患者さんのご家族の心理を考える~言動から見える対応のヒント~

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病気や怪我に立ち向かう患者さんに寄り添い支える看護師。
そんな看護師は患者さんばかりではなく、そのご家族にも気を配っていることと思います。

今回は、患者さんのご家族の対応に困った際に、少しでも解決とヒントになればと、患者さんのご家族の言動から見える心理についてまとめました。

※1※2 調査方法:インターネット調査/調査期間:2024年2月7日~2月13日/調査概要:「看護師転職サイト」を対象としたユーザー満足度調査/調査対象:男女、全国、看護師・准看護師資格保有者かつ対象看護師転職サイト利用経験者、20~29歳 107s(※1)、20~34歳 175s(※2)/調査実施:株式会社エクスクリエ/比較対象サービス:「看護師転職サイト」主要10サービス(専用サイトのあるサービスのみ・求人結果の表示ページは除く)

患者さんのご家族の言動とその心理

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情報を欲するご家族の心理

「この血圧の数値は異常ではないんですか?」、「この前検査で大丈夫だと言われたんですけど、本当に大丈夫なんですか?」など、すでに検査結果が出ていることやドクターから説明があったことがらについて、何度も聞かれることはありませんか?

また窓口となっているご家族の方にしっかりと説明が済んでいても、別のご家族の方々がお見舞いに来る毎、看護師に説明を求められてしまうと、対応はしてさしあげたくても、業務が滞ってしまい困ってしまうこともありますよね。

ご家族の心理としては、病気や怪我のご家族への心配が大きく、診察や回診以外でドクターを捕まえることが難しいため、病室を訪れたり、廊下やナースステーションで捕まえることができる看護師に「話を聞きたい」という思いが強いのですね。

そんなご家族への対応は、まず、さまざまなご家族から同じ質問をされる件に関しては、窓口となっているご家族に聞いて頂くようお願いすること。
また診断や検査結果に納得して頂けなかったり、何度も質問される場合は、リーダーや師長に相談し、それでも解決が難しい場合は師長の判断でドクターへ相談をしてみてください。

「もっと」と治療や処置を要求するご家族の心理

たとえば痛みを訴える患者さんに痛み止めを打っても、まだ患者さんが痛がっている場合に、そのご家族から「痛み止めが効いていないんじゃないですか」、「もっと強いのを打ってください」などと言われるケースがあります。

苦痛を訴える患者さんを目の前にしているご家族は、「なんとかしてあげたい」という心理で、必死に医療関係者に助けを求めています。

この場合、「より強い痛み止めを打つことで起こる副作用の可能性」や「主治医の指示通りの痛み止めを使用していること」、「使用した時の状態を主治医もすでに承知していること」などを伝えることで、患者さんのご家族も少し安心できるかと思います。それでも不安があるようなら、再度、主治医に相談すると伝えてみてください。

目の前で苦痛に耐える患者さんを見ることはご家族にとってつらいことです。しかし、痛みは身体にとってとても重要なサインであり、体内で病魔と闘っている証拠でもあります。痛みの重要性を説明し、ご家族の存在が助けになっているこも伝えることで、少しでもご家族のつらさに寄り添えると良いかと思います。

医療関係者に哀願するご家族の心理

患者さんを救いたい一心で医療関係者に哀願をするご家族もいます。それが言葉の場合もありますが、金銭などを渡そうとしてくるケースもあります。

このような場合、家族の要望をそのまま受け入れることはよくありませんが、拒否する態度もご家族を落胆させてしまう可能性がありますので、とにかく「話を聞くこと」を大事にしてください。そしてその際は、「根拠のない言動」を絶対にしないように。

自分では明言していなくても、「藁をもすがる思い」のご家族が、医療関係者の些細な言動から独自の解釈をして、それを信じ込んでしまい、誤解をとくことが難しくなって、「哀願」が「怒り」に変わったというケースもありますので、十分な注意が必要です。

周囲の言葉に過敏に反応するご家族の心理

ご家族は日々、献身的に看病されているにもかかわらず、「周りから批判されている」と過敏になってしまうことがあります。

たとえば見舞客の誰かが、まったく悪気はなく、「(患者さんが)喉が乾いちゃっているんじゃない?」と患者さんを気遣った言葉を言った際、まるで看病している自分が「気づけなかった」と責められているように感じてしまうのです。

これは患者さんのご家族が、(とくにお子さんが病気や怪我をされた場合などに)、「病気に早く気づいてあげられなかった」、「怪我を予測し、助けられなかった」などと自責の念を抱えていることがあるのです。

このような状態で毎日看病されていると、そのご家族も精神的に参ってしまうかもしれません。

もしこのような患者さんのご家族に気づいたら、ご家族の日々の看病に感心を示し、苦労をねぎらい、そして、誰もご家族を責めていないことを上手く伝えられるとよいかと思います。

おわりに

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患者さんのご家族には、さまざまな心労があると思います。大切なご家族の病気や怪我への不安はもちろん、金銭面での不安や、周囲からの批判への不安など、将来の不安など複雑な思いにとらわれているのです。

さらに看病疲れから、普段のような心の余裕がなくなっていることも考えられます。

看護師は、患者さんのみならず患者さんのご家族にも接してサポートできるポジションにいます。

だからこそキツイ言葉を投げられてしまうこともありますが、患者さん同様、そのサインを汲み取ることで、患者さんの治療やリハビリにもよいヒントが得られることもあります。

看護師自身も、ご家族への対応に悩んだら、一人で抱え込まずに周りと共有しながら看護にあたることが大切です。ご家族への説明もチームで共有し、おのおのが言い方の違う説明をしないようにします。

看病する患者さんのご家族のケアも大切な看護のひとつです。患者さんの情報と同様に、そのご家族の情報をスタッフ間で共有しながら、全体で見守っていけるといいですね。

 
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