安心して看護業務を行える製品や、患者の状態を安定させるための製品づくりに取り組んでいる企業

2022.3.17

本記事では、看護業務を安全に効率よくこなすための製品や、遠隔で患者の状態を見守れる製品、患者の呼吸機能を安定させるための製品づくりに注力している企業を紹介します。

日々の業務を安全かつ最適化できる製品に興味のある方や、最新技術を駆使した見守りシステムについて理解を深めたい方、急性期病院や呼吸器科に勤務する看護師の方は、ぜひご一読ください。医療業界に貢献する企業の取り組みを知ることでより一層、看護師としての使命感が増すのではないでしょうか。

目次

アズワン株式会社

医療と科学を専門領域とし事業を展開している、アズワン株式会社。研究開発や生産の現場で使用する理化学機器のほか、医療・介護用品も手掛けるなど、時代を見据え技術の進歩に伴った画期的な製品開発を行っています。

多様な注射針に対応「プロシェア注射針回収ボックス」

▲画像提供:アズワン株式会社

看護師として業務を行う上で、安心安全に配慮しなければならない場面は多々あります。たとえば、病院や訪問看護先で使用済み注射針を回収する際は、感染リスクを考慮し、患者の血液や体液が付着した注射針での針刺し事故を防ぐため、慎重に取り扱う必要があります。

特に、医療用注射針や点滴針は先が鋭利であるため、ポリ袋などで使用済み注射針を回収すると針で袋が突き破れる可能性があり、重大な事故に繋がりかねません。また、医師や看護師が使用済み注射針を直接的に手で受け渡しすることもリスクを伴い、感染対策の面で十分とは言えないでしょう。

そこで、同社はそうした感染リスクを回避し、安心安全に使用済み注射針を回収できる製品「プロシェア注射針回収ボックス」を開発しました。同製品の特徴は、まず安定感のある形状であることです。鋭利な注射針を安心して回収できる頑丈なつくりで、万が一、転倒してしまった場合も中身の逆流を防ぐ板が付いているため、安心して取り扱えるのではないでしょうか。また、同製品には最終ロック機能が備わっており、ツメを差し込むことでフタが開かなくなり、廃棄時の飛び出しを防げることもポイントです。

▲画像提供:アズワン株式会社

安全面だけでなく、看護業務の効率化にも繋がるつくりとなっています。備え付けのフタは、さまざまな種類の注射針を取り外せる仕組みになっており、ルアーロック式やルアースリップ式、ペン型注射器などに対応しています。取り外し口は注射針ごとに形状が異なっており、それぞれ指定の箇所に差し込み引っ掛けるだけで簡単に注射針が外れるため、手間がかかりません。またフタが半透明になっており、瞬時に中身を確認できるのも、廃棄のタイミングを見計らう上で便利です。

このような、医療従事者の安全面と効率化を考慮した製品づくりをしている企業の取り組みを知ることで、身の回りにある医療用製品にも目を向けるきっかけとなるのではないでしょうか。

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アズワン株式会社

 
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株式会社マリ

睡眠障害によって生じるさまざまな問題と向き合い、解決するための研究を行っている、株式会社マリ。非接触で睡眠や呼吸を検知可能な独自の優れた技術を駆使し、ニーズに沿った製品開発に取り組んでいます。

非接触見守りセンサ「VitaWatcher」

睡眠は、身体の疲労回復や記憶の定着、免疫機能の向上など、人間にとって非常に重要な役割を担っており、睡眠のバランスを崩すと体に影響を及ぼしてしまいます。睡眠不足による注意力が欠如することで、仕事での失敗や運転時の重大な事故へと繋がる場合もあります。

それだけ人間に必要不可欠な睡眠ですが、睡眠不足となる原因として考えられるのは睡眠時間の少なさだけではありません。たとえば、いびきによる低呼吸・無呼吸といった睡眠の質の低下など、就寝時に良質な睡眠が取れているかどうかも注目するべきポイントです。
同社では、そんな睡眠時の呼吸状態を非接触でモニタリングできる「VitaWatcher」を、京都大学の研究グループと共同で研究開発しました。

▲画像提供:株式会社マリ

同製品は、非接触センシング技術を用いた見守りシステムで、ミリ波レーダを搭載しています。非接触ながらも見守る対象者の位置と変位を検知し、呼吸および心拍による体動を取得することが可能です。
さらに、取得した体表面変位データから、付属のデモ・ソフトウェアを動作させることができます。

従来のカメラ付き見守りシステムと異なるのは、衣類を着用していたり布団を掛けていたり、物理的な障害があっても見守る対象者の呼吸や心拍といった生体信号を高精度にキャッチできるということです。
また、カメラが付いていないことで、プライバシーに配慮しつつモニタリングできるのも魅力の1つ。非接触のため感染リスクが抑えられ、遠隔での見守りにも最適な見守りシステムだと言えるでしょう。

こうした非接触見守りセンシング技術を駆使した画期的な製品は、今後さまざまな医療機関でも導入される可能性があります。
現代のニーズに沿った同社の見守りソリューションについて、理解を深めるチャンスなのではないでしょうか。

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株式会社マリ

イワキ株式会社

一般用医薬品や化粧品原料の販売、医療機器の製造販売などの事業を展開している、イワキ株式会社。現状に満足することなく、ユーザーの課題解決に向けた既存事業のさらなる追求と新規事業への積極的な挑戦で、常に進化し続けています。また、近年ではサスティナブルな世界の実現を目指し、変革的に事業に取り組んでいます。

新生児から成人までの呼吸器系の製品を展開

患者が呼吸不全や心肺停止、重篤な外傷などの病態にあり自力で呼吸できない場合、人工的に呼吸を管理するための人工呼吸器を用います。その際に同時に必要なのが人工呼吸器用マスクです。

人工呼吸器用マスクと一口に言ってもさまざまな種類があり、大きく分けるとフルフェイスマスクと鼻マスク、鼻ピローの3つに分類されます。それぞれ密閉度や動きやすさが異なり、どの人工呼吸器用マスクを使用するかは患者の病態や治療中の呼吸の仕方、年齢などにより異なります。

人工呼吸器用マスクの型やサイズが患者にとって適切なものでないと、本来の呼吸を補助するという役割をしっかり果たせません。そのため、多様なサイズや機能を備えたマスクが展開されています。
同社でも、新生児用から成人用までの幅広い年齢層向けに、呼吸管理のための人工呼吸器用マスクを開発してきました。

▲NeoQ/画像提供:イワキ株式会社

たとえば、新生児・乳児用ネーザルマスク NeoQは呼気ポート付きで、CPAPやBIPAP装置用の呼吸回路に接続できる仕組みとなっています。同製品の特長の1つは、脱着テープが付いたヘッドギアタイプとなっていることです。人工呼吸器用マスク自体は鼻マスクで、その装置を頭部と額、鼻側面の5箇所でしっかり固定できるようになっています。ヘッドギアのストラップは、頭周サイズに合わせて長さの調節が可能です。そのため固定も安定し、マスクがずれる心配がありません。

またマスクは4種類のサイズが、ヘッドギアも3種類のサイズが展開されており、新生児と乳児の成長度に合わせて選択できるのも特長です。マスクはシリコーン製で、肌に優しくフィットします。

▲画像提供:ASL5000/画像提供:イワキ株式会社

そして、同社では新生児から成人までの自発呼吸のシミュレーションが可能な「ASL5000」も開発しています。同製品は、毎秒2000回の圧データフィードバックを行い、高精度を保ちつつ安定したシミュレーションが再現可能です。また専用のソフトウェアと連携し、PCにてデジタルコントロールできるのもポイント。コンプライアンスやURCなど詳細な肺モデル設定での呼吸パターンのシナリオ作成、自発呼吸プロファイルの設定、データ解析、スクリプトによるシミュレーションの実行などが行えます。

同製品は、人工呼吸器の実験や救急トレーニングなど、さまざまな用途で幅広く利用可能です。実際に、呼吸器系デバイスの開発とテストに使用されているほか、実践力を養うためのシミュレーション教育に活用されている実績があります。

これらの同社が開発した製品は、急性期医療や慢性期医療の質を高めるのに大変役立っています。看護師の方は医療現場でよく目にするものであっても、どのような思いで開発しているのかを知れば、見方が変わってくるかもしれません。同時に、製品の詳細を知り医療機器の正確な知識と使い方を改めて認識するきっかけにもなるのではないでしょうか。

詳細情報

イワキ株式会社
新生児・乳児用ネーザルマスク NeoQ

 
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