仕事
2022.1.21
本記事で紹介するのは、ベビー向け医療機器を開発・販売している企業、ウェアラブルIoTソリューションを提供している企業、医療従事者向けスキルアップセミナーを開催している企業、勤務表作成システムを開発・販売している企業です。
どの企業も、ユーザー目線を大切にした製品・サービスづくりに努めています。
シースター株式会社は、ベビーヘルスケアに注力している医療機器メーカーです。創業以来培ってきた技術力を活かし、家庭で使える、低価格かつ機能性の高いベビー向け医療機器やヘルスケア製品を生み出し続けています。
赤ちゃんの健やかな成長を願うママに寄り添った、心温まる商品やサービスを開発・提供している企業です。
「ベビースマイル」は、同社が立ち上げたベビー向けブランドです。病院や薬の力のみに頼るのではなく、自分の手で赤ちゃんを守りたいという保護者の願いを叶えるべく誕生しました。
赤ちゃん用の電動鼻水吸引器や体動センサ「ベビーアラーム」、スキンケア製品、電動歯ブラシ、非接触式体温計など、多種多様な製品がリリースされています。
同製品は、赤ちゃんの呼吸をはじめとした体動を感知する乳児用体動センサーです。
乳幼児突然死症候群(SIDS)やベッドからの転落、寝具による窒息事故など、赤ちゃんの睡眠時は、思いもよらぬ危険を伴う可能性があります。何か異常があった際は、迅速な発見および蘇生措置が重要です。
また、赤ちゃんの寝息は小さいため、ちゃんと息をしているか心配になるケースも多々あるでしょう。
しかし、だからといって四六時中気を張っていては、ママ・パパの体が持ちません。そんな保護者の負担を軽減するべく同社が開発したのが、ベビーアラームです。
同製品の特長は、医療機関でも採用されるような、高機能のセンサーを内蔵していること。ベッドに設置したセンサーパネルが、睡眠中の赤ちゃんの体動を正確に感知します。センサーが赤ちゃんの体動を20秒間感知できない場合はアラームが作動するため、SIDSや転落、窒息などが発生した場合もすぐに気づくことができます。
同製品はその高い機能性により、産院・保育園などでも広く導入されています。一般的に病院・施設で使われている体動センサーは高価なため、家庭ではなかなか取り入れにくい現状があります。しかし、同社は長年の努力により、高い性能とリーズナブルな価格の両立を実現しました。扱いも比較的容易なので、ご家庭でも安心して使用できるでしょう。
シースター株式会社
乳児用体動センサ ベビーアラームの商品情報はこちら
西陣織の帯を作る会社として、1956年に誕生したミツフジ株式会社。90年代には、導電性、抗菌防臭、静電気抑制、電磁波シールド、保温などの優れた高導電性繊維「AGposs®」を開発しました。現在は導電性を生かし電極としてウェアに編み込むことで、着るだけで体の状態を可視化するウェアラブルIoTソリューション「hamon®」を提供しています。
生体情報をモニタリングすることで、ストレスや過労死、熱中症、孤独死といった様々な社会課題の解決に取り組んでいる企業です。
銀繊維が電極となっているためコードなどを必要とせず、「着る」だけで、ストレス、暑熱リスク、体調、眠気などの体の状態が可視化できる独自のIoTソリューションです。連続した正確な心拍データを取得し、独自のアルゴリズムで解析することで、着用者の体調管理はもちろん、離れた場所にいる家族などの見守りも可能なシステムを提供しています。
(左)現場作業者向け/(右)女性用のブラジャー型ウェアラブル
炎天下での作業が行われる真夏の建設現場では、熱中症を代表とする健康状態の悪化が社会問題の一つになっています。暑熱対策や巡回などを行ってはいますが、本人に自覚症状がないケースも多く、気が付いた時には重症化しているケースも多く、予防が難しい状況でした。
そこで導入されたのが、着衣型ウェアラブル端末hamon®です。本人だけでなく管理者画面に表示することで、離れた場所にいる現場監督者が作業員の健康状態を把握できます。体調が変化するとアラートで通知されるため、体調不良発生前に休憩を取らせたり、水分補給を促したりといった早めのケアが可能になりました。
またアクセサリー型の端末のニーズも多く、リストバンド型およびスマートウォッチ型端末も開発し、現場に応じて選択ができるようにしました。
ウェアラブル端末着用者の健康状態やストレス、眠気などの情報を可視化できる同製品は、さまざまな可能性を秘めています。建設現場に限らず、教育現場における子どもの体調管理や企業におけるストレスチェックなど、幅広い場面で活用できるでしょう。
有限会社メディカル情報サービスは、医療従事者を対象としたスキルアップセミナーを開催している企業です。忙しい職務の合間を縫って自己啓発に勤しむ医療従事者をサポートするべく、セミナーおよびサービスの充実化に努めています。
エムハンクは、多彩な看護スキルが養えるセミナーです。オフライン会場および、オンラインにて開催されています。(2022年1月現在はオンラインのみ開催中)
オンラインセミナーは、ネット環境があれば、全国どこでも受講可能です。事前に送付されたテキストと映像を見ながら学習を進めていきます。配信期間中であれば、理解できるまで繰り返し動画を視聴することもできます。
多数あるセミナーの中から、いくつか具体的なセミナーを紹介します。
『モニター判読&対応の仕方』は、心電図モニターの判読方法や、医師への報告の仕方を学ぶためのセミナーです。心臓の動きや心電図モニターの基礎、心電図モニター波形を読むポイント、医師への報告方法、心電図モニターを安全に管理するための方法などを学べます。
受講者からは、「説明がわかりやすく、理解しやすかった」「心臓の基本的から概要まで順序だてて説明してもらえた」「報告のタイミングが具体的でわかりやすかった」「学んだことを早速実践で活かそうと思う」といった声が寄せられています。
『急性期病院における認知症看護』は、認知症看護の正しい知識を学ぶためのセミナーです。認知症の基礎やせん妄について、急性期病院における認知症看護のポイントなどを習得できます。また、認知症ケア学会の認定セミナーであるため、認知症ケア専門士の単位も取得できます。
受講者からは、「認知症患者さんの気持ちになって考えることができた」「認知症とせん妄の違いを理解できた」「動画や資料を通して認知症の現実を知ることができた」「明日からでも認知症患者さんへの対応を実践したい」といった声が挙がっています。
そのほか、「フィジカルアセスメント」「循環器」「呼吸器」「終末期看護」「緩和ケア」「メンタルヘルス」など、様々なジャンルの実践で役立つセミナーが多数開催されています。
株式会社マトリクスは、電子カルテやレセコンといった病院内で使用する情報システムの内製を手掛ける病院関連会社から分離独立する形で誕生しました。主に、勤務表作成システム「看護配置マイスター」の開発・販売を行っています。
同社が目指しているのは、医療現場で働く当事者にとって本当に必要なシステムをつくることです。現場力や技術力、チームワークを強みに、ユーザーに幸福をもたらすシステム開発に挑み続けています。
看護配置マイスターは、医療現場で発足したプロジェクトによって生まれた勤務表作成システムです。
勤務表にはスタッフの配置状況や希望、体調といったさまざまな情報が詰まっているため、作成には膨大な時間と労力がかかってしまいます。スタッフの希望をすべて叶えた公平な勤務表の作成は容易ではなく、勤務表作成者は大きな負担を抱えています。
同システムは、そんな現場の声をもとに開発されました。
同システムの大きな特長は、各種細かい条件を設定すれば、勤務表を数分で自動作成できる点です。必要に応じて修正を加え、使い勝手のいい勤務表にカスタマイズすることもできます。
スタッフは、勤務希望をPCやスマートフォンからいつでも申請・確認できます。スタッフの希望の受付や管理はシステムによって公平に振り分けられるため、勤務表作成者とスタッフ、双方にとって納得できる勤務表に近づけることが可能です。
同システムには、看護配置基準充足状況を予測する要件監視機能や、様式9の出力機能も備わっています。公正な勤務表の作成だけでなく、スタッフ補充のシミュレーションや業務効率化などにも役立つ、かゆいところに手が届くシステムです。
導入後の機能のマイナーアップデートや法改正対応のための改修など、サポート体制も整っています。
実際に同システムを導入した病院からは、「勤務表作成や様式9の確認作業にかかる手間や時間を大幅に削減できた。体感的には以前より9割程度楽になった印象。導入後のサポートも手厚く安心できた。」といった声が寄せられています。
「レバウェル看護」を使うと、より詳しく話を聞くことができます。どんな転職先があるのか等も事前に知ることができます。