?
11畳ほどのリビングは、美しい花々で埋めつくされていたのです!
「え~、何これ~」と止まっていた息と共に吐き出すと、キッチンから照れくさそうに出てきた主人が、なんと正装して花束を持っていました。
「長い間、お疲れ様」と言う主人の言葉を最後まで聞けないほど、私の涙腺は崩壊。
まさか一番、そんなことは絶対にしそうにない主人が、こんなことをしてくれるなんて。本当にサプライズでした。
3名の看護師のサプライズのお話いかがでしたか? それぞれ違うサプライズですが、どれもほっこりするものでしたね。
大変な看護師の仕事の日々でも、時折、誰かの優しさに触れると心が優しく、暖かくなりますね♪
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