実録!手術室の夜勤で私に起きた怖くて不思議な体験談

2017.1.21

はじめに

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みなさんの手術室は、何人体制で夜勤をやっていますか。私の所属する手術室は深夜が1人体制で、緊急手術が入った場合はオンコールのスタッフを呼んで対応します。

つまり、緊急手術がなければ手術室内で1人の時間が8時間あるということになります。

手術がない場合、手術室看護師は滅菌物の洗浄・滅菌・片付け・整理整頓、器械や衛材、教育、委員会等に関するデスクワークを主に行っています。そんな中で、私が本当に経験した怖い話を3つご紹介します。

 
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開いて、閉まる 自動扉

1711_①暗いドア.jpg

ドラマなどであるように、手術室には多くの自動ドアがあります。自動ドアにはセンサーが付いていてスタッフは足や手をセンサーにかざして扉の開閉を行います。

夜中、一人でデスクワークをしていると、突然入口の自動ドアが開くことがあります。しかし、見に行ってもそこには誰もいません。そして、手や足でしか開閉しないはずの扉も開けていき、丁寧に閉めてくれることもあります。

そう、誰かがなんらかの目的で出入りしているのです!?

私も、初めは驚いて「誰かいるのでは?」と探しましたが、もちろん手術室には私一人で誰もいないのです。そのうちにそんなことが起こっても慣れてしまい、今では「また来たかー」、「…今夜は来ないのかな?」くらいで流せるようになりました(笑)。しかし、ドアの開閉があるというっことは、確実に誰か来ているのです。

わけもなく照明が…!?

1711_②暗闇のろうそく.jpg

真夜中の緊急の手術依頼がありました。手術の準備も終わり、当直の麻酔科医師と申し送りホールで患者様の到着を待っている時でした。

突然、ホールだけの電気が消え、点滅し始めたのです。

「え!?」と思いホールから出ると、点滅しなくなります。停電でもブレーカの問題でも、電球の問題でもないようです。どうしようもないので、そのままおどおどしながら待っていると、患者様が到着して手術室入口の自動ドアが開いた瞬間に治まりました。

「しっかり手術をしろよ」という警告だったのかもしれません。

手洗い場が作動して、誰かが手洗いをはじめる?!

1711_③水に濡れる手.jpg

手術室には手洗い場という水道があります。今でも滅菌蒸留水が使用されている施設では、衛生的に手洗いができるようセンサーによって水が出たり、ブラシ、ソープが出る仕組みになっています。

私が体験したのは、そんな洗い場で、夜中に誰かが手を洗い始めるというものです。

まず、誰もいない手洗い場の電気が入り、水を出して手を洗い始めます。ブラシもソープも使われるようで、観に行くと使用された痕跡があります。手術をしたくてたまらない医師の生霊なのか何なのか分かりませんが、ある一定の場所だけその現象は起こるのです。

手洗い場は複数ありますが、医師や看護師によってはお気に入りの場所があるのでその場所を使用しているようです。しかし、手を洗っている時間帯には緊急手術は行われておらず、人も私以外いないはずです。ですが、手洗い場は目の前で使用されるのです……。

初めは、突然始まるので音にも、現象にもビックリしてしまいました。

しかし、これも、慣れてくると「はい、どーぞ」という雰囲気になってきます。終わったら、片づければいいだけの話ですから。

おわりに

手術室の夜勤は、少人数で行われることが多いと思います。夜中に不思議な現象を経験したスタッフは多いのではないでしょうか。

手術が終わり、血液汚染や剃った髪などがある床や器械を掃除していると「私は、こんな夜中に一体何をしているんだ?」と思いながらも、翌日の手術に間に合うように黙々と業務に取り組んでしまいます。

そんな中で、怪奇現象が起きても疲れていることもあり、だんだん慣れてそれさえあまり意識しないようになってきます。看護師って強いですよね。

みなさんも夜勤で不思議な体験をされたことはありますか?

 
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