看護師のみなさん、考えていますか?自分の老後に備えて考えておきたいこと

2017.1.27

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看護師をしていると高齢者の入院患者さんの看護をする機会もあるかと思います。小児科や産婦人科などの専門科目では少ないかもしれませんが、医療や福祉の現場では、高齢者の患者さんに多く会いますよね。

普段は患者さんとして観察し、対応している看護師ですが、ふとした瞬間に「自分が高齢になった時はどんな風だろう?」という考えが頭をよぎったことはありませんか?
自分の老後に不安を感じている人は、現在の日本では少なくないかもしれませんね。

今回は、自分自身の老後のために備え、考えておきたいことについてまとめました。

自分で自分の面倒をみる場合

看護師として仕事を頑張っているうちに独身のまま年齢を重ねてしまい生涯独身になってしまったというケースや、結婚したけれどどうしても上手くいかずに離婚して独身に戻ってしまったというケースも、現代では珍しくないことですよね。

パートナーはいなくても、看護師として頑張れば生活費を稼ぐことはできます。でも、老後はどうでしょうか?

老後に子供もなく独り身の場合、自分で自分の老後の面倒見なくてはいけません。
看護師という仕事柄、病気や健康に関する知識はありますが、加齢によって心身が衰えてしまったら、誰かの手助けが必要なときが来るかもしれませんよね。
人間、一生一人で生きていくのは、なかなか難しいものです。

最近は「結婚をしない」と選択をする人が増え、男性も女性も一人で生涯を過ごすことを決めて生活している人もいます。そんな方でも、自分の老後のことは不安なのではないでしょうか。

一生独身で過ごす場合、用意しておきたいのはやはり「お金」ですね。独り身の場合、老後の面倒を見てくれる人がいないので、自立した生活が送れなくなったら高齢者施設などに入所するか、訪問看護や訪問入浴などをお願いするかもしれません。その場合、一生分の費用を貯めておく必要があります。

いきなり貯蓄は難しいかもしれませんが、貯蓄型の私設年金や年金型保険などを検討してみるのもいいかもしれませんよ。余裕のある方なら投資の勉強をしてみるのもいいかもしれませんが、リスクもあることなので、十分に注意してくださいね。

 
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パートナーの介護が必要になった場合

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結婚している場合でも、老後が安心というわけではないですよね。
老後の可能性として考えられるのは、パートナーの介護です。

日本では男性の方が平均寿命は短く、さらに年上の男性と年下の女性が結婚する割合も多いため、女性が男性の介護をする確率の方が高いようです。もちろん、逆もありますよ。

看護師として働いていたのだから介護ぐらいできると思うかもしれませんが、患者さんを介護するのと、パートナーを介護するのとではさまざまなことが違ってきます。

介護する側もお金をもらってする仕事だからと割り切って接することができないですし、仕事と違って時間にも期間にも終わりが見えません。介護される側もパートナーだからこその甘えが生じてしまい、お互いに不満を持ってしまうこともあります。さらに親族からの声に悩まされることもあり、身内の介護は、する側にもされる側にもストレスが溜まりやすいと言われています。

また介護には「お金」と「時間」と「心の余裕」が必要です。そのどれもが関わり合っており、ひとつでも余裕がなくなった場合に考えられる問題は、もっと増えていきますよね。

パートナーを介護する可能性を考え、しっかりと現実を受け止めていく覚悟と備えが必要です。また将来のことをお互いに話し合っておくことも必要かもしれませんね。

子供に介護をお願いするかどうか

自身の介護が必要になった場合、子供に介護してもらうかどうかについても考えておく必要があります。「子供にお願いするのか」、「どんな介護を受けたいのか」など具体的に考え、伝えておきたいところです。

特に看護師は、介護をする人の気持ちも介護をされる人の気持ちも理解できる部分があると思います。

「自分の子供にはそんな思いをさせたくない」、「自分は家族の負担になってしまったら嫌だな」と考え、自分で介護施設に入所することを望む場合でもしっかり子供に自分の思いを伝える必要があります。

「ずっと健康でぴんぴんしていて、逝く時はころりがいい」とよく言いますが、現実にはそうなれるかどうかは誰にもわかりません。もしもの場合に備えておくこと、覚悟をしておくことは大切です。

シングルマザーの場合

シングルマザーの看護師に多いのは、老後の資金についての不安です。今子供を育て、生活をするだけで精いっぱいだったりすると、なかなか貯金ができないということもあり、将来の自分の老後のことは後回しになってしまいますよね。

シングルマザーとして今は大変かもしれませんが、看護師は一生の資格です。子供の手が離れれば、より看護師としてバリバリ働きやすくなりますし、年齢を重ねても活躍している人が多い仕事ですよね。

これからお金を貯められる可能性は十分にあるので、焦りすぎず、できるだけずっと健康でいられるように、健康管理には気を付けていきたいですね。

まとめ

医療や福祉の現場に近い場所で働く看護師だからこそ、老後の具体的なイメージが描けるかもしれません。

そんな中で、色々と考えさせられることもあるでしょう。
今からしっかりと老後の備えについて考えておくことで、人生設計を立てることができます。

今は漠然とした不安を感じていても、今らかしっかりと考えて備えておけば、家族にもあなた自身にも穏やかな老後がきっと待っています。

お忙しいとは思いますが、時には時間を取って真剣に、自分の老後のことについて考えてみてはいかがでしょうか?

 
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